東家本店。 : 東家 本店

初回訪問。

翌日、ホテルをチェックアウトして目指すは、盛岡三大麺の残り１つ、わんこそば。
お店は、老舗の蕎麦屋の「東家本店」へ。

その前に、ちょっと時間が有ったので「石割り桜」を見に行く事に。
途中にあるので、折角だからと寄ってみた。
場所はなんと、裁判所の中庭。(^^;
見ると、確かに岩の間から桜が出ている。
しかも、デカイ。
狭い隙間から這い出て、その先からグッと太くなる幹を見ていると、生命力という言葉が実感として伝わってくる。

いやぁ、良い物を見たなぁ。
と思いながらお店へと急ぐ。

外観は、如何にも老舗と言った二階建ての古民家風。
店内に入ると、女性のスタッフさんが待機していて、近づいて来ると、わんこそばですか？と聞かれる。観光客然とした格好をしてるので、そう思われたのだろうか。
頷くと番号札が渡され、2階になりますが、暫くお待ちください、と。
準備があるのだろうかな。
1階の奥は、わんこそば以外のお客さん用の様。

暫くすると、番号が呼ばれ2階に案内される。
階段を上がると、座敷が ２つ。
左側の座敷では、既に2組の客がわんこそばを始めていた。
まだお客さんがいない右の座敷へ案内される。
靴を脱いで上がり、端っこに着席。

スタッフの女性がお茶(麦茶)を持ってきてくれて、わんこそば初めてですか？と聞かれるので、はい、と答えると、その説明がある。
スタッフの中では割と若かそうな女性で、ちょっと思い出しながらの説明。(^^;

コースが2種類有って、食べた椀を重ねて行くのが3240円、、数え棒を並べて行くのが2700円。
内容自体は変わらない様だが、やはり重ねてみたいと思うのが人情。(^^
なので、椀重ねコースを選択。
お椀の蓋を取ってからが開始で、給仕の女性がそれにそばを入れる、と言うか放り込んでくれるので、素早く食べて、お椀を差し出してお代わり、また食べて差し出すの繰り返し。
もう無理と思ったら蓋をして終了。でも給仕の女性がいる時にしないと無効らしい。

そばだけだと段々飽きてくるので、口休めに色々とおかずが用意されるらしい。
男性の平均は70ぐらいで、100を越すと証明書と記念の絵馬がもらえるとの事。
なので取り敢えず100杯を目指す事にした。
つゆが少量入っているけど、数を重ねると結構な量になるので、つゆが溜まったら、桶に捨てて下さいと。

説明が終わって、まず口休めのおかずが運ばれてくる。
マグロの刺身、きゅうりと大根の浅漬け、鶏そぼろ、なめこおろし、ゴマ、とろろ、海苔と後何かもう１つ。それと薬味。
でも、そばを食べながらこれを食べる余裕はあるのだろうかと思ってしまう。
前掛けが有ったので、それを身に付けて待機。

暫くすると、お盆に段重ねされた大量の赤いお椀がやってきた。(^^;
さて、と蓋を外してわんこそばの開始。
お椀を差し出すと、さっとそばが投入される。
給仕の女性達は、投入する度に、ハイとか、じゃんじゃんとか、頑張ってとかの掛け声。

そばの量は一口大だが、テンポが早いのでろくに噛む暇もなく、2、3回噛んで飲み込む。
つゆの味は薄めで量もわずかだが、これが100杯になると・・・。
空いたお椀はどんどん重ねられて行き、15杯単位で並べられる。
そばは、つっとした口当たりで、表面から中心まで同じ硬さで、抵抗なく歯が通る。
特に風味は感じないと言うか、感じる暇はなし。(^^;
初めは、私1人だったので、給仕さんと一対一となってしまい、投入に切れ目がない。
最初に持って来られたお椀が無くなって、お代わりを取りに行かれる間、ちょっとだけ一休み。口直しのおかずも、手をつけるのが躊躇われ、ごまと海苔と浅漬けをちょっとだけ摘む。
でも直ぐにお代わりがやって来た。(^^;

途中で隣にもお客さんが座ったので、交互に投入される様になり、一杯から一杯の間が少し長くなった。お陰でちょっと楽になる。
一杯に入っているつゆは僅かだけど、15杯も重ねるとお椀の半分くらい溜まってしまう。
これをまともに飲んでいたら直ぐに腹一杯になりそうなので、用意された桶に投入。
そばは一杯一杯の量が微妙に違う。
そば自体の長さは短く、少ない時は10本ぐらいだが、多い時はその3倍ぐらいになる。
少ないとラッキーと思ってしまう。(^^

つゆは、勤めて飲まない様にしたが、口にのこる味は、昆布出汁かなと感じた。
でも、お代わりの度に微妙に味が変わる。
時々ちょっと苦っぽい時も有った。
そばも、冷たいのと温かいのが有ったりとばらばら。
基本は温なのだろうけれど。

20杯ぐらいでは全然食べた気がしない。
40杯で少し、あぁ、溜まってきたかなぁ。
60杯で、ちょっと効いてきた。
目標は100杯なのでそこまではなんとか行きたい。
80杯で、結構来だした。
100杯まで来たが、まだなんとか行けそう。
120迄行ってみるかと、さらにお椀を差し出す。
130で限界に近づいて来た。
でも、ここまで来たら、150まで。
140でほぼmax。
最後は意地で150杯を達成‼︎
即蓋をした。(^^;
給仕の女性が、あれっ？とか言っていたが、もう無理。
後3杯食べたら、吹いていたかも・・。
はぁ、腹パンパン。(^^

そんな様子を知ってか知らずか、デザートをお持ちしますね、と。
でも、デザートは別腹だった。量も少ないし。(^^

記録の証明書に日付と杯数、名前を書いてくれて、100杯越えの記念の絵馬を貰う。
それを持って、記念写真を撮ってくれた。

大体15杯でざる一杯分という事だから、ざるそば10杯分の計算。
支払いは税込3240円なので、ざるが一杯約324円。
これに色々おかずが付いて、デザートまで付くのなら、まあ安い・・のかな。(^^

旅の良い思い出となりました。(^^