鉄板道場で腕試し！～貴方は自分でたこ焼きを焼いた事があるか？～ : 銀だこ鉄板道場 綱島店

綱島にいつの間にかあった銀だこの自分でたこ焼きを焼けるバージョンの店。
それが鉄板道場。
往復ルートを変えていたため、オムライスのひまわりの帰りに偶然に発見した。
銀だこも2017年で節目の20年ということなので関東でセルフたこ焼きという新業態を打ち出してきたのだ。
聞くところによると、こちらは今年の６月30日にオープンした出来たてホヤホヤなお店だそうだ。
そりゃ～知ら無いわけだ。

しかしこんなところに銀だこ、しかも自分でたこ焼きを焼けるとな！
一応新業態とのウリであるが、関西では自宅にお好み焼き器や鉄板があるのが普通。
しかし関東でこの様なシステムでのサービス提供されているとは当方は知らなかった。
凄い昔に大阪の親戚の家に遊びに行った時に某店で焼いた事でハマってしまい、その後たこ焼き用の鉄板(コンロに直置き型)を購入して自宅でも何度か焼いたりしていた。
その鉄板は現在行方不明になっており、もう10年以上は自分で焼いていない。
これはちょっと寄ってみて久しぶりに焼いてみようという気が大きくなり入店。

席に通されたが、通常の鉄板にたこ焼きの鉄板が端に組み込まれている。
通常の鉄板がキチンと掃除されていなくて汚れていたのは大減点。
大喝だ！！
たこ焼き用の鉄板の横に少し写してきた写真をご覧頂ければお分かりになるであろう。
この時点で既に嫌な予感がして退店しようかと頭も過ぎったのだが、まぁたこ焼きを焼くのが主眼なのでやり過ごすことにした。
たこ焼き鉄板はまぁ大丈夫そうであったが油が既に入っているのが気に入らなかったのでテッシュで拭き取り、改めて自分で敷き直す。


生中と自分で作る"ぜったいうまい"たこ焼きセット、つなぎに生蛸唐揚げをお願いした。
銀だこといえば蛸にこだわりがあり、国産では無いものの世界中の蛸の中から厳選して選び抜かれたものを、独自の手法で塩揉みして一つ一つ丁寧に手切りしたたこを各店舗に配送されていると以前店員よりうかがったことがある。
と言うわけで、肝心要の蛸を唐揚げで軽く味わってみることに。
結論から言えばまぁまぁ。
可不可無いが悪く無い、生中のお相手には好きなつまみだ。

いよいよたこ焼きセットが登場。
たこ焼きを入れる舟(容器)が２つ用意されており、６個づつ入れる仕様だ。
作り方のチュートリアルは用意されているが迷いが生じるため一切見ず、当方のやり方で焼かせていただく。
早速生地を流し入れてみたところ鉄板が初めから激熱のため、直ぐに焦げが入ってくる。
これ、素人が初手から焼くには火加減がかなり厳しいんじゃ無いの？
というわけであまり時間は掛けていられず、サッと生地を流し込み、蛸、葱、紅生姜、揚げ玉等をパラパラと配置良く散りばめて暫し待つ。
上から生地が透き通って来た感じになってきたら第１サイン。
周りからたこ焼きピック(千枚通しの様なたこ焼き用鉄串)を入れて様子を観て、周りがコーティングされてきた事を見計らってクルリとテンポ良く返していく。

それにしても焼かれて具材が蒸されて上がってくる蒸気が物凄く熱い。
熱くて堪らないが、そこは我慢して焼きに徹する。
もう生ビ飲んだり蛸唐摘んでいる暇も無い程(笑)
チコチコとピックを細めに動かしても途中上手くクルリンパしてくれない個体もあるのだが、過程での細かい事は気にしないことが重要だ。
如何に最終的に上手くまとめ上げて仕上げるかなので途中の汚いのはいくらでもリカバリー可能である。
たこ焼きを自分で焼いた事のある人ならばお分かりであろう。

仕上げ間近に油を回し掛けて揚げる様に生地をコーティングし、周りをカリっと焼き上げつつ中はトロっと滑らかな舌触りに仕上げる。
関西人の中には銀だこは認めないという理由として外カリと値段の高さにあるという。
それも勿論一理ある。
それは粉物文化の最先端の関西風のふんわり仕上げのそれとは食感も味わいも違うのだが、関東風のたこ焼きというオリジナルで考えればこれも有りな美味さだ(高いという経済観念を抜きにして)。

初めのうちは火力が強くて焦ったが、次第に超力ペースと流れを持っていき、最終的にはそこそこのたこ焼きが仕上がった。
お隣のお客さんからも(見た目は)お褒め頂き、「あんたもこういうの焼かないといけないよ」とお隣さん同士の掛け合いも楽しい。

お味も久々に焼いた割には中々美味しいではないか！
外側はカリッとさせているし、内側からはトロっとコクのある生地に蛸や具材から染み出した旨味が混ざり合って上出来である。
生地にも銀だこのこだわりがあり、水分とオリジナルミックス粉を時間をかけて丁寧に混ぜ合わせる等仕上げにも手間暇かけているらしい。
もう１つの舟にも残りの６個を入れて、初めの失敗作数個も何のその！
巧みにリカバリーさせて美味しそうな見た目に仕上げたで～♪
味も悪くない(笑)
１人でやってても結構楽しく、出来上がりに満足出来れば喜びもひとしお。
しかし下手ッピに出来上がるとチト辛いか。
上手に出来無い自信のある人はお店のプロの腕を借りても良し、または初めからセルフでは無く店頭で焼かれているプロ仕様のたこ焼きを食べるべき。
多少の失敗も楽しさに変えられる人、失敗しても自分達で作ったものを残さず最後まで完食出来る人は是非ともチャレンジしてみてもらいたい。
また、上手く出来る人もそうでない人も数人のグループで気の置けない仲間達となら和気藹々と楽しむことも出来るであろう。

また、ちょっとしたアクシデントがあった際に、それまで素知らぬ顔の半兵衛の様な素振りであった店員から嬉しい対応もあったので色々な面の怒りの溜飲を下げた(笑)。

その怒りとは以下の要改善点だ。
最後にお願いというかその要改善点を記す。
①鉄板は綺麗に掃除してから客を通して欲しい。
これ基本です！
②たこ焼きの鉄板は初めから熱くし過ぎないで！
自分で温度調節をしたい。
③たこ焼きの鉄板には初めから油をひかないで！
自分でやるから。

以上、今後に期待しているので敢えて言及させてもらった。
しばらく時間を開けてから、①〜③についてどうなっているかの確認のため再訪してから点数を入れる事としたい。