第39回　和の赴きある佇まいのお店　イタリアン・ビストロ　ヒライ : イタリアン・ビストロ・ヒライ

■「ここはイタリアン」と思わせない佇まい

お誕生日の友人を祝うために何人かで集まってイタリアンを食べにいく、そう決まったときにすぐに思い出して予約したのが今回ご紹介の「イタリアン・ビストロ　ヒライ」です。以前にこちらにお邪魔したときに、ちょっと意表をつくお店の佇まいと、料理の美味しさ、リーズナブルな価格設定に満足した記憶があったのです。
さて、そんなヒライ、丸亀町商店街にあるデイリーヤマザキのある角を中央通り方面へ抜ける細道の途中、右手にあります。丸亀町という高松の中心地にありながら、ちょっと古民家を改装しました、といった雰囲気の外観を持つお店。後でインターネットで調べたら、本当に古民家を改装したお店でした。表には「Hirai」の垂れ幕があるのですが、最初はなかなか気付きにくいかもしれません。
一歩敷地へ入ると入口まで石畳が続きます。最初の垂れ幕やこの石畳、玄関を思わせるような入り口が、ここは料亭だったかなと思わせる雰囲気を感じさせます。ところが中へ入ると、まず目に付くのはカウンター越しに見える厨房。フライパンを振っている姿やお料理を盛り付けている姿を見ることができ、その様子に「イタリアン」を感じることができます。カウンターはそこまで「和」を感じさせませんが、奥にある個室は畳を使っていたり、部屋を仕切る間仕切りや戸が日本家屋に使われるような、木でできたものや襖だったりと、やっぱりイタリアンからはかけ離れた和の趣。これからいただくお料理とこの外観・内観のギャップに引き込まれるものを感じながら一緒に訪れた友人達と、ちょっとかしこまりながら案内された席に座ったのでした。


■されどメニューはイタリアン

席についてまずはドリンクメニューを注文。メニューを開いてもすぐには決めきれないドリンクメニューの豊富さに驚きます。ハウスワインを始め、スパークリングワイン、カクテルに日本酒、焼酎とあらゆるジャンルのアルコールが並んでいます。お酒が飲めなくても大丈夫、ノンアルコールカクテルもありました。あれも飲みたい、これも飲みたいとわいわいいいながらオーダーを済ませ、今度はフードメニューへ。こちらもかなりのメニュー量！手羽先のあまからスティック、パルミジャーノレッジャーノのクリームリゾット…と気になるものを次々オーダー。もちろん通常メニューとは別に書かれていたおすすめ料理もちゃんと頼みました。大人数で行ったときはみんなで分け合えるので、たくさん頼んでしまいます。いろんなメニューを楽しめていいですよね。ちなみにこのお店のお料理は一皿に割と大目に盛り付けられていると思います。少人数で行くときは少しずつオーダーするほうがいいかもしれませんよ。
先にオーダーしたドリンクをいただきながらみんなでお喋りしているうちに次々とお料理が運ばれてきました。崩すのがもったいないような盛り付けのサラダを思い切って崩しながらとりわけ、まずは一口。ハムの塩気とドレッシングの酸味がいい感じで絡んでいます。続いて、エビ春巻きのフリットやお魚のグリル、リゾットといただきました。どれもソースがしっかりと素材を引き立てている感じで、次々と完食してしまいました。特に手羽先のあまからスティック！あまりの美味しさにもう一度オーダーしようとしたら品切れになっていて、とても残念でした。これは次回もまたいただかなくては…。

■ドルチェも自慢。でも…

お料理はもちろん大満足で完食したのですが、もうひとつのお楽しみはやっぱりデザート。イタリアンらしくティラミスやアイスクリームにエスプレッソをかけていただくアッフォガード、香川名物の和三盆を使ったプリンがメニューに並んでいます。
しかし！本日は友人のお誕生日を祝うために集まったのです。ということで、ちゃんと事前に予約をしてバースデーケーキを作っていただきました。大人になってからでも名前入りのバースデーケーキを見るのはうれしいですよね。サプライズで用意したかいもあってとっても喜んでもらいました。みんなでハッピーバースデーを大合唱してお祝い、頭から終わりまで楽しく、大満足な時間を過ごすことができました。
本日も大満足でご馳走様です。…あとからちょっとうるさかったかもしれないと反省しました。すみません。
隠れ家的なこのイタリアン、雰囲気もよく、今回みたいにみんなで集まるにも良いですが、カジュアルすぎないのでデートや記念日なんかにも利用しやすいと思います。是非一度行ってみてくださいね。


※この投稿は四国の情報サイト「ピカラタウン（http://www.pikara.net）」が食べログ.comと連携し、ピカラのマスコットキャラ、「ぴーちゃん」とお供のスタッフが四国を食べ歩く企画です。