グルメな街・北上の「ロシア料理」と「チーズケーキ」 : トロイカ

３月上旬の東北出張。

八戸での仕事の前に前の会社時代から仲の良かった北上市の取引先に立ち寄り、
前回お断りしたランチのお誘いを受けた。

場所は北上郊外のロシア料理の名店『トロイカ』さん。

ここは前回ログでもご紹介した通り、
チーズケーキがとても有名だが、レストランで食べられるロシア料理もとても美味しい。

ん？ロシア料理店で「チーズケーキ」???

まあそのあたりは深く追及しない。
なんてったって両方ともとても美味しいから（笑）


この日は先方２名と私の３名。
寒い日だったのでロシア料理は丁度良い。

ここの名物、スメタナソース（クリームたっぷりの）の「ロールキャベツ」???
「ボルシチ」???「つぼ焼きスープ」も温かそう。
「ビーフストロガノフとご飯」のコンビも捨てがたい。

「うーんと・・・」と悩んでいると、
先方のひとりが「ビーフストロガノフ」、
そしてもう一人が「つぼ焼きスープとピロシキ」と言った。

「おっ、それいいね！」
ということで私も「きのこのつぼ焼きスープ＆ピロシキ」に追随した。

食後のチーズケーキも忘れずに・・・。


ここのベースになっているクリームソースはとにかくミルキーでクリーミー。
そしていたずらに味が濃くないのが良い。

初めて食べる人には「薄い』と感じるかもしれないこの味は、
逆にメインの食材の味を引き立たせている。

「きのこのつぼ焼き」もキノコの味をクリームソースが優しく包んでいる感じ。
そして、蓋になっているパンを割った瞬間のキノコとクリームの香りがとても官能的♡

相棒の「ピロシキ」も同様に野菜の甘みは強いものの味は濃くないので壺焼きとの相性も抜群。

「ビーフストロガノフ」は肉を引き立てつつもご飯との相性を考えた塩加減になっている。

相変わらずとても美味しい。

保存肉を使う事も多いロシア料理なので、
都内の店でもクリームは控えめで味や風味を強めにするお店が多いのですが、
ここはあくまでも優しい。
そしてミルキー＆クリーミー。

ここでしか味わえない特徴あるロシア料理は「オンリーワン」と言えるかもしれない。


実はその特徴的な味付けは、有名になった「チーズケーキ」にも生かされていて、
悪く言えばチーズの塩っぽさをまるで感じない、善く言えばクリーミーでまろやかなチーズケーキなのだ。

私は店から自宅と会社にチーズケーキを送った。

私が戻るまでには間違いなく無くなっているだろうから、
私と八戸で待つスタッフの分も買った。
ホテルでも食べよう！


「では次回は『寺沢』ですね。今度こそ泊りで来てくださいね」
先方からはまた釘を刺されてしまった。

もう当分来られないような気もするけど仕方がない..・・・私にはここでいいのだ（笑）

4月中旬の東北出張２日目。

予定ではこの日は八戸で仕事を終えた後、
盛岡で一軒の取引先に立ち寄り夜に岩手・北上市に入る予定だった。

従って、夕食は八戸の「八食市場」で「生さば」などの地魚中心の鮨を大量に買い込んで北上到着後ホテルで食べる予定にしていた。

ところが、盛岡のアポがキャンセルとなり、八戸での仕事も予想以上に早く終わったので、我々は鮨をキャンセルして早めに一路北上に向かう事にした。


岩手県北上市。
私はここは隠れグルメの街だと思っている。

名物こそ里芋で作る「北上コロッケ」というB級グルメしかないものの、
今や岩手屈指の日本料理店として県内外から客の訪れる「寺沢」、
同じく岩手屈指のバーとしてその名をとどろかせている「スランジバール」、
以前にもご紹介した事のあるジャンク系スパゲティで北上市民のソウルフードと言われている「ジャンプ」など個性的な店がそろっている。

かつて私は、前の会社以来の取引先があった関係で頻繁にこの街を訪れていた。

前回の東北出張時に、久しぶりにその取引先を訪ねた直後に新規の仕事をいただいたので今回も顔を出すことにしていた。

「次回は泊りがけで来てください」と言われていたのだが、
このご時世のため先方とは翌日の昼食の約束をしていた。

そんな北上で私が個人的には最も好きな店がここロシア料理「トロイカ」。

場所も郊外に移り以前とは雰囲気もガラッと変わったようだが、
その知名度は相変わらずで、我々が今回この店に行くにも道に迷う事は無かった。

今回そんな事情で夕方早めに着いたのだが実はこれが大正解。
今、この店は「チーズケーキの美味しい店」として名を馳せているらしく、
店につくと入口の前には多くの人がいた。
そのせいかどうかわからないが料理のラストオーダーが18:00だったのだ。

でもレストランは奥まった場所にあるためとても落ち付いた雰囲気で、
多くの人が食事を楽しんでいた。

私は久々の「トロイカ」に心が躍り、
ロシア料理定番の「ボルシチ」や「ピロシキ」の他、
私のお気に入りの「きのこのつぼ焼き」や、
お店イチオシの「ロールキャベツ」などたくさん注文してしまった（汗）

「ボルシチ」はサワークリームが付いている本格派。
本場ロシアで食べたものよりも美味しいかもしれない。

「きのこのつぼ焼き」蓋になっているパイを破り開けた時の香りが良く、
そのパイを中のクリームシチューに浸して食べれば最高だ。
いくらでも食べたくなる。

そしてこの店の「ロールキャベツ」はイチオシだけあって絶品。
スメタナ風というクリームソース仕立ての「ロールキャベツ」は、
ロシアの厳しい冬を思い出させるようなホカホカ感が満載。
濃厚なクリームソースもキャベツと食べるととてもさっぱりと食べられる。
（ちなみに、私は冬にロシアに行った事はありません・・・笑）

ここには、他にも濃厚過ぎない「ビーフストロガノフ」や、
バターたっぷりの「キエフ風チキンカツ」などのお気に入りもあるのだが、
この日はこれでお腹いっぱい。
次回の楽しみにしよう。

私たちはホテルの戻ったら食べようと人気の「チーズケーキ」を買って帰った。

私は久々の大好きな「トロイカ」を存分に楽しんだ。