いわて短角牛のBistecca amburgheseは美味…『VILLA88』 : ヴィラ・パッパーレ

當日の盛岡の最低気温は氷点下0.3℃､日中の最高気温は2.4℃の粉雪舞い散る寒い一日｡日が暮れる頃の体感気温は氷点下並みの寒さ｡こんな寒さ厳しき夜は余り遠出はしたくないもの｡ということで徒歩圏内で行ける『牛庵』さんの2Fに店を構えられる『VILLA88』さんに久しぶりに再訪させていただきました｡外は寒くても店の中は暖か｡取敢えずハートランドビールとともに『いわて短角牛(ﾀﾝｶｸｷﾞｭｳ)』の『ハンバーグ』と『菱蟹(ﾜﾀﾘｶﾞﾆ)のトマトクリームパスタ』をオーダー｡程無くして供された『Bistecca amburghese』≒『ハンバーグ』はナイフを入れると肉汁が過剰気味にドパーっと溢れ出す今風のハンバーグではなく､しっかりと『短角牛(ﾀﾝｶｸｷﾞｭｳ)』の持ち味である赤身肉の旨味が味わえるものであり後出しで供された『Granchio Spaghetti alla salsa di pomodoro congranchio』≒『菱蟹(ﾜﾀﾘｶﾞﾆ)のトマトクリームパスタ』はパスタは『タリアテッレ』が使われパスタの上にはビジュアル的にインパクトがある『Granchio(菱蟹)が丸々1パイが載せられての登場です｡菱蟹(ﾜﾀﾘｶﾞﾆ)の旨味とトマトクリームソースの甘みがパスタに良く絡み適度に美味しくいただき食後に『Caffè americano』をいただきひと通りです｡肩肘張らずにまったりとした雰囲気の中で食事が愉しめる『VILLA88』さん｡時にはこんな店で軽く済ませる食事も悪くはないものかと｡

盛岡で過ごす週末の日曜日｡週末の休日のランチと言いますと以前であれば『麺の極はなみち』さんや『南部屋路ばた』さんの『限定麺』の一杯を求めて開店時間のam11:00に合せて良く車を走らせたものですが、その『限定麺』自体がどんどんマニアックなものへと傾斜されるようになり自分のラーメン熱もある時を境にして徐々に下火となり休日のランチの時間を『洋食系』の店の新規開拓等に充てるようになりました｡當店『VILLA 88』さんは店の存在自体は知ってはおりましたし以前､別の店名でワインや洋食等を供される店があった頃には1､2度寄せていたただいたこともありました｡何よりも中心街 大通り商店街に面しており『牛庵』さんの二階というロケーションですから店の前も良く通っている道でもありました｡日曜日の昼下がりに今回初めて寄せていただきました｡『ヴィラ』さんと言えば玉山区のR4号線沿いに本店を置かれ紫波町等､『玉山区』から『紫波町』まで数店舗の店舗網を持たれる『ハンバーグ』と『ピッツァ』を看板に掲げられたカフェレストランです｡さて､『VILLA 88』さんですがエレベーターで2Fへ上がり店内へ足を踏み入れるとバラエティに富んだ年代層の先客で店内は賑わっており､外からでは判らない店内状況に先ずは驚かされます｡休日ということもあり小さな子供連れのファミリー層も散見されます｡入口で出迎えてくれた女性スタッフにひとりである旨を伝えると店奥にあるカウンター席へ案内されハイスツールの椅子に腰を下ろさせていただき先ずはメニューをひと通りチェックしました｡『パスタ』類に『ピッツァ』類のメニューが充実しており看板メニューの『ハンバーグ』も勿論あります｡多少悩んだものの今回は『いわて短角牛(ﾀﾝｶｸｷﾞｭｳ)のローストビーフ丼』1,600yen＋トッピング用の『いわて短角牛(ﾀﾝｶｸｷﾞｭｳ)のハンバーグ』300yen､そして休日ですのでグラスの赤ワインをオーダー｡ランチタイムの時間帯にはカウンター席の前方にサラダやスープ､前菜等の料理が数種類､大皿で並べられておりセルフサーヴィスで無償で供されているということにまたまた驚きつつも店内が物凄く賑わっている理由も何となく理解できたように気がします｡その中から『Frittata(ﾌﾘｯﾀｰﾀ)』に『Caponata(ｶﾎﾟﾅｰﾀ)』に『Coccolino(ｺｯｺﾘｰﾉ)』等のアンティパストとともにワイングラスを傾けます｡そして程無くしてメインの『いわて短角牛のローストビーフ丼』とともにトッピング用の『いわて短角牛のハンバーグ』を別皿で供していただき追加した赤のグラスワインとともに『短角牛のハンバーグ』を味わいました｡ハンバーグは過剰気味に肉汁が溢れ出す今風のハンバーグではなく､しっかりと短角牛の赤身肉の旨味を味わえるタイプのものであり食べ応えもあります｡これで300yenとはかなり良心的です｡グラスワインを呑み干した後にセルフサーヴィスのスープとともに『短角牛のローストビーフ丼』をいただきました｡『短角牛のローストビーフ』はやはり美味いです｡これを一度､口にしてしまうともうオージービーフや輸入牛のソレで造られたローストビーフにはもう後戻りは出来ないかもしれません｡ローストビーフの上にトッピングされた卵黄を潰しグレービーソースとともに味わいます｡ローストビーフは短角牛らしい適度な咀嚼感が愉しめ噛みしめる度に口中に広がる短角牛の旨味､輸入牛のソレとは異なり特有の臭みや癖もありません｡安価な輸入牛を使い作られたローストビーフ丼を1,000yen程度の値段で供されている店もありますが表面上での値段差は600yenあるものの『前菜』や食後の『珈琲』のサーヴィス等を加味しますと寧ろこちらの方が安く何よりも肝腎の味わいには雲泥の差があり尚且つローストビーフの量も多くお得感があります｡當店の『短角牛(ﾀﾝｶｸｷﾞｭｳ)』のローストビーフは牛肉本来の味が愉しむことが出来､美味しかったです｡前菜にハンバーグにスープにローストビーフ丼､Cabernet SauvignonとSyrahの赤のワイングラス都合2杯に食後に珈琲まで供されて〆て3,100yen｡決して安い食事代ではありませんが費用帯満足度は思ていたよりも良く食後感も悪くはなかったことから此処はリピート確定です｡