【再訪】やはりNo. 1鹿児島ラーメンです ＃１６２８ : らーめん 天天有

今回の鹿児島出張はいつもと違って、クライアントとの同行営業。久しぶりに加治木にやって来ました。午後からの仕事の前に、まずはランチをということで、２年半振りに「天天有」さんにお邪魔しました。場所は、JR日豊本線加治木駅を出てロータリーを右に進み、加治木思通りを左折して、更に路地に入った先にあります。周りには飲食店は殆どありませんが、このお店だけはいつも賑わっています。

「天天有」さんは、1960年創業の老舗ラーメン屋さん。鹿児島ラーメンの有名店と言えば、「こむらさき」さんや「豚とろ」さんが思い付きますが、実はどちらも伝統的な鹿児島のラーメンとは違うスタイルです。それに対して、此処「天天有」さんは、正に鹿児島ラーメンの正統派的なお店の一つだと思います。

店内はカウンター席のみで、厨房でラーメンを作っている様子がよく見えます。メニューは「らーめん（大・中）」と「めし（大・中・小）」のみと非常にストイック。私は「らーめん（中）」と「めし（小）」をお願いしました。

鹿児島のラーメン屋さんには必ずある「大根の浅漬け」を食べながら待っていると、数分で提供されました。いかにも鹿児島ラーメンらしい茶色いスープに焦がしネギ、トッピングはチャーシュー３枚・もやし・ネギと、非常にシンプルですね。早速いただきます。

まずはスープが美味しい！鹿児島県産黒豚の頭の骨を丁寧に下処理して、それを24時間程度煮込んでスープを作り、そこにしいたけ、昆布、鯖節、落花生、ニンニクを使った独自のタレと、チャーシューの煮汁（醤油ダレ）を加えてあるそうです。かなりコクがありますが、脂っこさとは無縁で、どちらかと言えば優しい味わいです。

麺は、九州産小麦のみを使った、自家製の中太縮れ麺。このスープに合うんですよね。チャーシューは、脂身のあるバラ肉ですが、さすが鹿児島と思わせる厚みと食べ応えがあります。テーブルにはニンニクと味噌が置いてあり、これを入れて味を変えることも出来ますが、私はいつもそのまま食べることが多いですね。今回も、そのままで完食です。

伝統的な鹿児島ラーメンの中では、個人的には間違いなくNo.１の美味しさだと思います。東京の神田にもお店があるそうなので、そちらにも行ってみたいですね。

お勘定は「らーめん（中）」650円＋「めし（小）」50円で、合計700円です。

ご馳走様でした！

今日から鹿児島に出張です。鹿児島空港から鹿児島市内に行くのですが、いつもは高速道路を利用するところ、今日は時間があるので一般道を使い国道10号線を通るルートにしました。国道10号線は海岸線を走るので、桜島と錦江湾の静かな海のコントラストが素晴らしい、鹿児島有数のビュースポットだと思います。そして途中、加治木で有名な「天天有」さんにお邪魔しました。JR加治木駅からも少し離れていますし、メイン道路からも入っていますので、本当に住宅街の路地にポツンとある感じです。

駐車場が多分8台分ぐらいありますが、既に満車状態。店に着いたのは平日の午前11時10分ぐらいで、開店すぐのはずなのですが、さすがは人気店です。店内も満席で２人が待っていました。幸い10分ぐらいで席に座ることができました。

この店のメニューは非常にシンプル。らーめん（中 600円、大 700円、特大 1,200円）とぎょうざ（400円）、めし（小 100円、大 150円）、ビール（500円）のみです。らーめん特大が高いのは、中の2.6倍の大きさだからで、小さめの洗面器ぐらいのらーめん鉢です。私は「らーめん大」をお願いしました。

店はカウンター席が厨房を囲むような造り。当然注文を聞いてから麺を茹で始めます。鹿児島では当たり前の卓上の漬物をつまみながら待ちます。

７～８分ぐらいで提供されました。見た目はスタンダードな鹿児島ラーメンと言いたいところですが、鹿児島ラーメンは絶対的な定番が無いように私は思います。確かに豚骨スープがベースにはなっていますが、それ以外のトッピングやスープの作り方も様々です。ここ「天天有」ですが、まずスープが美味しいです。確かに豚骨ではあるのですが、鯖節や昆布・椎茸の出汁も合わせられているようで、非常に複雑ながら全体的には全てが調和したまろやかな味です。豚骨は鹿児島黒豚の頭を24時間煮込んでいるとのことですが、深みのある飽きのこない味だと思います。具はチャーシュー・もやし・ネギとシンプル。麺は中太の自家製麺とのことですが、良く研究されており、このスープにはぴったりです。

ここのもう一つの特徴は、テーブルの上に置かれている味噌。食べ進めた後に少し味噌を加えると、程よい辛さで生姜が少し効いており、味の変化が楽しめます。まったく飽きることなく一気に完食です。

個人的には鹿児島ナンバーワンらーめんだと思います。

ご馳走様でした！