昭和１７年創業の日本料理のお店で頂くうなぎ定食 : 日本料理 梅林

こちらは馬車道と伊勢佐木町を結ぶ吉田橋の近くにある昭和１７年創業の日本料理のお店です


通行量のとても多い通りから街路樹を挟み１本車の通らない道に面しているためか、ここが横浜の中心部とは思えないほどの静かな場所にあります

お店は５階建ての建物で、１階にカウンター席、２階以上には個室の座敷や洋室もあり、足が窮屈で和室を敬遠される年配の方にも配慮されています

季節の素材を目の前で調理してもらう割烹料理のコースなら断然１階のカウンター席がお勧めですが、我が家にはまだチョイと無理なので２階の座敷席でお昼のうなぎ定食￥３８８０（＠’１４．６．）を予約しました


予約の際にお店の方から来店時間に合わせて調理をしておくかどうか尋ねられます

これにはきちんとした理由があって、あまり待たずに鰻を手っ取り早く食べたい方向けに事前調理をするか、スローフードを代表する鰻料理なので４０分ほど待ってゆったり落ち着いて食べたい正統派向けとお客の嗜好に合わせてくれるのです

場所柄サラリーマンなどお昼休みにささっと食べたい方には嬉しいサービスですね

さっとお店に来てささっと鰻を平らげ時間を有効に使えるメリットはありますが、デメリットもあるんです

デメリットは二つあり、通常だと席に案内された後これから割く鰻を盥に入れて見せてくれるのが見れないのと、割いた直後のピクピク動く心臓酒が飲めないこと

ま、この演出＆サービスをメリットと取るかデメリットと取るかは人ぞれぞれですけどｗ

グロいのが苦手な方は決してお店で待たずに調理しておいてもらう方を選びましょう

我が家は鰻なので待ちたい派なのですが、むすめが成長するまでは当分の間はささっと派に変身中なので調理しておいてもらう様お願いしておきました


さてお店裏にあるコインパーキングに車を停め、暖簾のかかった格子の引き戸を開けて靴を脱いでお店に上がります

更に案内されて２階までやや急な階段を上り、奥まったところにある６畳ほどの角部屋がこの日のお部屋ｗ

テーブルには私達夫婦の分とむすめ用にとプラですがお皿とコップが用意されていていました

座椅子にむすめ用の転落防止ベルトを括りつけていると、モウ一つ分の座椅子を用意してくださりありがたかったです


料理は既に予約済みですしお昼なので二人とも温かいお茶、むすめに水をお願いして食事のスタート

さすが来店時間ちょうどにお店に来たので、お茶と一緒にうなぎ定食の先付けとでもいうべきかかしら焼の登場です

かしら焼読んで字の如しで、これは鰻を割いた後の頭をタレで蒲焼にしたもの

野趣溢れるお店なんかですと結構小骨が多く、味わい豊かなのですがその小骨の多さに辟易したりするのですが、さすが名店だけあって小骨も丁寧に取り除いた食べやすいもので助かりました

とは言っても鰻の頭ですから頭蓋骨のような大き目な骨は残っていますし、その骨の周りに付いた肉をこそげ取って食べると言った感じなので無理な人には無理な部分かとｗ


さて、鰻の頭と格闘し終わって間もなく、メインのうな重、肝吸い、香の物が出来上がってきました

うな重の蒲焼は焼きムラもなく見事に狐色に焼かれた素晴らしさで思わず見惚れてしまいそうｗ

一人一尾使うとのことなのでやや小さめの鰻でしたので、肉厚感がやや物足りなくその分実が柔らかさよりも硬さが目立っているような

タレは色合いは濃いのですが辛口のさっぱりしたもので、鰻食べてご飯食べ、また鰻を食べ肝吸いを飲み、香の物で舌をリセットしてと良いテンポを生み出しているようなｗ

肝吸いの肝も出来合いの「肝吸い用の肝」ではなく、割いたばかりの肝のようでフレッシュ感があっていいのですが他の具も多いのがチト残念

だからと言う訳じゃありませんが、お吸い物好きのむすめが病みつきになり半分以上飲まれてしまいましたｗ

香の物についてはいつもの如しで、手前味噌ながら我が家の糠漬けに勝るものはなしなため好みからは少し遠い味わい


ま、こちらは日本料理屋であって鰻専門店ではない・・・それにしては大健闘で想像をいい意味で裏切る鰻料理を頂けました

いずれカウンター席でなくてもいいから、好みの素材が旬の時期に来て割烹料理を味わってみたいと思います

接客もいい意味でフレンドリーな応対で、人見知りの時期に入ったむすめも結構打ち解けて笑顔を見せていました


虎魚、河豚、すっぽん、鮑、毛蟹などなど・・・さ～て、どれを食べに来ようかなｗ