落第点 : 天ぷらふく西 禅と匠

【2021/10/18】　　 天ぷらふく西 禅と匠

　いまから9年程前（開業は2012年1月）に「みなとみらいグランドセントラルテラス」が開業した当初。4月頃に2Fに天ぷら屋さんの「ふく西」が開業した。開業当初には何度か伺った記憶があるが、この日久しぶりにランチ時に訪れた。
　同じビル内の他のお店よりは高級であるが故か混んではいなかった。
店内に入って直ぐに“禅のお席”に案内してくれたのだが、テーブルの片づけが出来ていないと言う事でまた入口の所まで戻る事になった。暫くして席が整ったと言う事で案内し直しして貰った所、注文はお決まりですかと尋ねられる。まだメニューも見てないしお茶も出して貰ってないタイミングだ。もうこの段階で連れていた子供はご機嫌斜めな不満顔をしている。用意出来ていない席に案内しようとするしメニューを確かめていないタイニングで注文を聞かれたのだから。地勢のラーメン屋じゃないのだからかなり失礼な接客だと思う。ランチメニューから2種類を選んで取り敢えず注文をする。その後でお茶が持って来られないので改めて依頼する。
　この店では“禅のお席”ともう一つの“匠のお席”と言う二つの席があり、禅のお席”はテーブル席で天丼と定食とコース料理が注文出来、“匠のお席”は揚げ鍋を目の前にしたカウンター席か小上がりのお座敷カウンター席で、要するにコースだけを頂ける席になっている。

　“禅のお席”に案内された我々は所謂天ぷら定食を注文する事になった。

　　　　天ぷら膳　　　　　　　　　\2,100
　　　　　　　天ぷら8種（海老2匹、他6品）盛り、サラダ、ご飯、赤出汁、お新香
　　　　漬物盛合せと天茶セット　　\2,500
　　　　　　　天ぷら5品（かき揚げと他4品）、サラダ、ご飯、漬物盛合せ、天茶セット

　最初にサラダと大根おろし、天つゆが配膳され、卓上には塩、カリー塩、何故か七味が置かれていた。高級店では時々見られる山椒塩は用意されてなかった。

天ぷら膳
　　　ご飯と赤出汁とお新香が配膳され、遅れて
　　　一盛り目　海老2匹、大葉を引いたヒラメ、茄子4分の1　が運ばれて来た。
　　　二盛り目　穴子、舞茸、獅子唐、南瓜　だった
　　　天ぷらはそれぞれの食材の香りが殆どしなかった。（後でレモンを口に絞って味覚障害でない事を確かめた位）

漬物盛合せと天茶セット
　　　ご飯と漬物盛合せが配膳され、天茶用にご飯を半分残すように案内されたようだ。
　　　天ぷら盛り　海老2匹、大葉を引いたヒラメ、茄子4分の1、南瓜　が運ばれて来た。
　　　頃合いを見て天茶用の海老のかき揚げと天茶用の薬味、天茶用出汁が運ばれて来た。

　　　ここで天茶用の海老のかき揚げの海老が芝エビかと尋ねたらフロアースタッフは最初はブラックタイガーだと答えた。
　　　まさかとは思っていたら東京湾の小さな海老だと修正しに来た。
　　　その折りカウンターで頂くコースだと才巻海老だと付け加えた（恐らく頭まで揚げてくれるんでしょう）。
　　　これってコースを頼まなかった客に対する嫌味なのか？
　　　私はかき揚げを頂いていないのでブラックタイガーかどうかは確かめられなかったが大きな海老の切身だとは言っていた。
　　　少なくも芝海老ではないと思うし、写真を撮るのを忘れたので確かめようがない。

　ほぼ食べ終わる頃にお膳を早々に下げに来た。
普通なら食後のお茶は入り様か聞きに来た後に、お膳を下げ、お茶を持ってくるのが手順だと思うのだが、どう思います？
子供はこんな美味しくない天ぷらは初めてだと言ってオカンムリ。
因みに東京の有名な天ぷら屋さんには何軒か連れて行っている。

　料理・接客、共に落第点。特に接客はお酷いと思う。天ぷらの衣は横浜風。
2013年から連続ミシュラン一つ星を受賞した店だとは信じられない程。
匠のお席”のカウンター席に座ってコースを頂ければ評価も違っていたでしょうと思うのだが。
それとも病院帰りのラフな格好で来なければ良かったかも。

　もう一つ。
このビルの地下の駐車場に車を入れても利用代金が5千円以下だとサービス券は出ないと言う事だった。
みなとみらいのビルの駐車代金は30分当たりで共通だが、良く利用しているMARK ISの駐車場はランドマークプラザでもクイーンズタワーA ショップ＆レストランでも提携していて2500円から一時間のサービス券が出る。