私の中では「吉村家」直系店の最高峰！ : ラーメン 末廣家

2024年3月16日（土）

昨日は名古屋から来たラ女子を連れて久々にこちらの店を訪問です。

ラ女子の「本物の家系を食べたい！」とのリクエストを受け、直系店の中でも私が一番お勧めするこちらにお連れした次第です。

12時16分に到着すると、店の前では44名の先客が入店待ちの状況です。

先ずは店内に入り、こちらの目玉である「チャーシューメン」2枚と共に彼女の「釜焼きチャーシュー卵飯」の食券を購入しました。

その後行列の最後尾に接続し、待つ事1時間11分ほどで店内に案内されました。

そして、着席して前に食券札を置くと好みを尋ねられ、2人共「全て普通」と伝えると待つ事7分ほどで待望のラーメンが到着です。

ラーメンは直系の典型的なビジュアルである反面、こちらの象徴であるチャーシューが器の縁からはみ出しつつ乗せられています。

先ずはスープを飲んでみると、醤油の角が立ちながらも塩っぱさは感じられず、生ガラの風味と豚骨のコクが存分に現れています。

尚、スープからは醤油由来と思しき微かな酸味が漂うと共に、それが動物の旨味と重なる事で味わいにさり気ない引きを与えます。

次に麺を食べてみると、家系特有の中太麺が適度な硬さに茹でられていて、モッチリとした弾力と共に瑞々しい小麦の風味を感じます。

そして、平麺にはスープが存分に絡み込み、小麦の甘味に醤油のキレや動物のコクが重なる事で味わいに飛躍的な膨らみが生まれます。

次に象徴であるチャーシューを食べてみると、大振りな豚腿肉の焼豚が厚めにスライスされています。

肉質は強靭な弾力と共に封じ込められた肉汁の潤いを保っていて、噛み締めると薫香を浴びた赤身の旨味が舌に鮮明に映し出されます。

食べ終えた感想ですが、相変わらず期待を裏切る事のない直系の中でも極めてバランスに優れた一杯でした。

家系好きの中では「厚木家」や「王道家」の高評価を聞きますが、私個人的にはバランス良く纏められたこちらの味わいが断然好みです。

今後も美味しい家系に飢えた折には、迷う事なく再びこちらを訪ねたいと思います。

ご馳走さまでした。

2022年9月24日（土）

本日はラー娘のリクエストで約1年振りにこちらの店を訪問です。

13時30分に到着すると、店の前では13名の先客が入店待ちの状況です。

先ずは「ラーメン」の食券２枚を購入し、空腹のラー娘は更に「味付玉子」と「窯焼きチャーシュー卵飯」の食券を追加で購入しました（笑）

そして、外で並ぶ事19分ほどで店内に案内され、席に着いて好みを「全て普通」と伝えると待つ事8分ほどで待望のラーメンが到着です。

先ずはスープを飲んでみると、醤油が幾分強めに効いてはいるものの、乳化された油分とコラーゲン質が醤油の角を見事に丸めています。

こちらは家系の中でも味のブレを比較的抑えてはいるものの、今回のスープは私が今まで経験した中では間違いなくベストバランスです！

次に麺を食べてみると、平たい中太麺が若干柔らかめに茹でられていて、モチモチとした弾力と共に小麦の極めて鮮明な甘味を感じます。

今回の茹で加減は、酒井製麺の逆切り麺ならではのコシや風味を最大限に引き出している様に感じます。

そして、大判の窯焼きチャーシューを食べてみると、薫香を存分に帯びた肉質は潤いや弾力と共に旨味をこの上なく保っている印象です。

食べ終えた感想ですが、全てのパーツにおいて神掛かりが起きたと疑われるほどのパーフェクトと言っても過言ではない仕上がりでした。

単なる上ブレなのか、或いはこのレベルで安定しているのかを確かめるべく、間を開けず機会を作って改めて訪問してみたいと思います。

ご馳走さまでした。

2021年8月9日（月・祝日）

昨夜は帰宅の途中で寄り道をしてこちらの店を訪問です。

16時55分に到着すると、店内の席は3割程度の埋まり具合です。

先ずは「チャーシューメン」の食券を購入し、卓上に食券を置いて「油多め」と伝えると待つ事5分ほどでラーメンが到着です。

今回初めて「油多め」で注文しましたが、こちらの鶏油は想定以上に濃密である為にスープの表面で鮮やかに分離しています。

尚、今回のスープは僅かに醤油の角が立っていて、乳化気味の出汁と相まって一段とパワフルな味わいに仕上がっていました。

ただ、スープを混ぜても尚鶏油が分離を保っている為に、溶け切らない鶏油が口内に残る事で後味に若干油っぽさを感じます。

一方、生姜やニンニクで味変を試してみたものの、私個人的には整った味わいのバランスを反って損ねている様に感じました。

普段は「全て普通」で注文して味変無しで食べるのですが、私にはやはり店の勧める味をそのまま食べる方がベストの様です（汗）

尚、今回は自分の選択ミスの問題ですので、敢えて総合及び味の採点を差し控えたいと思います。

ご馳走さまでした。

2021年7月10日（土）

本日はラーコンパニオンのリクエストでこちらの店を訪問です。

17時17分に到着すると、店内の席は3割程度の埋まり具合です。

私は「チャーシューメン」、ラーコンパニオンは「大盛りチャーシューメン」の食券を購入しました（笑）

そして、席の前に食券札を置いて「全て普通」と伝えると待つ事6分ほどで待望のラーメンが到着です。

強めに乳化したスープには鶏油と刻みネギが浮いていて、平打ち中太麺の上には大判のチャーシュー、ホウレン草、海苔が乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、相変わらず醤油ダレと動物出汁が極めてバランス良く効いています。

出汁は豚や鶏と思われますが、豚が比較的強めに効きつつも生ガラの肉質から溶け出たエキスの風味を存分に感じます。

一方、醤油の風味や塩味は直系にしては低めに抑えられていて、動物出汁のコクや味わいを絶妙に底上げしている印象です。

尚、スープに浮いた鶏油を掬って飲んでみると、普通の鶏油とは比べ物にならないほどコクや旨味が緻密に凝縮されています。

次に麺を食べてみると、ストロークの短い中太麺が適度な硬さに茹でられていて、モチモチとした歯応えと風味をバランス良く保っています。

そして、スープの濃度や塩味がバランス良く収まっている為に、他の直系店に比べて麺自体の風味や甘味が舌に明確に伝わります。

次にチャーシューを食べてみると、釜で焼き上げられた豚腿ロース肉の焼豚が若干厚めにスライスされています。

肉質は弾力を保ちつつも瑞々しく仕上がっていて、噛み締めると燻煙の香ばしい風味と共に赤身の旨味が舌に至って素直に伝わります。

食べ終えた感想ですが、スープは極めてバランスに優れていて、尚且つ具材に至るまで全てが丁寧に仕上げられている印象です。

また、最近2年間程度に限って言うと、他店に比べて味のブレが圧倒的に少ない印象を受けました。

比較的味がブレ易い家系において、ブレを少なく抑えている事からも丁寧な仕事振りが伺えます。

尚、私は食べ終えて先に外に出ていたのですが、ラーコンパニオンは「大盛チャーシューメン」を余裕で完食して大将にお褒めを頂いたとの事でした（笑）

そして、ラーコンパニオン曰く、今まで食べた家系の中でもダントツに美味しかったとの事でした。

濃さと塩気を好む方は「厚木家」や「王道家」が合うのでしょうが、私みたいな強い塩気を好まないタイプには「末廣家」の方が合っている様な気がします。

私の場合は自宅から比較的訪れ易い為、また家系が食べたくなったら不意に訪れたいと思います。

ご馳走さまでした。

2020年10月29日（木）

昨夜は友人と1年4ヶ月ぶりにこちらの店を訪問です。

18時34分に到着すると、店の前に待ち客は見当たらず、店内の席は大体3割程度の埋まり具合です。

二人とも「チャーシューメン」の食券を購入し、店員さんに食券を渡すと共に「全て普通」と伝えると、カウンター席で待つ事4分ほどで待望のラーメンが登場です。

やや強めに乳化したスープには鶏油と若干の刻みネギが浮いていて、平打ち中太麺の上には大判のチャーシュー、ホウレン草、海苔が乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、醤油感は前回と同様に控えめである一方で、豚骨のコクや風味は以前にも増して強くなっている様な気がします。

次に麺を食べてみると、前回の「硬め」に比べて「普通」で頼んだ今回の方がやはりスープとの相性に一段と優れている印象を受けました。

次にチャーシューを食べてみると、相変わらず肉々さを保った歯応えや味わいですが、前回に比べて燻製の香ばしい風味が若干増した様な気がします。

食べ終えた感想ですが、大枠では前回と同じ味わいですが、食べ易さを保ちつつも豚骨感が前回以上に増している印象を受けました。

ただ、未だ2回目の訪問ですし、この店では単にブレの範疇なのかもしれません。

平日の夜は意外と空いている様ですので、また在宅勤務の後にでも美味しいラーメンを戴きに訪れたいと思います。

ご馳走さまでした。

2019年6月15日（土）

本日は暴風雨の中こちらの店を初訪問（笑）

家系総本山である「吉村家」の直系店の中で一番新しい店になります。

店に向かう途中で「くり山」の前を通った所、普段は大行列であるにも関わらず悪天候の為に待ち客はたった1人です！！

それを見てこちらでも待ち客が少ない事を期待したものの、到着してみると残念ながら店の前では大勢の先客が入店待ちの状況です。

一旦店内に入って「チャーシューメン」の食券を購入し、再び外に出て待つ事20分ほどで漸く店内に案内されました。

そして、店員さんに食券を渡すと共に「麺硬め」と伝えると、カウンター席で待つ事5分ほどで待望のラーメンが登場です。

総本山に比べるとスープが若干強めに濁っていて、麺の上には大判のチャーシュー、ホウレン草、海苔が乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、塩味は総本山や他の直系店ほど強くなく、豚骨の旨味と共に醤油のコクや酸味が舌に鮮明に伝わります。

そして、醤油に対して比較的豚骨が強めに出ているので、総本山や他の直系店に比べると舌触りが滑らかでマイルドな味わいに感じます。

次に麺を食べてみると、家系ラーメンではお馴染みの平打ち中太麺ですが、総本山や他の直系店との違いは殆ど感じられません。

ただ、こちらのスープは比較的マイルドな味わいである為に、硬めよりも寧ろ普通で頼んだ方が麺との相性が良い様に感じます。

次にチャーシューを食べてみると、看板には「サシが入った国産もも肉」と書いてあるものの、脂身が乗っている為に極めて肩ロースに近い味わいに感じます。

総本山のチャーシューに比べて燻製感は控えめであるものの、噛み締めると肉々しい歯応えと共に赤身の旨味や脂身のコクを帯びた甘味を存分に感じます。

そしてホウレンソウを食べてみると、鉄分を豊富に含んだ新鮮なホウレンソウの味わいが豚骨の効いたスープと実に良く合います。

食べ終えた感想ですが、直系店でありながらも総本山とは路線の違った味わいで、家系らしさを保ちつつも万人に受け入れ易い味わいに感じました。

私個人的には家系の中では「杉田家」が一番好きですが、こちらの味も決して「杉田家」に引けを取らないと思います。

ただ、私の中ではやはり「杉田家」の方が家系らしさを一層強く感じます。

これは私の個人的な意見ですが、家系は「醤油のパンチを味わうラーメン」だと思っています。

醤油の塩味や塩角を動物系の旨味で強引に抑え込み、美味しいと感じる限界まで醤油感を引き出した味こそが家系の魅力だと感じます。

故に、私的には「塩辛い」と「美味しい」の境界線をギリギリまで攻めた「杉田家」の味の方がやはり家系として魅力的に感じます。

ただ、どこでその境界線を感じるかは個々の味覚に依存するので、直系店の中でも味のバリエーションが広がる事はとても良い事だと思います。

機会があればまた美味しいラーメンを戴きに是非訪れたいと思います。

ご馳走さまでした。