カジュアルな雰囲気だが奥の深い素晴らしいバー : バー　スリーマティーニ

横浜の山下公園近くにあるバーの名店です。

横浜に用事があったので、足を伸ばして約4年振りに行ってみました。
改めて営業時間を調べたところ、平日は15時から土日は14時からとの事でしたので、土曜日の14時に行ってみました。

今回いただいたのは以下のドリンクです。
・マティーニ
・ジントニック
・グレンリベット12年　ソーダ割
・クライヌリッシュ　ゲーム オブ スローン
・アードベック　ビザーベキュー

マティーニは、ビフィーターとドランは普通ですが、隠し味程度にニッカのカフェジンを入れていたのが面白かったです。
前回はこのカフェジンでジントニックを作っていただいたのでこのジンがお好きなのかもしれません。
ジントニックはマスター以外の方が作ってくれたので、酒瓶は見えなかったのですが、味は普通でした。

後半はウイスキーにシフトし、最初は食事をしていた事もありさっぱりしたハイボールをお願いしてグレンリベット、しっかりしたハイランド（的な）をお願いしてクライヌリッシュ、癖系でアードベックをいただきました。
今回もマスターのチョイスは素晴らしく、どれも美味しかったですが、特にクライヌリッシュがこの蒸留所特有のオイリーさや甘さがしっかり出ていて素晴らしかったです。

また、こちらはフードメニューが豊富で美味しいので、敢えて昼食を抜いてこちらでいただく事にしました。
枝豆やもずくをアレンジしたメニュー等、おつまみから食事まで幅広くオリジナルの品がならんでいましたが、大葉のジェノベーゼパスタというのを注文してみました。

私はバジルを使った普通のジェノベーゼパスタも好きなのですが、大葉だとよりあっさりした味わいでした。
ジン系のお酒によく合って美味しかったです。

今回もドリンク、フードともに大変満足できました。
機会があればまたいつか行こうと思います。

横浜の山下公園近くにあるバーです。

私は成田一徹さんの切り絵や太田和彦さんの本でこの店を知り、いつか行ってみようと思っていました。
先日、すぐ近くのホテルニューグランドに宿泊する機会があったので、ホテルのバーで軽く飲んだ後こちらに繰り出してみました。

最寄駅はみなとみらい線の元町・中華街駅で駅から徒歩3分程度、山下公園から1ブロック陸側に入った水町通り沿いのマンションの1階で、山下公園の中央口からは徒歩1分です。
宿泊していたホテルニューグランドのメインエントランスからも徒歩1分程度でした。

店内は年季の入った港町のバーと言う雰囲気で、カウンター席、テーブル席が全部で30席くらいあります。
メインカウンターはお店の奥にあり、Ｌ字型で革張りの肘置きが付いた年季の入ったカウンターです。
テーブル席はゆったりと配置され、店の入口横にはサブカウンターのような席もあります。
カウンターの端にはレコードプレーヤーが設置され、古いジャズやロックが程よい音量で流れていました。

内装はウッディで暖かみがある雰囲気で、店中に様々な洋酒のノベルティグッズや大量のウイスキーの瓶が飾られています。
中にはかなり大きな物まで何百ものグッズが店内に独特の雰囲気を作っており、一見ゴチャゴチャしていますが不思議と落ち着けます。
私がこちらを知るきっかけになった成田一徹さんの切り絵も飾られていました。

一杯目の飲み物は店名にもなっているマティーニを注文したところ、ビフィーターとドランでオーソドックスな味でした。
一見客の一杯目なので無難に作られた感じですが、好みを伝えれば色々面白い物が出て来そうな気がします。

2杯目にジントニックを注文すると、合わせて頼んだつまみのハムカツサンドに「よく合うものを出しましょう」との事で、ニッカのカフェジンを使ったものが出てきました。
山椒を感じるスパイシーなジンで、確かにハムカツサンドのソースに合いました。

その後はウイスキーにシフトして、色々とお勧めを聞きながら、オフィシャルのベンリアックのピーティなタイプ、ボトラーズの若いカリラ、ボトラーズの長熟レダイグをいただきました。
ウイスキーはオールドボトルから現行品まで非常に数多くあり、好みに合わせて色々出てきました。
また「安くて美味しい物を」との事でCPの良い品が多くありました。

フードメニューも充実しており、軽いつまみからパスタやグラタン等の食事まで幅広くありました。
浸し豆、モツグラタン、小豆バター等、一風変わったラインナップが目を引きました。

お腹空いてますか？と聞かれたので「つまみになってそこそこお腹にもたまるものを」と言うと、ハムカツサンドとモツグラタンを勧めていただいたので、ハムカツサンドを注文しました。
ハムカツは薄切りのハムを5、6枚重ねて揚げてあり、ピリッとスパイシーなソースで味付けして、軽くトーストしたパンに挟んであります。
確かにつまみになってお腹も満たされる美味しいサンドイッチでした。

お腹も落ち着いてウイスキーをゆっくり飲んでいると「ウイスキーのつまみに小豆バターは如何ですか？」との事だったのでいただいてみました。
レーズンバターと言うのはよくありますが、これはそのレーズンを小豆にしたもので、バターと小豆の優しい甘さがウイスキーに疲れた舌をリフレッシュさせてくれました。

店主はカジュアルなシャツにノーネクタイのフランクな雰囲気で、カチッとしたバーテンダーらしさはありませんが、飲み物をいただいてみるとお酒の知識やカクテルの技術は素晴らしい事が分かります。
節度を保ったうえの自然体の接客で、こちらの好みや飲み具合を見ながらの的を得た提案も好感持てました。

カジュアルで落ち着ける雰囲気、数々の美味しいお酒、個性的なバーフード、心地良い接客が揃った素晴らしいバーです。
自宅からは2時間近くかかりますが、また機会を見つけて行きたいと思います。
帰り道にあったらきっと通うでしょう。