本州最東端！ : 浄土ヶ浜パークホテル

本州最東端を謳う宿。
少し不便な所にありますが、駅からの送迎があるので事前に連絡を。

施設は年季が入っていそうではありますが、とても趣のある落ち着いた「良い」
お宿で、聞けば芸能人の方等も泊まられることがよくあるのだとか。

何と言ってもロビーが素晴らしい。謳う本州最東端を最大限に生かし、本州で一番の
日の出を楽しみにやって来られるお客さんも多いんですって。で、その日の出をのんびりと
楽しめるように、ロビーには（時間の制限はありますが）自由に飲めるコーヒーベンダーが
あり、朝食前に、ふらりとロビーに下りて来て、飲み物を頂きながら大きな窓の大変
見晴らしの良い外向きのソファに座って時間を過ごせる、という整えをされてる様です。

夜ご飯はビュッフェスタイルの者もあった様ですが、今回は部屋食。
アンコウ鍋のコースを旦那さんが取ってくれていたのですが、季節ですねぇ♪
控えめなお出汁にプリップリのアンコウとタラ！小売りな者のようではありましたが、
冬の日本を満喫するには嬉しい食材♪

そういえば鍋をメインにしたお食事はこの旅の中で頂いていなかったので（小さな一品と
してはきりたんぽなどを頂きました）２人でクツクツ、お部屋でお鍋、という、
その雰囲気も存分に堪能。

ただ、もうアンコウ鍋が美味しいのだから、他は省いてもよかったかも。
お刺身が少しクタっとなっていたし（多分包丁を入れてから時間がたっていたのでしょう）
ローストした豚肉は冷えきっている上にカットされて暫く置かれていたからか、いや、
そもそもの焼き方がきつめだったのかパサパサ。天ぷらの揚げ方にも丁寧さがみられず、
いかにも、皿数を増やす為にとりあえずつけましたと言う印象が。
鍋以外は殆ど残してしまいました。

しかしこちらの朝食ビュッフェは素晴らしかった。
青森以南に下りてくる際感じたのですが、北は海藻のお料理が豊富ですね。
特に朝食時等には、生野菜を頂くよりもヘルシーな感じがするし、私には珍しい食べ方を
されていたので、興味津々。また郷土料理で、あの「あまちゃん」の中でも出て来たらしい
（すいません、見てませんでした…）「まめぶ汁」なるものもあって、名前だけはきいたことが
あったので、ここぞとばかりにお試し。

なんでも胡桃と黒砂糖を包んだ小麦の団子を出汁で煮立てた者らしく、甘いんかしょっぱいんか
よーわからん、というのがお決まりフレーズだそうですが（笑）、そんなにベッタリ黒砂糖を
使ってるわけでもなく、お出汁もほどほど。意外に普通に美味しく頂けました（笑）
香川にも、白みそ汁に餡餅を沈める料理があったりしますしねー(^^;

海藻と同じく、北の方では山芋も良くみかけました。
擂り下ろしたもの、千切りにしたもの、角切りにして揚げたものなど調理法も様々で、
山芋好きな私としては大満足。

とにかく、ビュッフェ会場は広々としており、景色も良いし、品数は数え切れないほどで、
胃袋にゆとりがあったら延々食べられる質と量。楽しかったなー♪大都市ホテルの朝食は
シンプルで素っ気ない者もよくありますが、こう言う旅館の朝食は力を入れてる所が多くて
ホントに楽しみですね♪

このビュッフェの状態から見ると、晩ご飯のビュッフェも期待できるのかもしれません。
ま、アンコウ鍋を頂けた以上に嬉しい夕食はなかったのですが、部屋食でなくても
楽しめるんじゃないかなーと言う予想。

そうそう、お迎えのお菓子にいただいた「かもめの卵」と言うのがまた美味しかった！
黄身餡を薄い生地で包み、その周りをホワイトチョコでコーティングしているお菓子で
結構有名らしいですね。私は知らなかったのですが、友人に送ったら「コレ大好きなの！」
という方が多かった。

お宿の周りに何も無い分、お土産物売り場がとても充実していて、地方発想も可能。
中々来ない北の地だからか、お土産物なんてどこも大して変わらない、と高をくくって
いたのに、知らない者を一杯見つけて狂喜乱舞（笑）
結局自分用にもタップリ買い込み、後日空港で受けとると言う大技に…（笑）

その際大量の買い物を箱に仕分けしたり運んだりしたのですが、そう言う様子を見るとすぐに
スタッフさんが飛んで来て、台車をかしてくださったり、あれこれ手を貸して下さったり。
そういえば他の場面でも大変細やかに目配りをしてくださっていて、行き届いたお宿だなぁ、と
感心する場面がいくつもありました。

環境も良く、ゆったりと落ち着いた雰囲気もアリ、本州一番の日の出と言う地の利もあり
ビュッフェのご飯も楽しさと美味しさ満載のお宿。個人的にはなかなか行かないエリア
ですが、こちら周辺に来られると言う方がおられたら、是非お勧めしたいお宿です。