意外に優しかった豪華な牛肉、スープの美味しさが際立つ、“高菜入牛肉刀削麺” : 華隆餐館

食べログTOP5000となる、ここ“華隆餐館“さんは、かなり前からチェックを入れており、今回で3回目の訪問となります。
最初の訪問は、6月です。
遠くから見ると、店先には数名の方がいました。
横断歩道を渡り、お店の前に行くと、中国系のお年を召した二組のカップルで、人待ちのようです。
お店のお話を伺うと「現在は改装中で、7月から再開する。」とのことでした。
彼らからは、「近所に同じようなお店があるようで、お店の方か、誰かが？前に来ていた人たちを案内して行った・・・」とのことです。
「もう少ししたら来るから、連れて行ってくれるよ・・」とのことでしたが、「私は横浜に住んでいるので、いつも来ることが出来ます。7月になったら、来ますから・・」とし、遠慮してお店の前を離れました。

7月になり、期待してお店に行くと、中では職人さんが内装工事中です。
これでは、いつになるかは、判らない。！！っと、今度は食べログの口コミ投稿を随時チェックし、レビューで営業している事の確認できてからの訪問に、切り替えます。
実は、このような状態のお店は、私の中では、現在他にも3軒存在しています。

8月には何も無く、9月に入り、食べログをチェックしていると、“2020年９月18日に営業が再開されたのです。”の文字が飛び込んで来ました。

直ぐにでも、伺いたかったのですが、結局は9月の末に訪問なりました。
少し遅めのお昼時間、13:30過ぎにお店に到着、水曜日でしたので、鎌倉街道を挟んだ反対側の超行列有名ラーメン屋さんはお休みで、人影はありません。
昼飯時が過ぎたこともあり、こちらのお店にも、お店の前の行列は無く、すんなりとお店に入ることが出来ました。
店内には、5人ほどの、お客さんです。
お店の方は男性、女性各1名でした。

店内を拝見するのは、今回が初めてです。
“餐館”、特に“館”を称するお店の名前からは、高級な中華料理店さんを想像していたのですが、一般的に言われる町中華とは異なりますが、近くの中国系の方を相手にするような町の食堂という感じです。
和に迎合しない、本当の中国料理と言うことです。
前の店内の様子は分りませんが、壁、床、テーブルなどが綺麗で、リニューアルしたことが分ります。

いただくものは、6月から決めてあり、
　・“高菜入牛肉刀削麺”　\900/税別
　・“麺の辛さ1回追加“　\50/税別
　・“パクチー”　\200/税別
をお願いしました。

5分程で、着丼です。
うわー！！・・・緑の葉っぱがイッパイ・・で沢山・・・乗っかっている。
パクチーが丼表面の半分以上を占めています。
そして、食欲を誘う、とても柔らかそうな“牛肉”がゴロゴロッと沢山、入っています。
色が紛れて分かり難いのですが、中央部には赤みがかった“麺の辛さ1回”となる“麻辣”が一塊入り、表面には高菜が沢山浮いていますが、スープの中には、更に多くが、沈み込んでいます。
白濁した濃厚なスープの筈が、高菜の漬け汁が溶け込んでいるからなのでしょうか、スープが、既に緑がかっています。
パクチーの癖のある独特の香り、一説にはカメムシの匂いとも言われますが、私に取っては“青臭い、清涼感”で、“食欲をそそる”香りです。
高菜漬けも負けずに匂います。
こちらも、嫌いではありません。

トロ身のあるスープは、それ程の辛さは感じません。
マイルドで旨みの強い美味しいスープです。
ここで、“麺の辛さ1回追加“とする“麻辣”の塊をスープに少しずつ、溶かします。
中々、辛さを感じません。
全てを溶かしても、スープの持つ旨味の方が勝っているようです。
辛さで有名な四川料理と思い、“麺の辛さ1回追加“と控えめな選択が、悔やまれます。
これでは3～4回の追加でも、構わないかも知れません。
それでも、高菜がスープと一緒に口の中に入り、塩気と青臭さを感じながら、美味しくレンゲで掬い、飲んでいきます。

時折、パクチーをスープの中に沈め、暖めて香りを和らがせ、葉も柔らかくなったところを、美味しくいただきます。

刀削麺は名古屋名物の”きしめん”を更に太くしたようで、少し重い感じがします。
幅広の柔らかめの麺はモトモチ感があり、コシのある”きしめん”とは少し異なり、癖になりそうな麺です。
小麦の味、感じを大切にした、少し毛色の変わった美味しい麺です。

ゴロゴロと入っている“牛肉の塊”は香りのするシッカリした下味を浸けたところで、充分煮込まれ、もの凄く柔らかくなっています。
煮込まれている最中に脂が落とされて、コラーゲンの塊となり、プルンプルンな部分と、お肉としてシッカリした部分を代わる、代わるに食べる事となり、箸が止まりません。
柔らかいです。
旨いです。
美味しいです。
この牛肉、余分な脂が落ち、意外に低カロリー、ヘルシーなのかも知れません。

パクチーも牛肉も、食べても、食べても、中々減っていきません。
嬉しい限りです。

四川料理と言えば、辛い！！とイメージしますが、今回いただいた“高菜入牛肉刀削麺”は、辛さよりも、スープの美味しさ、牛肉の豪華な美味しさが際立ったお料理でした。
やはり、ここは、このお店でも辛いと言われ、多くの口コミでも辛いと記載されている“麻婆豆腐”は、麺好きの私ですが、必食のようです。