日本有数の美味しい魚介の産地からの出店！鮨の世界は自由になった！！ : 天寿し 横浜店

愛媛宇和島の人気店が横浜に出店したと耳にし夫婦２人して出掛けました。
場所は、相鉄横浜駅からドン・キホーテ前を真っ直ぐ歩いて５分ほどのテナントビル七階。
横浜 鮨 黒潮海閤です。
エレベーターを降りると、あっという間に和の世界へ招待してくれます。

東京周辺ではミシュランの星を獲得した店主が系列店を監修するケースが
増えつつありますが、愛媛からというのは初めてじゃないでしょうか。
日本有数の美味しい魚介の産地なので期待大！ 

板さんと向い合せのカウンター席を予約。
この日は私の誕生日もあと少しなので、奮発を主人に促して、
旬の天然ものの握り寿司を中心に焼き魚や茶碗蒸しなど一品料理を取り混ぜた
おまかせ握り特上コースにしました。
誕生日プレゼントはテンヤタチウオロッドにしてもらった私って釣りバカです^^

最初に苦手な食材はあるかと聞かれ、苦手なものに変わって違うものを提供してくれます。
普段は日本酒党なんですが、私に合わせてスパーリングワインで乾杯！
時代は自由になりましたね、昔はお寿司にワインなんて...と言われていたのに。
しっかり冷えていてキリリッ、美味しい☆ 

最初にシジミのだし汁を猪口で一杯。胃袋を温めます。
そしていきなり中トロの握りからスタート。
赤酢をつかった本格江戸前寿司で口の中で赤身がとろけます。
女性はシャリを少なめに握ってもらえたり、さりげない心遣いがうれしい❤

続いて前菜５品の盛り合わせ。
あん肝に筋子・蛸の桜煮とどれも調理に一工夫されていて抜群の味付けです。
寿司屋によっては生魚以外は専門の料理人がいることもありますが、
ここはカウンターの大将がすべて取り仕切っているようですね。素晴らしい。

次は小肌・新子、アオリイカ、真鯛に鯵。
ネタによっては赤酢でない普通の酢飯なんですね。
いずれにしても一貫一貫あらかじめ味付けされており醤油をつけないでいただきます。

新子は美しい編み目に心を奪われます。
イカはざっと巻いたように見えるのですが計算されているのかな。
すだちの味が爽やかで真っ白な身が楽しい。
アジってご存知の通り、庶民的な魚ですが、もうこれは芸術的。
さいの目にカットされた美しい模様。あのアジがこんな格式高くなるなんて！ 

二杯目は日本酒に決めました。
先月、山形蔵王に行ったときもお土産に買ってきた上喜元の純米吟醸。
ここのお酒は、どんなものを飲んでもはずれがなく、大好きです！オススメしますよ！

愛媛の郷土料理、宇和島の鯛めし。
ウズラの卵を混ぜて行儀悪く頂くのだ、ねっとりしたイクラと卵に、さっぱりとした真鯛。
真鯛を寝かせてではなく、新鮮なうちのコリコリした歯ごたえあるのがよいバランスです。

大好きなタチウオの焼き物。
骨が一切なくとられていて、ふんわりホクホクしたタチウオの旨味は感動ものです。
タチウオは小骨があるので自宅では取りにくいんですよね。
やはりこういう場で処理してもらって食べるのが一番。
イチョウの葉がなんとも秋らしい演出、残暑が残る中、あぁ秋なんだなと実感できます。

雲丹。好きなんです、とっても！！
こちらはバフンウニ、口の中でとろけます、うぅぅん、もう唸ってしまうわ。 

お椀は、ブリに大根。
もちろんブリ大根とは違う味でお吸い物らしい味付、ボリュームも満点！ 

主人がもう一杯頼もうかと、伯楽星の特別純米。
口当たり、後味ともにさっぱりしていてすっきり。でも旨味がとてもある宮城県のお酒でした。
帰宅してからネットで調べたら非常に評価が高い酒なんですね。
いい酒が揃っているのでどれを頼んでもはずれがないのかも。 

ハモとトリュフの茶碗蒸し。
どちらも主役ですね、トリュフの茶碗蒸しというか、ハモの茶碗蒸しというか。
関西人だったら即座にハモって言うと思います。京都在住時代はこのハモを何度も食べました。
関東ではなかなか用いられない食材ですから嬉しい。関東に住んでいる関西人を誘ったら喜ばれそうです。
 
ここから先は寿司が主役。
実は貝って好きじゃないんだけど、今回は特にそれを言わず食べてみたの。
主人の好きな赤貝。
もしかして私って食わず嫌いだったのかも？全くもって美味い以外言葉がでませんでした。

車海老って大好物なんですよ。
女性に食べやすく長い車エビを半分に切って出してくれる配慮が自分をイイ女になった気がします。

赤身マグロ、とろけるような滑らかさ。 

金目鯛。海の中は一緒なのに魚って色々な味わいがあって面白いですね。 

トロ、とろけるぞ説明なんていらない美味しさ

大好物の一つ、穴子。
皮がこうして表面にして出される穴子も珍しい。
とってもとっても柔らかく溶けます。
タレも程よい甘さが余計に美味しさを倍増させてくれるみたいです。

干瓢巻、この干瓢もとても柔らかくてね。
干瓢ってどれも同じようなものなんて考えがあるなら考え直したほうがいいと思いますよ❤

プリンのような卵焼きも最後にいただきました。

お腹いっぱいになったから汁物なんて入らないと思いつつ、
一口飲めば、最後の一滴まで飲める癒される日本のスープ。

最後にお腹いっぱいになりましたか？と。
このコースで物足りない、いやもう一回食べたいという寿司があったらアラカルトで握れるのだそう。
えー、食べられないよ、いやー、でもあれが食べたいの。
って話しながら、最後に一つ追加したのがバフンウニ。
先ほどと色が違うのは、産地の違いで色がちがうのですって。
うわわ、って位盛った握りで、余は満足じゃ❤❤❤

もう本当に食べられない、苦しい。
と本当に思うのだけど、栗の渋皮煮のアイスはしっかりと胃袋に収まりました。
最後まで秋の雰囲気、旬だなと思わせてくれる出し物で大満足でした。 

ランチもディナーもコースなのですが、
予算に合わせた様々なコースがあるので普段でも、記念日でもセレクト次第で
様々な楽しみ方ができる店です。
もう少し価格の低いコースを選んで、好きな寿司をアラカルトで追加するとか、自由で楽しそう！ 

カウンターでは大将の見事な包丁さばきを見たり、寿司の質問ができたりの楽しみがあり
また同行者と食事を楽しみたい場合は、個室でゆっくり過ごすのがよさそうです。