2017年12月10日(日)で閉店・廃業します。白楽の人気の讃岐うどん店。 : じょんならん

2017年12月2日(土)昼11時32分頃に訪問。

お店は東急東横線「白楽」駅と「東白楽」駅の中間くらい、
六角橋交差点の近くに立地しています。
２年２か月ぶりの訪問です。
実はこちらのお店、2017年12月10日(日)の営業を
最後に、閉店・廃業するそうです。
スタッフを募集しても人が集まらず、
大将も腰を痛めて、うどんを踏めなくなったんだそう。
生地を足で踏まないと、讃岐うどんにはならないので、
致命的ですが、残念なことです。

私が口コミ投稿する直前のお店のデータは、
口コミ件数は６９件、点数評価は「３．５９点」でした。
（夜利用：３．５１点、昼利用：３．５８点）

先客は１０人ほど、後客は多数。
昼の12時頃には店内や店外で待つお客さんが
１５人ほどになりました。
神奈川大学のすぐ近くにお店があるので、
閉店を惜しむ大学の卒業生も来店して
いるそうで、先日は北海道から駆け付けた
卒業生も居たのだとか。

カウンター席に案内されて、お茶と
布おしぼりが提供されました。
限定メニューの「無添加いりごだし かけうどん
セット ８７０円(税込)」をお願いしました。

さぬきうどんは、イリコだしが基本です。
今から３０年ほど前まで、だし昆布や削り節は
ほとんど使用されていませんでした。
イリコの値段が高騰したこと、観光客が
増えたことから、だし昆布や削り節を
使うお店が増えてきました。

大将がうどんを延ばして、機械で切っています。
うどんの生地を延ばしているといかにも手打ちに
見えますが、丸くまとまった生地を作る時点で
うどんのコシが決まっています。
なので、うどんを延ばして切るという工程は
大将が行わずに、弟子が行う店が多いのですが、
こちらは人手不足で、弟子も居ないようです。

調理の様子を見ていると、うどんの茹で時間も
そうですが、天ぷらを揚げるのも、追いついて
いないようで、スタッフは大変そうでした。

こちらのお店はセルフサービスではなく、
お店の方が注文を聞いてくれて配膳もしてくれ、
下膳もしてくれる、フルサービス店(一般店)です。

待つこと７分でかけうどんが到着です。
こちらのお店のうどんは、やや細麺ですが、
讃岐うどんではこの太さが主流になりつつ
あります。
この太さだとうどんの茹で時間は１３分。
釜揚げうどんや釜玉うどんなどは、コシが
無いので、茹で時間を２分短くします。
茹で上がったうどんは冷水で締めています。
というか、氷も大量に用意されています。
この冷水で締める時に、うどんにコシが
発生します。
なので、冷水で締めない釜揚げ系のうどんは
コシが有りません。
ちなみに、うどんの硬さとうどんのコシは、
全く関係がありません。
硬いうどんにはコシが有りません。

いりこだしのかけうどんは、いりこの
香りが漂ってきます。
香川県で食べるうどんと同じなので、
テンションが上がります。
うどんのボリュームはそれほどでも
有りませんでした。
刻みネギ、わかめ、かまぼこが２切れ、
トッピングされていました。
一般店ならではのトッピングです。
セルフサービス店だと、わかめや
かまぼこは有りません。

うどんは、しっかりとしたコシが有りました。
これは、しっかりと足で踏んだものだと分かります。
手で捏ねたり、機械で作ると、こんなコシは
出ませんから。
おろし生姜が添えられるのも、嬉しいサービス。
いりこだしにはおろし生姜です。
七味は合わないのですよね。

遅れること３分で天ぷらが到着です。
天ぷらはちくわ、茄子、ししとう、半熟卵の
４種類で、揚げたてです。
香川県では揚げ置きの天ぷらが当たり前なので、
揚げたての天ぷらは県外ならではの楽しみです。
揚げ置きどころか、総菜店の”藤原屋”さんから
仕入れた天ぷらが一番美味しいと思う香川県人も
多数いますからなぇ。
で、揚げたてですが、油の切れがちょっとねぇ。
天ぷらは大きくて、美味しいのですが、茄子は
油を吸収する食材です。
この大きさは、油分が多すぎて、きつかった。
若い人にはなんともないのでしょうが、
５０歳を過ぎて、人生の終活を始めるおじさんには
ちょっと辛いなぁ。


香川県丸亀市では2017年11月30日限りで
うどん店”麺ねり”さんが閉店・廃業しました。
川崎市では宮前区の「手打ちうどん綾」さんが
2017年5月で惜しまれつつも閉店・廃業。
お気に入りのお店がなくなるのは、
ものすごくショックなんですよね。

大将にお疲れさんの声をかけようとしましたが、
私のお会計が数分待たされるほどの大混雑。
とてもじゃないが、無理でした。

この日のお会計は８７０円でした。
ごちそうさまでした。
それと、大将、６年９カ月間、お疲れさまでした。

２０１５年９月５日（土）昼１２時１０分頃に訪問。

お店は東急東横線「白楽」駅から六角橋商店街を歩き、六角橋交差点を越えて、
神奈川大学方向へと歩いた場所に有ります。
この周辺は、道路が複雑に交差していて、お店を見つけるのは苦労するかも。

私が口コミ投稿する直前のお店のデータは、
口コミ件数は５９件、点数評価は「３．５３点」でした。
（夜利用：３．４４点、昼利用：３．５６点）

入口左手が厨房となっており、厨房を囲むようにＬ字型にカウンター席があります。
突当たり奥にも客席があるようですが、未確認です。

訪問時は店内は満席でしたが、たまたま出てくる一人客が居たので、
入れ代わりにカウンター席に案内されました。
実にラッキーでした。
この後、店内で待つお客さんが１０人以上も発生しました。
お客さんはお一人様の他に、ご夫婦や子供連れの父親、
小さな子供を連れた家族客など、実に様々でした。
他からわざわざ訪問するお客さんは少なくて、地元民に愛されているお店です。
厨房内は男性２人と女性１人のスタッフで営業中でした。

メニューをみますと、ぶっかけうどんやかけうどんは５７０円(税込)でした。
これがうどんの最安値でして、ちょっと高級品な感じ。
「かけうどん(温) ５７０円(税込)」と「とり天 ３００円(税込)」をお願いしました。

うどんは有る程度見込みで茹でているのか、待つこと４分で提供されました。
うどんは、タイミングの食べ物です。
釜揚げうどんや釜玉うどんなんて、滅多に食べる事ができないうどんですが、
メニューに書いてあると、すぐに提供されるうどんなのではと、変に思ってしまいます。

うどん店では、うどんは１０玉分など、一定量をまとめて茹でます。
うどんの茹で時間を１３分とすると、茹で始めてから１１分頃、つまり
茹であがる２分ほど前に茹で湯から麺を引き出して、そのまま丼に入れたら
釜揚げうどんや釜玉うどんになります。
きっちり１３分茹でてから麺を水洗いすると、かけうどんやぶっかけうどんの
麺が完成します。
この水洗いの工程で、うどんのコシが出てきます。
つまり、釜揚げうどんや釜玉うどんには、コシは有りません。
ちょっとでもコシの雰囲気を出すために、茹で時間を２分ほど短くして、
硬めの麺で食べるのです。

後客が「釜玉うどん」を注文すると、２０分ちょっとかかると言われます。
タイミングの問題なので、それくらいの時間がかかっても、不思議ではありません。
常に釜揚げうどんがすぐに提供される全国展開しているうどんチェーン店では、
どうしてあんなにいつも釜揚げうどんが提供できるのか、不思議で仕方がありません。

かけうどんには蒲鉾が２切れ、わかめ、刻み葱がトッピングされています。
卓上には天かす（揚げ玉）が置かれており、セルフでトッピングします。
香川県ではお店によってはわかめも無料でトッピングできるお店もあります。
うどんは、結構なボリュームがあります。
川崎市の名店「純手打ち讃岐うどん 綾」のボリュームとは全く違います。
麺は、ちゃんとしたコシが感じられるもので、なかなか優れもの。
つい１０日ほど前まで、香川県で１週間生活したのですが、その時に食べた
うどん店のうどんにも、引けを取らないと思いました。
ダシは、イリコはあまり感じられず、節系がほとんどのような印象。
これはこれで、有りなダシでした。

とり天は、なぜか棒状になったものが提供されました。
このタイプのとり天は初めてなので、ビックリです。
抹茶塩で食べるようで、なんだか高級な印象です。
揚げたての天ぷらは、美味しいです。
香川県のうどん店だと、揚げたての天ぷらなんて、
ほとんど食べる事ができないので、これは嬉しいです。

総じて、満足できる美味しいうどんと天ぷらだと思いました。


店名が「じょんならん」なので、お店に入る時に「なんがでっきょんな～」と
言ってみたのですが、元気の良い「いらっしゃいませ～」にかき消されました（笑）
ちなみに、じょんならんは悪い意味だと「どうしようもない」「思うようにならない」と
いう意味で使いますが、良い意味で「想像していた以上に良かった」という意味で
使う事もあります。
店内には全国の１０数軒のうどん店の案内がありましたが、その中に京都の「大河」が
有ったので、ひょっとしたらと思ったら、やっぱり池上製麺所の出身なのですね。
たぶん、全て池上製麺所出身の方のうどん店だと思います。

私の友人のブログに何度も登場しているお店です。
念願かなっての訪問に満足しました。
こちらのお店も関東ＵＤＯＮスタンプラリーに参加していたのですね。

この日のお会計は８７０円でした。
ごちそうさまでした。