マルゲリータ ブッファラ 2300円 ／ ピッツァ フリッタ 1680円 ／ 他 : ラ フィーリア デル プレジデンテ

昨日、馬車道にあるこちらのお店でピザを食べてきた。2016年にイタリアのナポリから日本へ進出してきたお店で、店名を直訳すると『大統領の娘』。昔、ナポリで開催されたサミットで某クリントン大統領にピッツァを提供したピッツァ職人がいて、その方の娘さんが関わったお店だからっつーことでこの店名らしい。
我々夫婦は初訪問。お店をチョイスしたのは麺友さんだが、その麺友さんも知人から美味しそうだと聞いての初訪問。

麺友さんが当日に席だけ電話予約。既報の様に某ハイボール酒場で合流し、そこから徒歩数分。太陽の母子像の近くで馬車道を横切った先の路地にお店があった。
18時過ぎの入店、すぐ2階へと案内された。先客2組と空いていたが、ほどなくして後客で八割がた席が埋まった。
1階はカウンター席のみで2階はテーブル席。2階は広めの空間で窮屈さは無い。お洒落だけど派手すぎない内装に好感が持てるし、落ち着いた雰囲気も良い。ピッツェリアつーかトラットリア的な感じなので、フォーマルな服装である必要性は感じなかった。チャラチャラした格好はどうかと思うが、カジュアルな服装で十分だと思う。
尚、2階席を担当していたホールスタッフの女性はとても気が利く方で、注文や配膳等のストレスは全く感じなかった。
口頭注文の後会計でクレジットカード決済も可。

飲み物、麺友さんと私はワインのボトルを。最初は麺友さんの提案で「ドミニオ・デ・ロス・デュカス カヴァ ブリュット」2900円にした。辛口だけど爽やかな感じで後味スッキリ。飲みやすい。
アルコールが体質的にNGな愛しい嫁さんは「ジンジャーエール」400円。
飲み物の価格設定は、この手のお店として標準的に思えた。ワインリストをざっと見てみたけれど、イタリア産への拘りは特に無いようだが概ねヨーロッパ圏内だった。強いて言うならば、庶民的にはもう少し安い値段のワインも置いて欲しいところ。ボトルで2000円、デキャンタで1000円くらいのがあったらいいなあ。でも、料理とのバランスを考えると厳しいだろうか。
尚、上述のボトルを飲み干した後は「”ピエトレ・デル・ソーレ” トレッビアーノ・プーリア IGP」のデキャンタ1500円にした。ライトな感じのハウスワイン。

乾杯後、歓談していたら次々と料理が運ばれてきた。
以下、料理の感想を食べた順に記載する。

「ルッコラとマッシュルームのサラダ～クリーミーソース～」750円
最初に出てきたのがサラダ。ルッコラとマッシュルームは良い素材のものだと思うが、何よりもクリーミーソースが気に入った。酸味控えめでコクがあるソース。細かくカットされた茹で玉子がイイ感じでアシスト。

「豚レバーのクロスティー二(自家製パンとレバーパテ)」600円
次は麺友さんチョイスでこちらのメニュー。濃厚な味わいのレバーパテは酒飲みなら絶対美味いと思うやつ。自家製パンはやや固めの食感だが、逆にレバーパテとの相性は良いと思う。

「エビとセモリナ粉フリット 4尾」780円
次も麺友さんチョイスだが、嫁さんが海老好きなことを踏まえてのメニュー。サクっと揚げられており、殻も含め全部食べられる。身は柔らかくジューシー。

「トリッパと白いんげん豆のトマト煮込み」850円
こちらは嫁さんのチョイス。トリッパはハチノス(牛の胃)のことだ。つまり日本で言うモツ煮込みだ。白いんげん豆と一緒にトマトで煮込むあたりが実にイタリアっぽい。トリッパはもう少し歯応えがあっても面白いと思うが、こうして柔らかい方が女子受け良さそう。

「マルゲリータ ブッファラ」2300円
そして、とうとう主役のピザが焼きあがってきた。トマトソース・フレッシュ水牛モッツァレラ・バジリコとのこと。まず、モッツァレラチーズが凄い。まるで液体のようにトロけている食感で、フレッシュ水牛という表現が腑に落ちる。トマトソースも酸味が控えめで私好み。焼き加減も丁度良く、上述のフレッシュ水牛モッツァレラの食感とピザ生地のモチっとした食感が奏でるハーモニーが素晴らしい。ちょいと値が張るけれど満足度は極めて高い。

「ピッツァ フリッタ」1680円
見た目は大きな揚げ餃子でインパクト大。ナイフとフォークで開封するとブワっと湯気が立ち上り、チーズの香りがブワっとくる。その構成は、揚げ生地/リコッタチーズ/豚肉/燻製モッツアレラ/コショウとのこと。リコッタチーズも美味いが燻製モッツアレラチーズも美味い。チーズ好きにはたまらない。豚肉はサイコロ状にカットされたベーコン。

ピザも美味いが他のイタリア料理も美味かった。お洒落で雰囲気も良いし窮屈さも無いから長居してしまった。この手のお店としては価格も良心的だと思うし、何より気軽な感じで楽しめた。
過去記事を読むと、ナポリ発『大統領の娘』ってことで話題が先行したせいかハードルを高くして来店した方が多いようだ。我々は予備知識無しで飛び込んだことにより、むしろ自然体で味わえたと思う。
ご馳走様。

付記;
この機会を設けてくれた麺友さんに感謝。また美味しいとこ連れてって下さい。宜しくお願いします。