いろいろと頼んでしまうお客の心理を突いた絶妙なお店づくり : THE RIGOLETTO OCEAN CLUB

スパニッシュイタリアンというオリジナルジャンルを打ち出しているリゴレット。
さらに各店ごとに、グリル・キッチン・カフェ・スパイスなどのコンセプトを設けていて、
ここ横浜はシーフードに特化しています。

オール500円タパスから、一品料理、ピッツァ、パスタなどメニューは豊富です。
今回のレビューは数年前のメモの書き起こしですが、2017年現在の今も根幹は変わっていないようです。

三種茸のアヒージョ・￥５００
大きめカットのマッシュルームを中心にしたアヒージョ。
塩気のあるアツアツのジェノベーゼオイルは生ハムが隠し味。

海老の炭火焼 大葉のソース・￥５００
おいしそうな焼き香のする海老に、スライスオニオンがたっぷり。
大葉で作ったジェノベーゼ風のソースですが、和風な感じはあまりしません。
冷えたスパークリングやビールによく合います。

ムール貝の白ワイン蒸し・￥８００
リゴレットの名物料理。ムール貝は時期と仕入れで大きさが異なるのですが、この時は割と小ぶり。
パセリの葉っぱが入っていていい香り。くし切りレモンがサッパリと味を引き締めます
旨みの出た汁は、プラス800円でリゾットにもできますが、つい濃いめのスープとして飲んでしまいましたｗ

プレーンピッツア・￥７５０
トマトソースとミックスチーズのシンプルなピッツア。生地は厚めのナポリ風。

1品あたりが少なめで価格設定が絶妙なので、いろいろと頼める(頼んでしまう)のが、このお店のポイント。
結果的に客単価が上がりますが、あれこれ食べた感も自分にはあるので納得のお会計。
お客の心理を突いた絶妙な設定なのはさすがの一言。

≪２００９年１１月訪問≫

リゴレットは、ランチに飲みに食事にと使い勝手が良いので
六本木や中目黒はたまに利用するのですが、横浜は初めて。

横浜は「オーシャンクラブ」のタイトルの通り、魚介が売り。
地元だし魚介好きなので気にはなっていたのですが、
機会に恵まれず、今回ようやく行ってきました。

あいかわらず気持ちの良い「いらっしゃいませ」の掛け声の中、
店内奥のテーブル席へ。

メニュー構成は他店と同じく
タパス、サラダ、ピッツァ、パスタ、メインを中心に
リーズナブルに組まれています。

300円タパスから「自家製ピクルス」をチョイス。
あっさりしていて、みずみずしいピクルス。
味はお正月に食べる「なます」に近い。

500円タパスからはワインに合いそうな何品選んで注文。
まずは「カジョス」。ようするに牛モツのトマト煮込み。
運ばれてきたときにはグツグツいってて熱々でした。
温度もおいしさの重要な要素だなと。

「広島産カキのハーブアヒージョ」
アヒージョはニンニク風味のオリーブオイルで煮たスペイン料理。
セロリとイタリアンパセリの香りのするカキがこれまた熱々で美味でした。
キリッと冷えた白ワインがすすみます。

「スルメ烏賊のセモリナフリット」は、まぁ普通。

続いてスタッフさんのおすすめ「ムール貝の白ワイン蒸し」。
こちらは小鍋のままでテーブルへ。
ほどよくプリプリに蒸されたムール貝も美味でしたが、
酒蒸しの醍醐味はやっぱり煮汁！
ガーリックトーストにしみ込ませて一滴残らずいただきました。

「マルゲリータ（6インチ）」もまぁ普通。
生地はピッツァというよりナンに近い感じ。
でも950円でこれならじゅうぶんかな。
チーズがちょっと生だったのが残念…。

デザートにコーヒーと「チョコレートカッサータ、バニラアイス添え」を注文。
くだいたクルミのアクセントが心地よかったです。

これで２人で6,000円弱。おなかも財布も満足しました。

次回は何を食べようかな？と思わせるいいお店でした。


≪２０１０年４月再訪≫

久々に会った友人と訪問。
かしこまらずに、でもそれなりの雰囲気で、さらにリーズナブルなので重宝します。

まずは「カジョス」と「アヒージョ」から。あいかわらず熱々でおいしいです。

続いてサッパリ系の「オーシャンプラッター」を注文。
海老２種・貝３種の５点盛りで、食べ比べを楽しむ感じでした。
お塩やレモン、特製のソース、ホースラディッシュでいただくのですが、
ミもフタもないのですが、正直「わさび醤油がほしいな」と思っちゃいました。

ちょっとがっつりしたものが食べたかったので、
店員さんにオススメを聞いて「煮込みハンバーグステーキ」を注文。
ところが残念、これがおいしくない！肉はクセがあってうまくない。デミソースもイマイチ。
リゴレットでハズすのは珍しいのですが…。

気持ちのいいサービスはあいかわらずで、楽しく食事ができました。
ぜひまた行きたいお店です。