2024.02.03 かちどき食堂 / 相模鉄道本線 天王町駅 : かちどき食堂

2024.02.03 かちどき食堂
　本日の“市場メシ”は、昨年11月以来の無沙汰を経て、相模鉄道本線 天王町駅から徒歩で約3分の “かちどき食堂” さんを巡礼します。
口開けで店舗へ到着して、カラフルな生地の暖簾を潜り入口自動ドアより入店すると、2階より御主人が降りて来て迎え入れてくれます。
久方振りの挨拶を交わした後にテーブル席へ腰を下ろして、神奈川地酒のメニューを所望します。

酒田錦 純米酒 ¥ 730株式会社 瀬戸酒造店
鮪刺身 単品 ¥ 500

パンチの効いた酒田錦には鮪を併せて、昼呑みしちゃいます。
ブツに近い目鉢鮪の切り身は、筋が多そうですが肌理細かい脂が全体に入っており、今日巡り会えた幸運に感謝しましょうね。
早速切り身を口に含むと、脂の香りが鼻腔を抜けた後に、咀嚼する度に脂の甘味と身の旨味が口中に拡がり、筋も気になりません。
改めて上質な鉢は美味しいと思いますわ。
此の美味しさを“酒田錦”で流し込み、どっしりとした米の旨味も堪能します。

残草蓬莱 純米 ¥ 550 大矢孝酒造株式会社
まぐろ丼 ¥ 1,060

酒田錦の後は残草蓬莱でキリッと〆て、まぐろ丼の登場を待つとしましょう。
ランチタイム故に徐々に客波が押し寄せて、ワンオペの御主人は2階の厨房と客席を、八面六臂の働き振りで注文を捌いていますよ。
此の様子だと長い待ち時間を覚悟していましたが、各自が御主人へ注文した順番で料理が配膳され、比較的短い待ち時間で配膳され着丼、御対面と相成ります。
本日の “まぐろ丼” の外観は、刺身同様に肌理細かい脂が全体に入って、分厚く切り出された目鉢鮪の漬けで覆われた丼顔で、味噌汁と香の物が脇を固める布陣ですね。
先ずは熱々の味噌汁を啜り、赤ダイヤを迎え入れる準備を整え切り身を摘むと、吸い付くような肌理細かい口当たりで、脂の香りが鼻腔を抜けて口中に拡がり、旨さ炸裂で上物に巡り会えましたよ。
お次に醤油に山葵を溶かし丼汁の如く鮪に廻し掛け、固めに炊き上げられた白飯と共に頬張ると、漬けタレに使用する醤油の塩分により鮪のタンパク質分子が結合して発生した粘りと、細胞から水分が外側へ移動して身が締まった切り身は、分厚く切り出されることにより、一層噛み切る際の弾力を楽しめます。
本日も “市場メシ” を頂ける幸せに感謝しますわ。
御馳走様でした。
02-2024

2023.11.18 かちどき食堂
　此方の立地では狭義には “市場メシ” と呼べませんが、広義に捕まえ本日も “市場メシ” とし再訪します。
相模鉄道本線 天王町駅から徒歩で約3分の “かちどき食堂” さんの口開けに、カラフルな生地の暖簾を潜り入口自動ドアより入店すると、ドアベルが鳴り響き奥の客席より奥様が声掛けと共に迎え入れて下さり、2人掛け席へ腰を下ろします。
前回訪問時に、11月より少額な単価改定を行う旨を告知されていたので、黒板メニューと対峙し内容を確認して、奥様へ口頭注文を済ませます。

まぐろ丼 ¥ 1,030 ⇒ ¥ 1,060
野菜煮盛り合せ等無し▲¥ 50

告知の通り少額な値上げ幅に安堵しつつ、奥様より緑茶を受け取り店内を拝見すると、先客1名後客無の落ち着いた雰囲気で、TVの音声に包まれ乍ら待ち時間を過ごします。
10分強の待ち時間で、料理用エレベーターの稼働音が耳に入り、奥様が配膳してくれ着丼、御対面と相成ります。
2階の厨房から降りて来て奥様と交代した御主人へ挨拶し、久方振りに御二人揃った姿をお見かけします。
　本日の “まぐろ丼” の外観は、正しく柵取りされた柵より筋目に対して交差する逆目に切り出され、垂直に筋が見える目鉢鮪の漬け白飯の上に鎮座し、魚で出汁を引いた味噌汁と香の物が脇を固める布陣です。
先ずは魚の出汁が効いた熱々の味噌汁を啜り、赤ダイヤを迎え入れる準備を整え鮮やかな赤身を摘むと、肌理は粗いですが鮪の香りが鼻腔を抜け、追いかけ旨味も口中に拡がります。
お次に醤油に山葵を溶かし丼汁の如く鮪に廻し掛け白飯と共に頬張ると、多少の筋は感じますが、漬けタレに使用する醤油の塩分により鮪のタンパク質分子が結合して発生した粘りと、細胞から水分が外側へ移動して身が締まった鮪は、厚く切り出された切り身と相まって力強い弾力です。
本日も “市場メシ” を頂ける幸せに感謝しますわ。
御馳走様でした。
43-2023

2021.12.13 かちどき食堂
相模鉄道本線天王町駅から徒歩3分の地に、ひっそりと佇む 大衆食堂 かちどき食堂 さんを初訪します。
口開けで入店すると、ベルを鳴らして待つ旨の告知が掲示され、素直に従い暫し待つと、御主人が階段から降りて来て対応してくれます。
いらっしゃいませの声掛けの後、客席奥側の4人掛けテーブル席へ案内されて、温かいお茶を入れてくれ、ホッと一息付きましょう。
テーブルそばの壁に掛けられた黒板メニューを拝見して、熟考の末に此方の看板の一品を選択し、御主人へコールします。
まぐろ煮付定食 ¥ 500
御主人より、魚だから鱗や小骨、血合いも入っているかも知れないが大丈夫ですか? と問われ、当然乍ら了承します。
御主人へ随分と念入りに確認しますねと、此方から問うと、以前に鱗や小骨、血合いが入っているとクレームがあったためだと、教えてくれます。
魚料理を提供するのも、ハードルが高くなったものですわ。
適切な待ち時間で御主人が、2階の厨房からエレベーターでは無く階段を使用して配膳してくれ、初対面と相成ります。
そして粗同時に遅れて参上した奥様が、新しいお茶を入れてくれます。
外観は1つのトレーに、まぐろの煮付け、ヒジキ、パプリカ、なめこ、切干し大根、牛蒡、人参の煮付け、酢玉葱、ポテトサラダ、ほうれん草の煮浸し、胡瓜の漬物、あさりの味噌汁、ご飯から構成される定食です。
早速味噌汁を啜ると、あさりの旨味が効いて熱々で嬉しくなり、間髪空けずにまぐろの煮付けをご飯にワンバウンドさせて頬張ります。
フレーク状な まぐろのしぐれ煮 と言える、強めな生姜と醤油の塩味が効いた、まぐろの風味と旨味が、ご飯と共に口中に広がり旨さ炸裂です。
定食のメインである、まぐろの煮付けを始め、その他小鉢も昔懐かしい味付けで、大衆食堂の看板に偽り無しですわ。
ワンコインとは思えぬ、高CPな流石看板メニューに出会えましたよ。
“定食” を堪能しつつも、新形態の日常生活を模索しましょう。
本日も御馳走様でした。