２度目のさよなら : オブスキュール

閉店しちゃうと聞いて慌てて行ってきました。
リニューアル後は足が遠のいていたとはいえ思い出深いお店なので。
ランチ狙いで12時過ぎに伺ったらまさかの先客ゼロ。
もしかして入れないかなとか思ったのは杞憂でした。
以前のようにオープンと同時に満席というような感じではないんですね、、、
メインのランチメニューはミニコースではなくワンプレートになっていました。
他にパスタ、リゾット、前菜盛り合わせなどのメニューもあり。
+300円でデザート付きのコーヒーセットが付けられます。
ランチスパークリングも300円で用意されていました。

注文は
■ワンプレートセット　1,200円+税
■生ビール　500円+税

ビールはマスターズドリームでこれはランチ価格なのか？なかなか良心的です。
プレートは肉料理、魚料理のWメインでこの日は鴨の手羽元にサーモンのソテー。
骨付きの鴨肉がランチで頂けるのは嬉しいですね。
他にソーセージ入りのオムレツや鯵のエスカベッシュ、ホタルイカのマリネ、サラダにパンが盛られています。
一つ一つ丁寧に作られた印象で全体に味濃いめなのもお酒のお供にいい感じ。
ワインを開けてゆっくり飲みたくなる取り合わせです。
ただ飲まないで食事だけだとどうかなぁ、、、
以前のミニコースは前菜、メインにご飯又はパン、デザートにコーヒーまで付いて1,200円だったのは改めて凄かった。
以前のお店は3年くらい前に一旦閉店して中の人全部変わってるので全く別のお店なんですが店名と箱をそのまま引き継いでるのでどうしても比べてしまいます。
高い評価も殆ど前のお店のものだし店名を継ぐのは重責だったんじゃないでしょうか。
今でこそフレンチやらイタリアンやらオシャレ系のお店も沢山ある野毛ですがオブスキュールはその先駆け。
若い人たちが集まる今の野毛を牽引してきた存在です。
ここに普通の居酒屋とか入ったらここら辺一帯の雰囲気が変わってしまいそう。
願わくば初代オブスキュールを彷彿させるようなお店になることを切に希望します。

昨年（2017）11月に電撃閉店した野毛の人気フレンチ・オブスキュールが今年2月から同じ場所で再開。
オーナーチェンジでスタッフもたぶん総入れ替えなのでリニューアルというよりは新規オープンですが、この界隈で手軽にちゃんとしたフレンチを食べられる貴重な存在だったので同じコンセプトのお店が引き継いでくれて良かったです。
昨年同様、母が来る日に合わせランチを予約。
店頭には予約分で既に満席と掲示されていました。
既に人気店になっているらしい。
外壁にポップアート系の大きな看板が新しく設置されていましたがそれ以外は以前と変わらず。
店内もカウンターやテーブル、インテリアに至るまでほぼそのまま使用されており知らずに来たら居抜きの新店舗だとは気付かないことでしょう。
ランチメニューの筆頭はスペシャリティ1,200円コース、限定20食。
以前の目玉商品は1,200円で5食限定のそれはもう～お得なコースで争奪戦だったのですが、20食ならだいぶ利用しやすくなりました。
他に賄いカレー1,000円。
1,800円と3,500円のコース。
今回はちょっとふんぱつして3,500円のコースを予約しておきました。

席に案内され暫く放置後、いきなり一品目がサーブされてきたのにはびっくり。
普通その前に予約内容の確認とかコースの説明とかドリンクの伺いとかあるかと、、、

ドリンクは特にランチ用はないようで夜と共通メニューから。
生ビールは500円でプレモルが専用のグラスできました。
この手のお店にしては良心的に感じます。

コースの内容は
・アミューズ：ホタルイカのマリネ
・前菜：　　　パテドカンパーニュ
・スープ：　　野菜MIX
・魚料理：　　真鯛のポアレ
・肉料理：　　牛ヒレ肉のマスタードソース
・デザート：　ガトーショコラ、アーモンドのアイスクリーム
・カフェ

真鯛の皮がこんがり香ばしく焼かれ白身はふんわり、シンプルな料理だけにプロの火入れが光る逸品でした。
添えられたアサリの出汁がブレンドされたソースも深みがあって良かった～
牛ヒレ肉はしっとりミディアムレアに焼き上げられて柔らか～♪
付け合わせのインゲンやスナップエンドウのグリーンがマスタードのソースに映え彩りも美しい。
（しかしこの肉料理だけ写真が見当たらず、、、確か昨年もこの場所で同じミスを犯しておりどうやら私は肉を前にすると平常心を失うようです。）
アミューズも季節感がありパテもスパイスが効いてねっとりと重厚な味わい。
ただフルコースにはどっしりパテの前菜よりもうちょっと軽いものの方が嬉しかったかな、、、
各々クオリティ高くボリューム的にもずいぶんと内容充実なランチでした。
せっかくの料理なので肉料理に赤ワイン合わせたりとか、、、みたいにゆっくり楽しみたかったのですが、、、
ビールを飲み切ってもお代わりは訊かれずに下げられ、まだ食事中でL.O時間前なのに本格的なお片付けが始まってしまった。
後半は居心地悪く早々に退散しました。
料理のクオリティに対しサービス面の不安定さが残念無念。
そこらへんは追々洗練されていけばなぁと願うばかりです。
野毛を代表するフレンチビストロとして頑張っていただきたい。

野毛ちぇるるの交差点から野毛本通りに入るとすぐ左にあるフレンチのダイニングバー。
ここ数年で野毛界隈にもこうしたオシャレなお店が増えましたがこちらのお店はもう8年目とのことでこのジャンルでは先駆けではないでしょうか？
母が大岡川に桜を見に来るというのでこちらのランチを予約しました。
開店の12時少し前に着いたらお店の前にもう10人くらい待っています。
限定5食の日替わりランチが人気で最近ではけっこう早い時間から並んでいることも。
私も何度となく利用しているのですがなにしろ競争率が激しいのでこっそり通っていたため今回が初レビューとなります。
店内はカウンター6席に4人テーブルが2卓、6人で囲める長テーブルが1卓とそうキャパはないのでランチは開店と同時に満席になることもしばしば。
ダークトーンで統一されたインテリアでバックバーに飾られた洋書とか小物もオシャレ。
ピアノやウッドベースが置いてあって夜はジャズの生演奏の日もあるとのこと。
雰囲気的には昼よりも断然夜って感じの空気感です。
今回はムニュ・デジュネ(ランチコース）3,900円(外税）をお願いしました。
前菜、パン、スープ、魚or肉料理（+700円で両方）、デザート、飲み物
ドリンクは生ビール、シードル、赤白ワイン、スパークリングワインがランチ価格の500円でいただけます。
その日のメインは鴨肉のソテーと真鯛のポアレ。
母が鴨が苦手なので伺ってみたら牛ホホ肉の煮込みに変えて頂けるとのことで二人ともそれでお願いしました。
偶々変えてもらえましたが通常は肉魚一択ずつなのでコースにするなら事前に相談した方が良かったですね。
まず色とりどりの前菜がトレー状のお皿に載って登場。
一枚の絵のように美しく盛り付けられこれだけでテンションあがります～♪
パテドカンパーニュとかレバームースとか手作りの手の込んだものが少しずついろいろ味わえて、これにパンとドリンクでランチとして充分成り立つくらいの充実ぶり。
スープはグリンピースのポタージュでした。
爽やかな青々しい香りでとろりとクリーミーに仕上がっています。
ここは日替わりランチにもちゃんとスープが付くのですがこのスープが楽しみというくらいいつも本当に美味しい。
メインは(なぜか写真がないのですが）凄い存在感のボリュームある一皿でした。
こぶし大くらいの牛ホホ肉にトロトロのソースがかかってガルニはラタトゥイユとワイルドアスパラのソテーがたっぷり。
ナイフを前菜用から肉用に変えてくださったのですがもうナイフそのものが必要ないくらいホロホロ！
水を使わずに玉ねぎなどの水分で煮込まれているとのことで肉の旨みが濃くちょっと甘味のあるソースとの相性もばっちり。
ガルニにもソースを混ぜながら味わい最後はパンを使ってきれいに平らげました。
途中パンのお代わりを勧められたけどもう無理～お腹いっぱいです。
デザートはガトーショコラと桜のアイスクリームの2種盛り。
季節感の演出が良いですね～
淹れたてのフレンチローストと共に別腹に入っていきます。
このコースにビールとワインを各1杯ずつ飲んで二人で一万円ちょい。
ちょっと贅沢ランチですけどこのクオリティのものを単品で組み合わせたらとてもこれでは済まないのでやっぱりランチはお得です！
ただ廉価な日替わりの時には気にもならなかったのですが、おしぼりも出てこないしナプキンは紙だし上着も預かってもらえないなど改まった席に使うには向かないかなと。
オペレーションも良いとは言えないのでコースでなくても時間に余裕がある時でないとお勧めできません。
あくまでカジュアルに美味しいものをゆっくりリーズナブルに味わうというスタンスなら満足度は非常に高い。
これからもたぶんこっそり通わせてもらいます。