2017.1　再訪問2回　海鮮かき揚げ天そば　580円 : 味奈登庵 白楽駅前店

2017.1　再訪問2回　海鮮かき揚げ天そば　580円

かれこれ2年ほど前に、富士山盛りにチャレンジして、
何とか登頂に成功したものの、
その日はお腹パンパンで、まったく仕事にならず、
富士山盛りの厳しさを味わったこのお店。

今日は寒い。無謀なアタックは遭難をまねくので、
うぅ～ん。今日温そばだな。海鮮かき揚げ天そばにしよっと。

海鮮かき揚げ天は、別皿で提供され、軽めに仕上がっていてサクサク。
途中からは、かけ汁に浸してましたが、浸しても美味しいです。
具材もエビ・イカなど、ゴロゴロしたのが入っていて、ボリューム感があります。

いつでも、蕎麦をお腹イッパイ食べさせてくれる、
創業者の思いに感謝です。

ご馳走さまです。

2014.4.25　初訪問　富士山もり（蕎麦1㎏）　500円

14：00過ぎに訪問。
気温20℃、湿度35％、晴れ。暑くもなく、寒くもなく、最高の気象条件。
数日前につか蕎麦 三ツ沢店で、久しぶりに「富士山もり」という言葉を聞き、心の奥底にメラメラとした炎が生まれた。
ファイヤー！ＦＭＷの電流爆破マッチなみの、ビジュアルインパクトと恐怖があり、最近アタックしていませんでしたが、
やりますか！味奈登庵名物の富士山もりにアタックです。

東急東横線の白楽駅にある六角橋商店街に、このお店はあります。
このお店は初めてですが、カウンターメインのセルフのお店のようです。
ミニ丼セットやトッピングなど、いつもの都筑佐江戸店にはない商品構成です。
しかも、どれも500円前後。うほぉ～！場所柄大学生が多いんでしょうが、働くお父さん達にも使い勝手は良さそうです。

券売機で食券を買ってから、早速店内へ。
外観から想像した通りのウナギの寝床な店内。入口から奥に向ってカウンターが流れています。
その奥にも、テーブルとカウンターがあるようです。2階もあるのか階段がありました。スタッフルームかなぁ。

カウンターの一番奥に着席し、ベースキャンプとします。
店員さんに食券を渡してオーダー完了。もう後には引けません。
「賽は投げられた。」ルビコン川を渡ったシーザーの気持ちです。

富士山もり。トッピングなしで500円。
都筑佐江戸店では、普通・大盛り・富士山もりが全て同じ価格ですが、
このお店は、普通300円・大盛り400円・富士山もり500円の3段階で変化します。
普通300円からなので、トッピングしてもお得感あります。

注文を受けてから、そばを茹でるので、ちょっと時間は掛かります。
セルフですが、このお店は茹置きではないようです。流石、味奈登庵。その辺は手を抜きません。

イメージトレーニングをしていたら、富士山もりがやってきました。
運ばれてきた富士山もりは、巨大なプリンのようにブルンブルンしています。
当然ですが、内部まで全てがそばなので、ちょっとでも揺らしたら、今にも雪崩が起きそうです。
しかし、このお店のそばは、冷水でギンギンにしめられて、コシがあるので崩れそうで崩れない。
久しぶりに、そのド迫力なシルエットに圧倒されます。狭い店内、他のお客さんの視線を痛いほど感じます。

初めて注文する人は、想像を超えた蕎麦の塊を見た瞬間、必ず心を過ぎる後悔の念…。
「コレ富士山じゃないでしょ。傾斜が急すぎる。やっちまったかな。」と…。

自分は、運ばれてくるまでイメージトレーニングをしておきます。
それでも運ばれて来た瞬間は、ドキっとして心臓の鼓動が速まり心拍数が上がります。
ココで心が折れたら、完食登頂はありません。
まずは神々しく聳え立つ、富士山もりを眺めつつ、呼吸を整え、覚悟を決めます。アタック開始です。

富士山もり 攻略3か条　～蕎麦１㎏完食への道～
過去に途中で断念した苦い経験から生み出された、富士山もり攻略法です。

其の1　とにかくスピードが大事。
其の2　味を変えていき飽きないようにする。
其の3　どんなにキツクても箸を止めない。

とにかく富士山もり攻略には、スピードが大事です。
満腹中枢が働くのは、食べ初めてから20分くらいかかると言われているので、
とにかく20分以内の完食をイメージしてペース配分をして行きます。
30分以上掛かった場合は、攻略できる可能性が低くなります。

まずは、富士山もりの頂上から食べ進めて行きます。それ以外のルート選択では崩れます。
その形状から、最初はラクなんですが、どうして裾野が広がっているので、最後の方がキツイなります。

アタック開始。頂上からドンドンたぐって行きます。
1回の口に入れる量を出来るだけ多く取って、つけ汁には下半分程度つける感じで、味はそば前面で進めていきます。
とにかくロケットスタートです。そばを味合うのは、嫌でも後半できますから、とにかく飛ばします。
「喉越しという言葉は今日の為にある。」ってな感じでガンガン啜ります。啜れ！啜れ！とにかく啜れ！です。
上から高さ60％ぐらい、逆6合目までは、誰でも難なく到達できると思います。

この逆6合目まで、比較的スムーズの進む分、初心者は勘違いします。
「結構減ったな。意外と大した事ないな。このまま行けば余裕で完食できるな。」と、心の中でニンマリします。…甘い。
ココでの気の緩みが、後々ボディブローのように効いてきます。
自分も過去にココで油断して、苦い思いをしました。あの頃は若かった…。
富士山もりは、この逆6合目から「食べても食べても減らない魔のゾーン」に入って行きます。

逆6合目からは、ペースが大事です。ペースを一定にして進みます。
1回の口に入れる量を普通にして、つけ汁にも自分の一番丁度イイ程度つけて、食べ進める。
最初の頃より、つゆの味を濃くして行きます。自分の場合は、下から3分の2をつける感じです。
途中でスピードが落ちてきたら、ニトロの登場です。つけ汁にワサビを多めに入れて、刺激を与えます。
7合目までこの作戦で進めて行きます。

このゾーンは、とにかく　食べても食べても、見た目は減らないので、メンタル的にやられます。
ここでココロが折れたら、箸が止まり、登頂断念のギブアップです。

途中で、そばの味に飽きてくるので、味を変えていきます。
ただ もりそば なので、そば と つけ汁 と ワサビ だけなので、ラーメンと違って大きく変えられません。
なので、そばにつけるつけ汁の量を変えて、味を変えて行きます。
スタートは、つけ汁にそばを余りつけず、そばの味メイン。その後は徐々につけ汁に多くつけて、つゆの味を濃くしていきます。

逆7合目からは、確実にスピードが落ちます。リフレッシュが必要です。
つけ汁も、そばに付いた水分で味が薄くなっていますので、ココでリフレッシュします。
可能であれば、古いつけ汁を湯のみに入れて、入れ替えるとイイと思うます。

自分は入換えではなく、湯のみを貰うのが面倒なので、多めに足す作戦です。
このタイミングがあるのを分かっていたので、最初から、そば猪口につけ汁を多く入れていません。
ココで多めに、つけ汁をそば猪口に補給します。ワサビも入れ直し、つけ汁はリフレッシュされました。

ここからは、そばは少なめで、つけ汁多めで進めます。
リフレッシュしているので、意外とスムーズに進みますが、すぐスピードが落ちます。
でも手は止めません。噛まない。喉で食べます。喉越しです。
イメージとしては、「魁！男塾」の直進行軍のように、ひたすら前へ進みます。
ココで重要なのは、箸を絶対手から離さないことです。箸を離すと急激に意識を持って行かれます。

逆8合目からは、もうそばが喉から入って行きません。キツイ。とにかくキツイ。
そばを少なくします。3～5本づつ取って、そば猪口にトップリつけて、つけ汁100％の味で進みます。
箸を休めたくなりますが、とにかく1回の量を少なくして、回数を上げてカバーします。

ツール・ド・フランスを7連覇した、ランス・アームストロングの山岳走法からヒントを得ました。
それまでの主流は、ロードバイク（自転車）のギアをある程度重くして、脚力で回して登っていく走法が主流でしたが、
ランス・アームストロングは、それまでの常識を覆したアタックをします。
ギアを軽くして、とにかく速く回して、高回転で登っていく走法で、連覇を成し遂げました。今では主流の走法です。
とにかく少しでも前へ進みます。

逆9合目まで行くと、完食が見えてきて、心に一筋の光が差し込みます。
体が重くてスピードは遅いですが、ゴールが見えたので、メタボな体にムチを打ちます。
しかも、自己防衛本能が働いて、脳内に化学物質が分泌されているのか、気分はハイです。
お腹はパンパンで裂けそうですが、ハイになっているので、意外と食べれます。

逆頂上のセイロが見えて来ました。
ラストスパートを掛けて、一気に完食登頂成功です。
目の前がパッと明るくなりました。
おおぉ～。こ、これは御来光かぁ…。いや脳内の化学物質が作り出した幻覚かも…。

最後に、勝者のそば湯を頂き、の余韻に浸ります。
しかし、この達成感は半端ないです。完食登頂した者しか味わえません。
お腹パンパンで、体は重いのですが、富士山もり 蕎麦1㎏完食です。

ご馳走さまです。また訪問します。