水曜日限定「のどぐろ煮干し」ラーメン : 玄龍 盛岡店

盛岡市中心部ではすっかり一番の人気ラーメン店になったこちらの「玄龍」。
もちろんレギュラーメニューのレベルの高さは確かですが（過去ログ参照）、週に2回の限定メニューがあり、水曜日は「のどぐろ」、金曜日は「鯛だし」です。

「鯛だし」は以前食べた事がありますが、（酔っていて写真はちゃんと撮れてなかった）そのあまりにもお上品で繊細な出汁に、こりゃあ酔って判断できるような味ではないと、コメントを諦めた経緯があり。
水曜の「のどぐろ」は金曜日より更にハードルが高くて、やっと今回、飲みシメでいただけました。

平日の夜9時過ぎ、店内は空いてます。
自分は昼に来る事が多く、この店はいつも混んでる印象なので意外ですね。

●のどぐろ（塩）　￥850
スープ：
「のどぐろ煮干し」から取った出汁は、透き通っていかにも白身魚らしい、ほのかな甘みとほのかな旨み。
生臭さもほとんどありません。
「鯛だし」の「えっと、出汁を入れ忘れました？」的な物足りなさは有りませんが、
（あ、だから、「鯛だし」のは酔ってた上での感想ですってば）
やはり印象としては「あっさり」です。
「あごだし」と同様に動物系のスープも合わせてると思いますが、やはり下支えレベルなので、メインたる魚介の出汁が味を左右します。
独特な旨みなのでその物珍しさもあり、あっさり淡麗系ラーメンとして美味しいと思いますが、単純と言えば単純な味なので、やはり「あごだし」の奥行きとインパクトある出汁の方が好きかな。

少しぬるめなのは「あごだし」ラーメンと同様。

同行した友人の「のどぐろ（醤油）」もスープだけ味見しましたが、見た目もそれほど違わず
こっちに比べると少しだけ甘くマイルドに感じました。

麺：
ここのいつもの、角が立った白っぽい中細ほぼストレート、ザクモチで美味しいです。

具：
「あごだし」とほぼ同じですが、ネギの代わりに刻みタマネギですね。臭み消しかな。
それと、結ばれたチクワ(かまぼこ？)が面白い。

やはりここのおススメは「あごだし塩」、次いで「あごだし醤油」です。
ごちそうさまでした。また来ます。

さて、すっかり盛岡市中心部では一番人気となったラーメン店「玄龍」。
この日、盛岡は30度越えで、なんか冷たいのが食べたいなー
という事でFBやTwitterを眺めてたら、おお、玄龍でもやってましたねー夏季限定のこれ。
さっそく自転車で５分、暑いせいか意外と空いてますね。

●冷やしらーめん　￥780
スープ：
山形のそれと同じように、ほぼ透き通ったスープ。
きりっとした冷たさと、キリっとしたしょっぱさが喉に気持ち良い。
魚介系の出汁は「まろやか」で、コクは鶏油、甘さはほととんど感じさせない、キレを重視したバランスです。

説明では「３種類の醤油と５種類の節」とのことですが、暖かいラーメンより出汁感が弱めに感じるのは冷たいラーメンとしてはしょうがない。
そして、普通はそれを補うために何かを足して、座りの悪い味になってしまうのですが、さすがこの店は全体を高いレベルにしてまとめてます。

この後味の良さは特筆もんですね。
まるで何も食べなかったかのような、後味の良さ。そしてスープがたっぷりなのも嬉しい。

麺：
ここの「あごだし醤油」と同じ、中太やや縮れモチザク、相変わらず美味しい。
絶妙な湯で加減と、冷水での締め加減です。

具：
「あごだし醤油」との違いは、青ネギ、鶏ムネチャーシュー、そして甘辛く煮たタマネギがシャクシャクです。
これは初めて食べましたね、面白い。

ごちそうさまでした。また来ます。

2016/2　追記
すっかり盛岡でも人気店、しかもかなり上位のランクになったこのお店。
前を通るたびに覗いてみるも、ランチ時はいつも行列が出来ていて諦めること数回。
オープン以来の半年ぶりです。

お、土曜13時過ぎで行列無しですねえ、寒いから？
今回は家族で来たので、色々と味見ができます。

●あごだし塩
まず麺線が美しい。（←これ自分にとって名店の必須条件です）
ま、前回食べた味噌ラーメンには麺線なんて無いけど(笑)

スープ：
あご出汁が、ずんとストレートに来ますね。
「のだ塩」はマイルドで、「焼き飛魚」煮干しの美味しさを生かすことに徹しています。
浮いた脂からすると鶏ガラらしい、動物系の下支えも、あくまでも「あご出汁」ありき。
後味もスッキリで、美味しい。ずーっと飲んでられそう。
んー少し「ぬるい」のだけが残念です。

麺：
白っぽい中細、ほぼストレート。
モチザク系、美味しいですねー。味噌のとまったく違います。
量は少なめなので、次回は大盛りです。

なるほどなあ、これは並ぶよね。

●あごだし醤油
こちらも琥珀色で綺麗ですね。
基本の出汁は塩と同じでもちろん美味しいですが、食べ比べると、こちらは醤油の分「甘い」です。
ラーメンとしての完成度はこっちだと思いますが、出汁を味わいたいなら塩の方がおすすめです。

●味噌らーめん
これも味見させてもらいましたが、前回から少し変わった気がしますね。
・乗ってる野菜が減った
・ニンニクの風味が強めになった
・塩分が少し上がった
依然として味噌ラーメンとして高いレベルだと思いますが、前回の方が美味しかったような。
たまたまかなあ。

この店のイチオシは「塩」ってことで。
ごちそうさまでした。また来ます。
(3.0→3.5)
--------------------------------2015/8
日の出ビル１階という、良いんだか悪いんだか良くわからない場所にオープンしたラーメン店。
（ここは、なぜかどの店も長続きしませんねえ。）
本店は仙台の人気店らしいですが（自分は未食）、ここの店名はその本店と全く同じで、あえて「盛岡店」などは付けないようです。
（そういう意味で、チェーン展開ではなく暖簾分けなのかな→後日、「盛岡店」と付けられました）

オープンから１週間が過ぎ、そろそろ落ち着いたかな。
と、土曜の昼13時過ぎで、カウンターとテーブル４個の店内は店内は半分の入りでした。

最近のラーメン店にしては珍しく券売機は無く、帰る際にお会計する方式。
この日は暑かったので「冷やしらーめん」にも惹かれましたが、本店ではこれが美味しいらしいとの噂なので初志貫徹で、これ。

●味噌らーめん　　￥800
スープ：
赤味噌の旨さを前面にした、端正な味噌ラーメンです。美味しい。
ラードの油膜もけっこう多めで、これがほんのりとした甘さとコクを出します。
しょっぱめに倒したバランスも含め、札幌の「すみれ」に近いかも。（油膜はあそこまで多くは無いけど）
出汁は多分動物系と魚介の両方だと思いますが、あまり主張しません。

盛岡で味噌ラーメンというと、甘じょっぱくてニンニクたっぷりのが主流なので、新鮮ですね。
一見こってりしてますが、するすると毎日でも食べられる味噌ラーメンです。

ただ、スープの温度が少しぬるめだったのがちょいと残念。
（ま、夏に熱々を食べたがる自分もアレですが）

麺：
札幌っぽい、多加水の中太縮れ、カタシコです。量は少なめ。

具：
炒めたモヤシとニンジン、タマネギ、そしてネギと白胡麻。
チャーシューはサイコロ状のが３，４個が野菜の下に隠れていました。
柔らかいけどけっこう食べ応えありますね。

別皿で、辛子味噌が付いて来ます。（仙台らしいねえ）
最後の方で溶かしてみましたが、辛みよりしょっぱくなるので、バランスが崩れます。自分には不要かな。

これは「醤油らーめん」「塩らーめん」も期待できますね。
ちなみに、以前ここに有ったラーメン店「桜」と同じ構造で、カウンターの後ろの通路が狭すぎるのも同じ．．．カウンターに座ると後ろを人が通るたびに椅子を前にずらす必要があります．．．デカイ自分にはこれがしんどい。
シメラーの選択肢が増えたのが何より嬉しいけど、カウンターなら一番奥に座りたいなあ。

ごちそうさまでした。また来ます。