京浜工業地帯の大衆食堂で昼飲み : まちだ家

鶴見線安善駅近くの大衆食堂です。

外観は見事なもので、瓦屋根の立派な建物です。壁に掲げられた屋号の「まちだ屋」は旧字で書かれています。

店内は、お店の歴史と相応の古さがあります。厨房と客席の聞にあるカウンターにはガラスのショーケースがあり、完成したお惣菜が並びます。

高度経済成長期には京浜工業地帯の労働者で繁盛したであろうお店は、現代のお店としては、テーブル数・座席数が少ないですね。６卓程度、２１席です。
近隣在住、在勤の常連さんのためのお店となっていますが、一見さんも優しく迎えてくれます。

メニューは、そば・うどん、ラーメンなどの中華そば、定食を扱います。
残念ながら、中華そば系のメニューは掲げられているものの休止中とのこと。
ともすれば、このまま消えてしまうのではないかと心配しています。

いただいたのは、
■ニラレバイタメ（３００円）
豚レバー、もやし、ニラ、人参の炒めです。
焼肉のタレのようなもので味付けしてあり、しっかりとした味わいですね。
レバーもたっぷり入っていて、食べ応えがあります。

■チキンカツ（３００円）
鶏むね肉を使ったあっさりとしたチキンカツです。
肉に脂分は少ないですが、揚げる際にはラードを使って香ばしく揚げているので物足りなさはありません。

■メンチカツ（３００円）
本来はメンチカツ２枚ですが、海老フライをオマケしてくれました。
既製品のメンチカツのようで、形が整っていますね。
食べてみると、お肉が１００％ではなく、野菜も混じっているようです。
しかし、こちらもラードの香りで美味しく揚がっています。

■焼肉（３００円）
いわゆる豚生姜焼きです。
豚バラ肉を玉ねぎと炒めてあります。
同じ炒めものでもニラレバイタメほどは味付けは強くなく、ほんのりと生姜が香る程度ですね。
炒め加減も軽く、玉ねぎの食感が残っています。

■ハンバーグ（３００円）
メニューには無いですが、常連さんだけが食べられます。
具無しナポリタンもポテトサラダにチェンジして提供されています。
遂に常連さんの仲間入りかと思いたいですが、メニューにあるものをあらかた食べてしまったので味わいの違うものを勧めてくれただけでしょう。
肉は鶏肉かと推察しますが、意外にジューシーさもあります。
味付けは、ケチャップとソースを混ぜたような味でレトルトのようにも感じますが、ちょっとふっくらした仕上がりは自家製っぽいようにも感じます。
自家製の冷凍なのかもしれませんね。

■肉そば（６００円）
そば・うどんの中で一番高価なメニューです。
焼肉がかけそばに盛られたものです。
肉汁が汁に混ざるので、普通のかけそばよりも旨みが増して美味しいですね。

■チャーハン（５５０円）
ハム、なると、玉ねぎ、グリーンピース、卵が具のチャーハンです。
しっかりと炒めてありますが、パラパラではなく、しっとりしています。
家庭的な感じの味わいで、具だくさんなのがこちらのお店らしくていいですね。

●ビール（６００円）
鶴見区なので銘柄はもちろんキリンラガーです。
大瓶で６００円なので割安ですね。
工業地帯の真っただ中ですが、意外に昼から飲む人は少ないですね。
それゆえに川崎・鶴見の一般的な大衆食堂と異なり、健全な雰囲気があるのがこちらのお店ですが昼からお酒を飲むことができます。
最初の１杯は、お店んおお姉さまがお酌してくれるサービス付きです。
お酒を頼むと、無料でお通しが提供されます。野菜の煮物で健康的ですね。

●ハイサワー（３５０円）
こちらもビールと同様にお酌してくれますが、残った割りものもいただけます。
焼酎だけが追加できるのかと推察しますが、こちらのお店は営業時間が短く、昼の営業は１３時で閉店なので追加はせずに飲み切りました。


メインとなる料理は１品３００円程度ですし、ビールも安いので飲める大衆食堂ですね。
唯一の欠点は、営業時間が短いことでしょう。１３時には暖簾をしまってしまいます。
しかし、深酒しないで済むので健康的に飲めますね。
昭和の香りがする大衆食堂での昼飲み、おすすめします。

鶴見線安善駅近くの大衆食堂です。

外観は見事なもので、瓦屋根の立派な建物です。壁に掲げられた屋号の「まちだ屋」は旧字で書かれています。

店内は、お店の歴史と相応の古さがあります。厨房と客席の聞にあるカウンターにはガラスのショーケースがあり、完成したお惣菜が並びます。

高度経済成長期には京浜工業地帯の労働者で繁盛したであろうお店は、現代のお店としては、テーブル数・座席数が少ないですね。６卓程度、２１席です。
近隣在住、在勤の常連さんのためのお店となっていますが、一見さんも優しく迎えてくれます。

メニューは、そば・うどん、ラーメンなどの中華そば、定食を扱います。
残念ながら、ラーメン系のメニューは掲げられているものの休止中とのこと。
ともすれば、このまま消えてしまうのではないかと心配しています。

いただいたのは、
■ミックスフライ（３００円）
激安です。
エビフライ、コロッケ、アジフライの３種盛りです。
エビフライが特に素晴らしく、小ぶりですがしっかりとした噛み応えのあるもので、ブラックタイガーと推定します。ちょっと不格好なのは、お店で仕込んだ証拠ですね。
コロッケは冷凍食品のようで小さなひき肉のかけらが均等に詰まっています。しかし、ラードを含む油で揚げていて、香りがよくてなかなか美味しいでしょう。
アジフライも安定の味わいです。小ぶりのアジを使っているのでスッキリした味わいですが、適度なラードの香りでバランスがいい味わいになうています。
お店で仕込んでいるので鮮度が違いますね。臭みがありません。
付け合わせには、具無しのナポリタン、キャベツ千切り、そして、みかんの輪切りです。みかんの旬になったのでオレンジから変更になっています。こういうところに季節を感じられるのもお店の魅力でしょう。

■月見そば（５５０円）
このお店にして５５０円は高い価格設定ですが、その分、内容は充実していますね。
蕎麦は冷凍麺と思われるもので、市中の立ち食いそばと同じぐらいの質でしょう。
汁は、丼の色合いの関係で濃いように見えますが、そこまでは濃くはなく、甘さが少し強めの優しい味をしています。
具がなかなかのもので、月見の下には海苔を敷いて、汁の中に没しないようにしています。
ほうれん草も、お店で茹でたものですね。風味がいいです。


２品では足りないと思われたのか、ご飯と漬物をサービスでいただいてしまいました。
川崎・鶴見の労働者は、かけそばを味噌汁のような感覚でご飯ものとそばのセットを食べるので、この地域ではスタンダードな食べ方で。
私は若者という歳ではないのですが、お店を利用するお客さんの中では最年少なので、お店の女将さんからすると孫よりも若くて食べる人と思われたのでしょう。
「足りないだろうから、ご飯ひと口だけね」と言っていただきましたが、普通に１膳を盛ってくれる優しさがこちらのお店の最大の魅力ですね。
お腹以上に心も満たされるのが最大の魅力でしょう。都会の暮らしに疲れて癒しが必要な人のための工業地帯のオアシスです。

鶴見線安善駅近くの大衆食堂です。

外観は見事なもので、瓦屋根の立派な建物です。壁に掲げられた屋号の「まちだ屋」は旧字で書かれています。　　

店内は、お店の歴史と相応の古さがあります。厨房と客席の聞にあるカウンターにはガラスのショーケースがあり、完成したお惣菜が並びます。

高度経済成長期には京浜工業地帯の労働者で繁盛したであろうお店は、現代のお店としては、テーブル数・座席数が少ないですね。６卓程度、２１席です。
近隣在住、在勤の常連さんのためのお店となっていますが、一見さんも優しく迎えてくれます。

メニューは、そば・うどん、ラーメンなどの中華そば、定食を扱います。
残念ながら、ラーメン系のメニューは掲げられているものの休止中とのこと。
ともすれば、このまま消えてしまうのではないかと心配しています。

いただいたのは、
■トンカツ（４５０円）
単品メニューにして、この安さは驚きですね。
それでいて、立派なロース肉を使い、厚めの衣をつけて揚げてあります。
ラードを含む揚げ油を使っていて、香りがいいです。
付け合わせも立派で、マカロニサラダ、キャベツの千切り、レタス、オレンジと素晴らしいですね。

■カレーライス（５５０円）
欧風カレーですね。具は角切りのジャガイモが少し見えます。この味わいはレトルトでしょう。
やや硬めにご飯は炊かれており、脇には赤い福神漬けと王道の盛り付けですね。
もちろん、スプーンはお冷のコップに刺さって提供です。
味噌汁が付き、葉物野菜が少量入った優しい味のものです。
お店のメニューの定食（ご飯・味噌汁・漬物）が３５０円なので、２００円増しにすることでカレーがプラスされることになります。
レトルトカレーは残念だと思うのは間違いでしょう。定食のアップグレード版だと思うといいですね。
今回はトンカツと合わせましたが、揚げ物メニューが豊富なので、アジフライカレー、メンチカツカレー、コロッケカレーなどのバリエーションが楽しめます。


この雰囲気、非常にいいですね。
それでいて、テレビ、雑誌、ネットでも取り上げられる機会が少ないので観光地化していないため、お客さんが多くなく店内が静かなのも魅力ですね。
工業地帯の静かなる定食屋は、心に染みる味わいです。

鶴見線安善駅近くの大衆食堂です。
外観は見事なもので、瓦屋根の立派な建物です。壁に掲げられた屋号の「まちだ屋」は旧字で書かれています。　　

店内は、お店の歴史と相応の古さがあります。厨房と客席の聞にあるカウンターにはガラスのショーケースがあり、完成したお惣菜が並びます。
高度経済成長期には京浜工業地帯の労働者で繁盛したであろうお店は、現代のお店としては、テーブル数・座席数が少ないですね。相応にお客さんの数も減っているようで問題はないのでしょう。お店の旬は過ぎてしまっているのでしょうが、大衆食堂としての風格は相当のものです。
店内には、生花が大きな花瓶に活けられています。

メニューは、そば・うどん、ラーメンなどの中華そば、定食を扱います。川崎・鶴見の大衆食堂は、食事にシフトしアルコール類をあまり扱わずに閉店時間も早いお店と、大衆食堂といいつつも収入源をアルコール類の販売として大衆酒場と化しているお店の２つのパターンがあります。こちらは、前者ですね。アルコール類は瓶ビール・日本酒・ハイサワーだけの取り扱いです。

いただいたのは、
■アジフライ（３００円）
一品料理にプラス３５０円で定食とするシステムです。
一品料理だけでも問題ないので、お酒を飲む人にもちょうどいいですし、豪華な定食にしたい人はメインを２品にすることもできます。
アジフライは、３００で鯵が２尾で、１尾のサイズはちょっと小さめです。揚げたてで提供され、熱々です。揚げ油にはラードも入っているようで、少し風味がいいですね。ソースをかけていただくとこ　まさに昭和の味。
付け合せのナポリタンは作り置きなようで、ちょっと、パサついていますが、こんなもんでしょう。
キャベツの千切りのほかにオレンジの輪切りが添えてあります。レモンじやなくてオレンジですが、デザート感覚で食べられるのでいいですね。

■定食（３５０円）
ご飯・味噌汁・漬物・サラダのセットです。
ご飯はもちろん井めし。味噌汁はネギと水菜の葉の部分が具です。出汁がよくてとても美味しいですね。漬物は、キュウリは浅漬けで、たくあんは市販のものでしょう。サラダは、水菜にシーザードレッシングがかかっています。
おかずが足りなくても、卓上にはふりかけが用意されているので安心です。

■チャーシューメン（６００円）
川崎らしい醤油の強いラーメンです。スープは濁っていますが、味が薄いよりもよっぽどいいですね。
チャーシューは、赤身も美味しく、脂身も程よいレベルの高いものです。他の具はナルト・ほうれん草・ネギ・海苔ですね。特に中央部のナルトの存在感が大きいです。最近では日式中華料理店でもナルトを見なくなりました。ネギは量が多く、また、ネギの香りが強くてチャーシューの良い相棒です。
定食屋ながら、中華料理店にひけをとらないものでした。


お店は、おばあちゃんが2人で切り盛りしていて、温かみのある対応をしてくれます。
席につくとすぐに冷たい麦茶にするか温かいお茶にするか聞いてくれます。忙しいと誤って温かいお茶にするかビールにするか聞かれちゃったりもしますが、そこはご愛嬌。また、ラーメン類を頼むと、ボリューム不足を心配して、無料でライスを提供するけれど要るかどうか聞いてくれます。
今から２０年以上前にこのお店の前の自動販売機で、ジュースを買った際に「当たり」が出て、もう１本いただいたことがあるのですが、お店の方がわざわざ外に出てきて、「なかなか当たらないのよ、運がいいわね」と祝福してもらった思い出があります。

何度か、朝食で利用しようと思い訪問していたのですが、ずっとやっていなかったので疑問に思っていたので聞いてみると、のれんは出していないが、やっているとのこと。朝食にもいいですね。
普段使いにも鶴見線での散策のランチスポットにもおすすめしたいお店です。ビールを飲むなら飲みにも使えるでしょう。とにかく強くお勧めしたい定食屋ですね。