こだわりは感じるものの、残念ながら味は特別ではない : 野毛おでん

野毛おでん

■2020/2
野毛にある老舗おでん屋

営業時間は11:30〜14:00、17:00〜21:00
日曜定休日

1903(明治36)年 野毛交差点付近で屋台で創業
1913(大正2)年に現在の場所である吉田町に移転し、今に至る
横浜を代表する飲み屋街の野毛
そして、野毛を代表するおでん屋
真っ黒なおでん
もう四代目だそうだ

店内は、1階はカウンター9席、2名を4名テーブル数個、そして調理場
2階は宴会用の座敷のようだ
卓上には、和辛子、醤油、爪楊枝、おでん注文用紙、メニュー
BGMは無い
店内喫煙可能(カウンターのみ禁煙)

平日7:30頃に伺ったが、客入り30%と、まだ空いている

店内さんは、老いたママ、チーママ的な女性などベテラン女性4、ベテラン男性3
チーママはよく喋る


主なメニュー(税込)は以下
【おでん】
大根おでん500円？？(明示なし)
おでん各種 価格不明
おでん盛り合せ 一人前950円 おまかせ盛り合わせ(25〜30種類より2〜3人前)3000円より
【御食事】
白飯200円
茶飯200円
しじみ腕200円
お新香盛り合わせ400円
お茶漬け 各種500円〜
刺身定食1800円
おでん定食1900円
うな重 きも吸い付3800円
地そば700円(夏場のみ)
【一品】
もろきゅう600円
うめきゅう600円
もずく酢650円
すじ子おろし750円
クジラベーコン850円
小あじ唐揚げ750円
季節の唐揚げ750円〜
若どりの唐揚げ850円
刺身盛り合わせ(2〜3人前)
三浦かぶ栗かにあんかけ700円
開きめひかり唐揚げ850円
沼津産さばみりん1000円
真鶴産アマダイ唐揚げ1500円
うなぎ蒲焼3500円
うなぎ白焼3500円
【本日のお刺身】
アカサバ800円
クロダイ800円
マダイ900円
さわら あぶり1000円
スマカツオ1500円
【ドリンク】
灘桜正宗 お酒1合500円
冷酒300ミリ1200円
大吟醸1200円
キリンビール 小450円 中650円
キリン黒ビール(小)450円
ノンアルコールビール(小)450円
焼酎 吉四六(麦)4500円
焼酎 富乃宝山(芋)7500円
ワイン(赤/白)1500円
焼酎割物 氷300円 お茶400円
【宴会コース】(4名以上)
松4500円
竹5000円
梅6000円
【ドリンク、その他】
瓶ビール650円
お通し代300円？？(明示なし)

おでんのおすすめは、大根、日高昆布、玉子
自家製おでんは、ふくろ、きゃべつ巻、つみれ、のようだ
壁にも、刺身、煮魚などのメニューが貼り出されている

おでん単品は、卓上にある注文用紙に書いて店員さんに渡すシステムだ
また盛り合せに名物の大根が入ってない為、多くの客は単品を追加注文するのだろう
おでん単品がかなり強気な価格設定のようだが、価格が伏せられている
金額が明記されていない点を店員さんに尋ねたら、「ウチは創業120年 そんな事気にする客はウチに来ない」と頭ごなしに捲し立てられた
私が初めて価格を尋ねた客なのか？
そんな事は無いはずだ
消費者庁のガイドラインはご存知なのか？
しかも、おでん以外は金額が明記されているものが殆どだ…
恐らく高いのだろうと予感した
そしてその接客態度は頂けないと強く感じた


おでん一人前、大根、瓶ビールを注文した

おでんのつゆは真っ黒では無いが、かなり濃い色だ
しかし塩味は普通なので、たまり醤油を使っているのだろうか
出汁の味は弱い

内容は、さつま揚げ、玉子、自家製つみれ、ちくわ麩、焼豆腐、そしてオプションの大根
とれもしっかり煮込まれており、中まで味が染みている

名物の大根は4cmと分厚く切ったボリューム感のあるもの
三浦大根の太い部分のみを使用しているらしく、大根1本から2〜3個しか取れないそうだ
水煮を2時間程し、おでんのつゆで6〜8時間含ませているそうだ
普通に美味しいが、これが500円と考えると庶民感覚からすると微妙だ
残った三浦大根は捨てている訳ではないだろう(捨てていたら現在のエコな常識から逸脱)

玉子は、おでんのつゆが冷めた状態のうちにカラのままおでん鍋に入れ2日かけて染みさせているとか
つゆの濃い色がうつっている
味は普通

自家製つみれは、ザラリとした魚身を感じるもので、ニンジンたっぷり
なかなか美味しい


これから混み合う時間帯なのだろうか、追加注文が無い事を確認した後、さっさと片付けられてしまった

あがりはほうじ茶

老舗ならではの強気な姿勢に興醒めしてしまった
こだわりは感じるものの、残念ながら味は特別ではない
いや味を楽しむ気持ちには到底なれない
味は五感で感じるものと言うのが私の考え方
コンプライアンス的な観点からも、再来は無いだろう