やっと行ったぜ総本山！ : 家系総本山 ラーメン 吉村家

やっと総本山のラーメンを食べました。
今回は、何もトッピングせず、オーダーも「普通」で。
卓上の調味料も使わず。
基本を体験したかったので。

気合を入れて、開店の30分前に店に到着。
そしたら、凄いですよ。既に20人くらい並んでる！（土曜日）
まあ「伝説の店」ですからね。
人気は当然ですか。

普通、行列のできるラーメン屋さんの場合、「列に並び、順番が来たら注文（または食券を買う）」などが一般的ですが、
この店では「まず食券を買う。それから行列に並ぶ」これがルールの様です。
私はそれを知らなくて、食券を買わないまま行列に並んでしまいました。なのでそのルールを知ってから、途中で行列を抜け、食券を買い、また最後尾に並びなおしました。ううん、何たる不覚。まあでもラーメンに有り付けるまでの時間的ロスは10分程度だったので、気にしない！気にしない！

あと、
・「麺の硬さ、味の濃さ、油の量」を好みでオーダーできる。（家系的に普通なルール）
・水はセルフサービス。（ごく普通）
・ティッシュは水汲みの場所に置いてある。（これは初心者は知っておいた方が良いかも）


さあ、食いましたよ。
美味かった！
食べログ的には、味はとりあえず3.5点をつけます。
ていうか、もう、このラーメン食ってたら、点数の付け方がよくわからなくなってきた・・・。
美味かったけど、それ以上に色々と感慨深かった。
味で感動する前に、食ってることに感動しちゃって・・・。

「吉村家」のラーメンに関して感じたことですが、
・「嗚呼、これが元祖の味か・・・」とシミジミ思って噛みしめた。
・「醤油感」が前面に出てる。だけどしょっぱすぎる訳じゃない。旨い！
・「家系が世に広まった後も色々精進してるんだろうな」と感じる何か深みを感じた。

私は、この店を訪問する前に、「息子さんの店」と噂される「厚木家」に行ったことが有るのですが、
チャーシューが燻製の様な独特な香りなのが、同じですね。
あと、ホウレンソウがシャキシャキしてるのが、同じでした。


厚木家でも、吉村家でも、
私は、調理過程をよく観察して見ていました。
厚木家は、
麺のゆで汁をキッチリと切らずに、ゆで汁ダラダラのまま丼に麺を入れていた。それを見た時「あれ？スープの味が薄まってしまうのでは？それともゆで汁が入るのも味の内なのかな？？」と思っていました。（私が行ったときだけのダメ仕事だったのかな）
で、吉村家ですが、
麺のゆで汁をキッチリと切っていました。その技が見ていて凄くカッコよかった。おかげで、スープのうま味が維持されているんじゃないかと思う。美味かったな。味が濃いわけではなく、うま味が濃かった感じ。ライスを入れて、スープを全部たいらげたい気持ちが解ります。次に行ったらライスも頼もうかな。

ちなみに、私は、
実は、この店（あと厚木家）の「燻製の味のチャーシュー」が苦手です。
いやこのチャーシューは、単体としては「すげー美味い！」です。
私も燻製は大好きですし。
でも私の「ラーメン的な好み」からすると、これは「スープのうま味を邪魔してる」。
それを思ったので、まずチャーシューを早々に食いきりました。当然、麺やスープとの相性を確認しつつ、チャーシューを楽しみましたけどね。でも私の感想からするとチャーシューとスープが合わない。
まあ「総本山の特別感」の様なものを感じる一杯としては、燻製がいい仕事をしている気もする。
どうなんだろう・・・。
実は、味の点数は、4.0を付けてもいいかと思ったんです。でもこのチャーシューが好きじゃなかったので3.5なんですが。

「スープと麺とその他の具」の相性は、もう夢見心地で、素晴らしかったです。
このうまさの感動が有るからこそ、世に広まったんだろうな。

ホウレンソウがシャキシャキなのも特徴的ですが、これは好きでした。もともとこういうホウレンソウに違和感を感じない食生活だったし、それに何よりそのホウレンソウが麺やスープに合う。


サービス（接客）は素晴らしかったですね。
「吉村家初心者」の私が、色々と混乱してる時も、丁寧に対応してくれた。
それに、店全体が「ハキハキ」してて気持ちが良かった。
調理に関しては、完璧にシステム的に動き、それが見ていて気持ちよかった。
それでいて、接客は、・・・いや接客もかなりシステマチックなんだけど、その中に丁寧さと、客への包容力の様なものが有って、なんか嬉しかった。
働いてる人もみんな「ここで働いている」という事を誇りに思って仕事してるんだろうな・・・。