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店名 |
ビアック大盛軒
|
---|---|
ジャンル | 洋食、ラーメン |
予約・ お問い合わせ |
019-672-2813 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
紫波中央駅から984m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード可 電子マネー可 |
席数 |
(広いです) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
分煙 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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2月21日(木)
岩手県の無化調ラーメン店全制覇を勝手に誓っている私ですが、ようやく未訪店もあと数店というところまで来ました。
しかし、宮古市、軽米町など、いずれも交通の便が悪い場所。
そんな中、未訪店の中でも比較的行きやすい紫波町日詰の「ビアック大盛軒」。
同店は基本、洋食店ですが、何とワンコイン(500円)で無化調の「煮干しラーメン」を提供。
これが同店の人気メニューになっています。
ただし、東北本線の紫波中央駅から徒歩約17分。
バスでも盛岡駅から最寄りの日詰バス停まで約50分。
いずれも微妙な距離。
なかなか訪れる機会がありませんでしたが、今日は夕方までフリー。
しかも、2月にしては暖かい陽気。
ということで、思い切って紫波町日詰まで出かけてきました。
交通ルートは、行きは盛岡駅から東北本線で紫波中央駅下車。
そこから徒歩で。
帰りは店のすぐ近くにある日詰バス停から1時間に1本出ているバスで盛岡駅へ。
まずは駅近くまで新興住宅地となっている紫波中央駅から線路をくぐって、駅東側へ。
以前は何もなかった場所でしたが、ここにも大きなスーパーができていて、様相が一変。10数分歩くと、国道4号線にぶつかります(紫波中央駅入口交差点)。
ここで国道を横断し、まっすぐ日詰商店街に。
かつては日詰商店街が紫波町の中心でしたが、いまや紫波中央駅前に町の中心が移り、見る影もありません。
完全なシャッター商店街。
そのなかを進むと、日詰駅前に向かうバス道路はヒノヤタクシー日詰営業所のところで商店街に沿って右に曲がります。
ここで右に曲がらず直進すると、すぐに一軒家の「ビアック大盛軒」。
肌色のレンガの外壁の洋館風の建物。
屋根には、オレンジ色のプレートが掛けられていて、白い大きな文字で「ビアック」。
その下に小さく「大盛軒」と書かれています。
さびれた(失礼!)商店街に似つかわしくない洒落た建物。
入口右には2大看板メニューである「白金豚カツとステーキ」、そして「煮干しラーメン」の写真付きの大きなプレート。
店に着いたのは13時30分。
最初の扉を開けると、そこは風除室。
「季節メニュー」である「岩手県産カキフライ定食」(980円)の紹介がさりげなく。
牡蠣が大好きな私としては、もうラーメンはどうでもいいから、まずは「カキフライ」を食べたいという心境。
それをぐっと堪え、次の扉を開けると店内。
右手は厨房。
正面はレジ。
左が同店のメインスペース。
4人掛けのテーブル席がいくつもありますが、カウンター席はありません。
その左は、個室になっていて、そこにもテーブル席がいくつか。
メインスペースの奥には薪ストーブ。
その左手がトイレ。
さらに左手の小さな部屋は喫煙室となっています。
メインスペースと個室は禁煙。
喫煙室のみで喫煙という完全な分煙スタイル。
私が訪れた平日の13時30分には、メインスペースの1つのテーブルでは、お年寄り4人が「週替わりランチ」を食べながら談笑。
個室でもお年寄り4人が同様にランチタイム。
ここからも、同店がいかに地元の方々に愛されているかが分かります。
スタッフは中年の女性2人で、1人が配膳、もう1人が調理を担当。
メニューは洋食が中心ですが、ラーメン系も充実。
基本メニューの「煮干しラーメン」(500円)以外に、「ワンタン麺」(680円)、「ワンタン」(500円)、さらにお得なセットメニューもあります。
「ラーメン・シューマイセット(半ライス付き)」が900円、「ラーメン・半カレーセット(サラダ付)が950円という具合。
魅力ある洋食系やラーメンセットメニューには目もくれず、「煮干しラーメン」を注文。
○「煮干しラーメン」(500円)
4人席のテーブルを1人占めしながらメニューを眺めていると、「煮干しラーメン」が到着。
少し醤油色が濃いめながら、クリアな琥珀色の澄んだ醤油スープ。
そこに小口切りのネギが散りばめられています。
平べったいメンマ数本に海苔が1枚。
スープの狭間から細縮れ麺が顔を覗かせています。
そんなクラシカルなビジュアルの中で異端なのが、豚肩ロース肉の煮豚。
昔懐かしい「中華そば」のチャーシューといえば、小ぶりの豚モモ肉が相場。
しかし、ここでは肉厚で、しかも全体の4分の1が脂身というクラシカルなラーメンに似つかわしくない肉々しいチャーシュー(煮豚)。
このようなクラシックとモダンが組み合わさった「煮干しそば」。
あとで清算をするときに聞くと、煮干し100%のスープということ。
鶏ガラなどの動物系も、昆布や野菜なども一切使わず、煮干しダシのみ。
それに醤油ダレを合わせた無化調のラーメン。
「煮干しそば」というネーミングから、淡麗系とはいえ、ふわっと煮干しが香るかなと思っていましたが、スープを飲んだ第一印象は煮干し感ゼロ。
強いて言うと、多少の酸味が感じられますが、これが煮干しダシ由来なのか、醤油ダレの影響なのか判明せず。
要するに、煮干しは醤油ラーメンのダシとしての裏方に徹し、主張はしていません。
「煮干しラーメン」というネーミングからある程度の煮干し感を期待すると、「あれっ!」ということになりかねません。
しかし、同店の「煮干しラーメン」は、「煮干しの旨みを抽出した」煮干し感のあるスープのラーメンを意味するのではなく、あくまでも「煮干しをダシに使った懐かしい醤油ラーメン」を意味するととらえた方が正解。
煮干しが主張しないものの、すっきりとしたダシ感と醤油の旨みが融合。
過剰な装飾をすべてはぎとり、煮干しと醤油のみで勝負した実に潔いラーメンです。
無化調ラーメンも高級化・洗練化されている現在、ワンコインのこの原石のような無化調煮干し醤油スープは、たしかに物足りないかもしれません。
昔懐かしい醤油ラーメンといえども、そのほとんどは化調で装飾を施したラーメン。
そんな装飾を捨て、シンプルさの極致ともいえるダシとタレが織り成す醤油スープは一見平凡なようですが、実は相当な技量がないとできない代物です。
まさに平凡ながら非凡なスープ。
私も、あまりに「当たり前」のスープに最初は少し失望。
しかし、スープを飲みながら、じわじわと「当たり前」の中にある凄さを感じ取ってきました。
食後煮干し100%スープと聞いて、やはり只者じゃないと思い至った次第。
煮干し感がなく、おとなしい醤油味のあっさりスープといってしまえばそれまでです。
化調に慣れ切った舌には、完全に薄味と感じられるでしょう。
あるいは無化調系であっても、しっかり旨みを抽出したスープに慣れた方には、「何これ!」という印象を持たれるかもしれません。
でも、ごく普通の煮干しと醤油を素材として、それと水だけで500円というきびしいコストの制約の中、つくり続けているこのスープの味の凄さを感知できるかどうか?それこそ食べる側の舌が試されるラーメンです。
麺は多加水の細縮れ麺といたって平凡。
そう思って麺をよく見ると、細麺ながら平打ち気味の麺。
そのせいか、シコシコとした食感が出て、単なる凡庸な業務用の麺とは明らかに差別化されています。
もっとも、やや茹ですぎの感があり、麺はかなり柔らかめ。
事前に麺固めを指定することを推奨します。
なお、麺はデフォでは細麺ですが、太麺(といっても、そんなに太くはありませんが)を選ぶこともできます。
平べったいメンマには軽い発酵臭がありますが、おとなしいスープの中で、メンマの発酵臭は、ある意味で良いアクセント。
そして肝心の豚肩ロース肉の煮豚。
これが洋食店の技を生かした上出来な仕上がり。
味付けは最低限で、肉の旨みを最大限生かしています。
実は最初、豚バラ肉と勘違いしたほどの柔らかさ。
これもレジで確認して肩ロース肉と判明。
赤身が4分の3、脂身が4分の1程度の割合ですが、ビジュアルよりも脂っこさは少なめ。
何といっても赤身のホロホロとした柔らかさと旨み。
そして脂身はひたすら甘く、赤身をしっとりと包み込みます。
見た目の肉々しさからは想像もできない美味しい煮豚。
結局スープを最後の一滴まで飲み干しました。
最初は、500円の無化調ラーメンということで半信半疑。
そのため、あえてお得なセットメニューを注文しませんでした。
「煮干しラーメン」を食べ終えたあとの感想は、セットメニューにすべきだったという点に尽きます。
中でも、人気メニューのカレーが半分つくほか、サラダも用意されるなどお腹にも健康にも良い「ラーメン・半カレーセット」が、同店の洋食店としての実力も分かるオススメの品。
次回は上記のセットにするか、それとも今日心残りだった「カキフライ定食」にすべきか、今から悩んでいます。
帰りは店から徒歩1分の日詰バス停からバスで盛岡駅に直行。
確定申告を済ませ、職場に向かいました。