相変わらずのカワハギに頑張って欲しいと願う : 湘南ゆるり。 みなとみらい店

この日は久々に大学時代の旧友との親睦会。期せずして幹事が自分のお気に入りの湘南ゆるり。をチョイス。ナイスセンスと思いきやみなとみらい付近で個室がなかなかなかったそう。どうあれ良い1次会だ。

基本オープンな席が多いのだが、若干個室もあるようだ。入口を空けて扇風機を回してもらう。テーブルは6人にしてはゆったりで嬉しい。クッションが一杯あったのは居酒屋遣いとしては不向き。狭くなるし汚しそう。

さて、ここは先輩風を吹かしてカワハギの活け造り3,280円をお薦めする。当然最後にすまし汁にもしてもらった。肝をたっぷりで食べるカワハギはやはり絶品。

ただメニューが以前とは変わって紙のメニューで種類も少なく感じた。聞くと一部を取り止めているそう。この時期に色々取り揃えておくのは難しいということであろう。仕方ない。

そんな中からホタテチャンジャ380円、烏賊の塩辛380円、ホッキ貝の殻揚げグラタン620円、出汁巻き玉子580円などを注文。前回気に入った慈黒軍鶏も健在でたたき1,280円と手羽先の唐揚げ680円も注文した。今回は頼まなかったがカワハギと共に名物である金目鯛もいただける。基本が抑えてあるのでメニューにも十分満足だ。

ビール、ハイボールを経て日本酒も注文。前回元気だった女性店員の顔は見えなかったが、男性の店員は逆に落ち着いた感じのサービス。色々な店員さんがいるようだ。

今回は横浜の姉妹店でお願いしたコースではなかったけれど、アルコールの量を気にせず飲み通して、一人7-8杯は飲んだかな？、約8,000円。味と量に見合った価格であると思う。再度厳しい状況になっていると思うが乗り越えて欲しい。また来ます。

ご馳走様でした！

今晩もホテル住まい。遠くに行くのも嫌だったのでホテルに隣接するレストラン街にある店に行くことにした。ずらり並ぶ店の紹介の中から地元っぽい「湘南ゆるり。」へ行くことにした。

店の近くに着くとなかなかの大型店。100人以上は入ろう。
入口近郊にはお客さんがいないので「あれ？」と思ったが、店の方が出て来て通路を曲がった奥のテーブル席に通される。こちらでも客の入りは多くはなく、テーブルを挟んでちらほら程度。

でもそのテーブル席からの眺めは美しい。観覧車を含むみなとみらいの夜景をゆっくり堪能できる。通常時ならこちらの奥の席は大人気なんだろうなと少し寂しくなる。早く．．．

さて気を取り直して生ビール680円を注文。嫁さんはこの日は疲れたのか酒は止めてフレッシュライムジンジャー450円。気取って美しい夜景に乾杯である。

まず驚いたのがお通し。1人600円と高めではあるが、氷たっぷりの桶で運ばれてきたのはお通しとは思えない刺し盛。本マグロ、カンパチ、ヒラメ、そして何とカワハギの煮こごり。どれも見た目も味も新鮮。マグロは本マグロと名乗れるレベル。煮こごりは美味しいものの小さかったので消化不良。刺身が大好きな自分には下手なお通しより有難いサービス。魚が嫌いな人はこの店を選ばない気がするがお通しには注意が必要だ。

その煮こごりで気になったカワハギ。まさかここにはないよね？と高を括っていたら大分産のカワハギが生簀にあるという。店で生簀にいるカワハギを自分は知らない。シーズンは恐らくギリギリだろうが興味を持って店員の女性と相談すると超おススメとのこと。ならば信じて頼もう。その名も「泳ぎカワハギ」2,800円。値段も高くはない。生ビールのお代わりと枝肉にんにく炒め550円、ハーフしらすサラダ480円、茄子が嫌だったがミョウガとつぶ貝に惹かれたポン酢530円も同時にお願いした。

すると、先ほどの女性の店員さんが生簀から獲って来たカワハギを桶に入れて持って来てくれる。おお、元気があっていいじゃないか。サービスとしても嬉しい。暫し捌かれるのを楽しみに待つ。

その前にやって来た枝豆はその名の通りにんにく風味。横浜では味付け枝豆が流行っているんかね？シラスのサラダはせんべい風でちょいと残念。ポン酢は嫌いな茄子が気にならないほどに美味であたり。食感も良い。

と、本日のメインたる泳ぎカワハギが堂々とやって来た。まだピチピチと跳ねる活け造りである。目がこちらを睨んでいるが謝って食すのみ。タップリの肝に醤油をさらっとたらして肝醤油を準備したら切り身を運んでこよう。この切り身も薄造りではなく厚みたっぷり。肝にしても身にしても細いカワハギかと思ったがしっかりしている。見た目の通り歯応えのある淡泊な身と濃厚な肝のコンビネーションは抜群だ。日本海の民宿で食べたカワハギを上回って一番の旨さだ。まだまだ修行が必要である。もうこの日はこの一皿だけでも大満足。当然いつの間にか日本酒が進んでいる。

途中、サービスたっぷりの店員さんが更なるサービスを提案してくれる。残った骨でお吸い物を作ってくれるというのだ。勿論断るはずもない。そしてこのお吸い物がこれまた旨い。身から想像するに旨みは少ないかなと思ったがしっかりとした出汁が出ている。カワハギはお吸い物にも合うのだと、この年にして漸く知ったのであった。

他にも馬刺し1,480円、アコウダイの秘伝粕漬け焼1,480円、嫁さんがカニかにクリームコロッケ550円を注文。馬刺しは名産でもない横浜にして十分なレベルかとは思うが、アコウダイは淡泊過ぎて少し好みとは違った。脂の乗りが欲しいところ。

カワハギを筆頭に余りの美味しさに酒も進んでしまった。生ビール680円×3、湘南ということで天青徳利900円、うすにごりを含む爽酒系の春の飲み比べセット980円、お店の女性がカワハギ用にお薦めのやや甘めのロ万600円、最後に旨みを感じる純米酒　国権500円と続いたのであった。日本酒の種類も豊富で悩みながら選ぶのもいい。そのロ万を教えてくれた女性の店員さん達はとても明るくて元気な対応で嬉しくなる。まだまだと言いながら自分たちでも日々、日本酒の勉強をしているそうだ。また皿に合う日本酒を教えてもらおう。

最後にたまごプリン500円とジャスミン杏仁豆腐350円をお願いしてお腹も一杯。デザートもなかなか本格派であった。

この店にも落ち着いたら再訪しなくてはなるまい。
真冬に来てカワハギも食したい。
ご馳走様でした！！