やっぱり 【すき焼】 が食べたくなった時にだけ行くことにしょう … 日本料理 『対い鶴』。 : 日本料理 対い鶴

2008/08のレビュー 久しぶりにレビュー更新。 昼の懐石コースの画像アップ。

この店には月に一回程度の頻度で足を運んでいるが決まっていつも【すき焼】が食べたく
なった時に伺うことが多い…。

多分、昼に、この店に伺ったのは今回で二度目だと思う…。

昼は、お得な千円程度のランチメニューの定食や蕎麦や饂飩等もあるが一応、日本料理店と
云う看板が掲げられている店なので月替わりの 昼の懐石コース四千四十二円也 を戴いた。

昼の懐石コースは前菜、椀、造里、煮物、焼物、強肴、揚物、食事、香の物、汁椀、
水菓子、甘味、珈琲 と品数が多い…。

やはり、この店も昼の懐石料理は盛岡の客のニーズに応える形で料理の "質" より "量" を
重視している様に感じる。
もう少し料理の品数を減らして一品 ゞ の "質" を上げた方が個人的に好ましいのだが…。

どの料理も不味い訳ではないのだが素材の持ち味を活かしきれていない調理方法に首を
傾けるものは何品かあったが、印象に残る料理は残念ながらなかった…。

強いてあげるとすれば甘味の【小倉カスタード】が一番、口に合う味に思えた。

稚鮎や粽、冬瓜など季節感を取り入れた素材は使われているにはいるのだが…

京都の料理店と比較すること自体、忍び難いことであるが… 正直に申し上げれば辛口の
言葉がならんでしまう。

出汁の旨さや繊細な味付けと云う料理ではなく、塩分が強めで味も濃く、上品であり美しい
盛付で目と舌の両方で楽しませる料理とは云い難い、品数の多さで勝負と云う感じが
どうしても払拭できない…。

ただ盛岡の玄関口と云う好立地に店はあり昼から色々な味を少しづつ楽しみたいと云う方や
食事の時間にも充分な余裕がある…と云う奥様方には魅力的に目に映る店なのであると思う…。

やはり、この店は【すき焼】が食べたくなった時にだけ夜に利用させて戴くことにする(笑)

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2008/03のレビュー
盛岡の玄関口 JR盛岡駅から程近い場所に建つHメトロポリタン盛岡の新館"NEW WING"の
一階フロアーの奥にある日本料理店 対い鶴。
盛岡市内の高台に建つ盛岡Gホテルとともに盛岡ではホテルらしい品格とサービスを兼ね
備えた数少ないホテルの一軒である。

対い鶴と云う店名の由来は南部藩(盛岡藩)の一対の鶴が向かいあっている家紋の
"むかい鶴" に由来しているのでそうである…。

(閑話休題)

このホテルを訪れる事は良くあるが食事をする目的で當店に伺う時は決まって すき焼 を
食べたくなった時である。

味が良いことも然る事ながら、この店で戴く すき焼 は仲居さんが付きっきりで給仕を
して戴ける点が特に気に入っている。

ホテルならではのサービスと云えばそれまでの事だが昨今、人件費も馬鹿にはならない
このご時勢に付きっきりのサービスはひとりで伺った客には価格以上にとても有難い…。

すき焼のコースは一人前で六千円也。

無論、税＋サービス料で15㌫は別途必要となる。

コースはつきだし、旬の造り物と続きメインの すき焼、食事、水菓子、珈琲と云う一連の
流れになるが すき焼 は仲居さんが全て給仕してくださるから当方はただ食べるだけ…。

肉は岩手県が誇る高級ブランド銘牛 前沢牛。

その 前沢牛 のA4クラス以上の肉が大凡150㌘程で一人前となる。

テーブルにコンロと南部鉄器のすき焼鍋がセットされる。
綺麗な脂のサシが入った旨そうな肉が運ばれくる。
コンロに火が点火され南部鉄器のすき焼鍋が暖められる。
鉄鍋が程良く温まったところで牛脂が鍋に入れられる。

牛肉の一～二枚目は軽く焼かれ肉の味見に焼肉として供される。
そのまま肉を口に運ぶと旨い脂と濃厚な肉の味が口中に広がる…。
思わず口元が緩み、旨いですねぇ～のひと言。

野菜類や豆腐などが鍋に投入され牛脂で軽く焼かれる。
次いで牛肉が入れられ軽く焼かれた後に割り下投入…。

仲居さんが手馴れた手つきで調理が進められ受けの小鉢に生玉子が割られ手早く
溶かれ焼きあがった肉、野菜類が給仕される。

一時の殿様気分を味わいながら旨いゞと口に運ぶ…。

仲居さんは鍋の給仕の他にも酒の勺までして戴ける。

すき焼も旨いが人恋しい寒い冬の夜のひとり飯には最高のおもてなしである。

三度、四度と給仕され鍋底が透けてきた頃に食事となるのだが、ご飯と味噌汁を戴くか
うどんすきにして戴くかはその日の気分で…。

昨夜の〆はうどんすきでお願いした。
勿論、うどんすきも全て仲居さんが作って給仕してくださる。

食べ終えた後に水菓子が供され珈琲を戴きコースは終わる。

毎晩 ゞ、馬鹿殿の様な振る舞い方はできないが月に一度位の贅沢ならば、
この店を訪れてすき焼を戴くのは最高である。

余談になるが盛岡市内ですき焼を食べて質と価格とサービスを含めて満足できた店は、
この 対い鶴 と 和味彩々田 の二軒のみ。

どちらの店も仲居さんか店主が全て給仕して戴けるのたが価格が割安で肉の量が
多いのは　対い鶴。

余談になるが盛岡の方々に随分と神格化されている"鉄板焼ステーキ Ｙ"と云う店がある。
その姉妹店で、【すき焼】＆しゃぶしゃぶを戴くこともできる…。
しかし供する肉と価格がどうしても見合っておらず納得できないので思わず、BAKANA？と
云いたくなってしまう店がある。

と云う訳で盛岡で すき焼 を食べたくなった時には必ずこの店に伺っている。

昼は手軽なランチメニューやミニ懐石料理等、夜は一品料理から本格的な懐石コース料理まで。
駅前で食事と云う時には、この店を覚えておくと何かと重宝すると思う…。