ひとつだけ否定しておきたい : カレーのチャンピオン 野々市本店

金沢のソウルフードのひとつですが、先日ケンミンショーに出た事で物凄い反響なんだそうな。
金沢カレーを取り上げるって今更ですね。沢山取り上げられすぎて手垢付きまくってるでしょうに。

ただ作り方が映像になっているのは初めて見ました。
S&Bのカレー粉ベースなのは初めて知りましたよ。
これにガーリックパウダー、ジンジャーパウダー、ラード、大量の小麦粉を入れて3時間焙煎
→玉ねぎ、牛細切れ肉、ケチャップ、鶏がらスープを入れて煮込む→ミルクを入れて完成と。
本当はもうちょっと企業秘密があるはずだけどそれはそれという事で。
一度工場見学に行きたいな、というか昔は店舗横でガラス越しに作っていたので見放題だったんですよね。
ちなみにこの時作っていたのはアルバ創業者兄弟のお兄さん。

席に座ったらすぐ出てくるというのはその通りですね。
ただしこれはこれで本店限定というか。他のお店は本店ほどは早くないです。
特に近江町店あたりは入店確認が難しいから。
あと本店は観光客が少なく地元民が多い為にほとんどがLカツを注文するからというのもあるかと。
カツトッピングが基本で洋食ベースの濃厚なルー、キャベツの千切り、アルミ皿、フォークか先割れスプーンはほぼ共通ルール。
カツが食べやすいのとドロドロすぎてフォークでもルーがこぼれないのです。

あと地元の方が「胃にもたれない」って言っていたけどそれは違うと思う^^;
むしろ超もたれる（笑）。
もういいやって思うのに忘れた頃にまた食べたくなっちゃう種類の味です。

カレーというかもう、カレーの様な何か別の食べ物って事でいいんじゃないでしょうか。
ラーメン◯郎みたいなもので。お上品さはないです、でも良いんですそれで。


そういえば先日、金沢駅に隣接する商業施設・あんとでチャンカレコラボのTシャツを販売しているのを見ました。
買おうかどうか一瞬迷った…。

マイレビュアー様が書いたからというわけではないのですが超久々に伺ったので。

昔は主食と言い切って良いくらい食べてましたが、流石にそんなに食べなくなりました。
それでもたまーに食べたくなる時があるんですよね。この中毒性恐るべし。


ゴーゴーカレーの進出で有名となったいわゆる「金沢カレー」。
自分も分かりやすく「金沢カレー」としてまとめを書きましたが、
これはゴーゴーカレーが東京で展開するにあたって名付けられた造語。
そのため金沢カレーと言われてもピンとこない金沢市民も多くいたりします。
「金沢カレーってなんだ！チャンカレ（ターバン）だよ！」
という市民もかなり多し。
さらにいうと、
「チャンカレのしかも本店以外は認めない！」
という方も多くいます。
（※でもアルバはOKという市民も多し（笑））
これは以前、サービスタイムで本店だけ他の店舗よりもさらに100円安かった事、
さらに移転前の古い店舗（たった数件隣ですけど）は工場併設で、
そこでルーを作っていた事に起因します。
ちなみにその頃はアルバの創業者兄弟のお兄さん、今度忠さんも在籍したりしてます。
それもあってか、チャンカレは移転前のタナカのターバン時代が1番良かったという方もいたり。
今はセントラルキッチン化、さらにサービスタイムの均一化によって差は無くなりました。


この日は夜9時にも関わらずほぼ満席。この辺りは流石。
ゴーゴーが最大のライバルと思われがちですが、隠れたライバルはマキシマムザラーメン極さん。
チャンカレが絶対的な存在のこの土地において存在感を発揮している数少ないお店が極さんです。
現在金沢工大生にとってはこちらと極さんの2択。


食券制でいただいたのは勿論Lカツカレー（690円）。

こちらは基本がカツカレーです。
…やっぱり、こちらの大幅値上げは失策だったと思うんだよなあ。
600円以内であのボリュームのカツカレーが食べられたあの頃。
味は…クドイよね（笑）。
わっかりやすい味付けなんですよ、実際。濃いめで化学調味料もたっぷり、みたいな。
最初はあれ？って思うんですけどね。
ある時急に中毒になり始めます。
学生でいうと大概春に食べさせられ、ハマるのは夏休みあたり。そこからは主食。
牛のアバラ肉と白山の伏流水で作られたというカレーは甘み、酸味はそんなになく、
どちらかというと塩味寄りの味付け。
ルーが足りないという方も見ますが、個人的にはそう思った事はありません。
慣れてるからかも。上手く縦に削って食べていくのがコツかな。
ちなみに銀のステンレス製のお皿は昔レストランにいたり洋食屋だった名残。
カツは薄いけど他店に比べたらやや厚め。
細かめのパン粉もカラッと揚がっていますが、肉と衣の間のぬるっとした食感はちょっと苦手。


食べた後はお腹が重くてもうしばらくいいや、となるんですけど何故かまた食べたくなる不思議。

2014年6月再訪。
(総合：★×3.3、ＣＰ：★×3.6)


なんと値上がりしていました、それもサービスタイム580円→690円の大幅値上げ。
正直ショック。
学生の味方チャンカレだったのに誰の入れ知恵だ。
なんとなくコンサル的な臭いがします。
なんて余計なことを。
このお店一番のアドバンテージを自ら放棄してしまいました。
正直××(自主規制)としか・・・。
味は安定しています、甘みに寄っているターバン・ゴーゴーの系列より好きです。
チーズはずっと無かったトッピングですがついに販売、入れてみるとやっぱり旨いです。


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2013年8月再訪。
(総合：★×3.5、ＣＰ：★×3.0)

期間・数量限定で復刻メニュー「とんかつカレーライス」が販売されていました。
替わりにもち豚カレーが無くなっていました、期間が終わったら復活するのでしょうか。
金額は930円とかなり高め。
そういえばメニューにはチーズがありましたね。
待望のトッピングですが、今回は復刻版を味わおうと無しで。
味が違うかも知れないですし。

まずスプーン置きに先割れスプーンが置かれます。いつものフォークじゃないんですね。
その後セットの午後ティー(無糖)、
白い陶器の器に乗ったとんかつライス、カレーポットに入ったカレーが着ました。

とんかつは脂の旨味にこだわった豚をということでもち豚。
じゃあもち豚カレーとどう違うんでしょう(笑)。
薄めのとんかつですが、確かにいつものLカツよりは旨味がありました。
もちろんとんかつ屋とは比べるべくもないですが。
衣はカレーと一緒でないため粗はあります。
ザクザク刺さるし揚げ油も良くないためかあまり良い臭いではありませんでした。
パン粉の味自体は悪くはなかったです。

カレーのルーはいつも通り。
前の口コミでも書いたので皆まで書きません。

いつものLカツを考えるとあまりCPが良いとは言えないかなと思います。


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2012年8月訪店。
(総合：★×3.5、ＣＰ：★×4.5)


この近辺で学生時代を過ごした事のある人間にとってはソウルフードであると言い切れるお店です。
いわゆる「金沢カレー」の元祖にして象徴
であるのがこのお店です。
正確にはここは金沢市ではないのですが、まあ細かい事は良いですね。
どの土地にも「B級グルメ」というものは存在します。
富士宮焼そば、厚木シロコロホルモン、肉巻きおにぎり、富山ブラック等々。
それが金沢ではここのLカツカレーだった、ただそれだけの事です。
名前が全国的に売れたのはゴーゴーカレーの東京でのブレイクからでしょうか。
逆輸入の形で金沢にも出店攻勢をかけていますが、昔から地元で親しまれているのはこちらです。

昔、元の場所から数軒隣に引っ越しをした結果、お店は恐ろしく広くなりました。
店内はよくあるチェーン店のような作りです。
食券方式で、券を出して座ったらすぐに出てきます。
ということでカツは作り置きですね。
ただし異常に回転が早いのでそれでも熱々でサクサクです。

金沢カレーの特徴は大体以下の通りです。
ステンレス皿
ドロドロで濃厚なルーを満遍なくかける
上にはカツの他に千切りキャベツ
先割れスプーンかフォークで食べる

某テレビ番組で皆混ぜて食べると説明がありましたがそれは間違いで、皆基本はそのまま食べます。


本店のみのサービスもあります。
本店のみ割引後580円
営業時間の殆どが割引な良く分からない
サービスタイム等です。
あとはサービスタイム中はカツカレーよりLカツの方が安いです。
なのでお客さんの大半はLカツを注文します。


味は確かに濃厚ですが、結構懐かしい味です。
牛アバラをベースに煮込んで、隠し味にカラメルを加えているようです。
ただ何故か少しするとまた食べたくなる中毒性があります。
このカレーのルーには中毒にさせる危ない粉が入っている等という噂がたったほどです。
量はかなり多く、学生時代相当助けられました。


ということで、味自体はそこまで特筆するほどではありません。
採点は思い入れを極力排除したつもりです。
最大の隠し味はきっと思い出ですね。