【今回は大将に会えなかった】 : 小松 弥助

2024年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店

寿司WEST百名店2022選出店

食べログ 寿司 WEST 百名店 2022 選出店

この口コミは、川井 潤さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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4.2

¥20,000~¥29,9991人
  • 料理・味4.2
  • サービス4.2
  • 雰囲気4.2
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
2023/10訪問5回目

4.2

  • 料理・味4.2
  • サービス4.2
  • 雰囲気4.2
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥20,000~¥29,9991人

【今回は大将に会えなかった】

約2年振りの訪問。前回は3回転目だったので大将の森田さんがその日握るのを終えて、お客さんに親指をサムズアップしながら立ち去って行く姿を見て、妙に寂しくなってしまった…。

今日は2回転目なので御年92歳の森田大将が握って下さる可能性もわずかにあり期待して訪問…

いよいよ13時過ぎに店に呼ばれて、店内を見わたすと、もう今日は朝から大将はいなかったご様子…残念。

とは言いつつ、いつもの優しいお寿司を期待して食事スタート。

いつものように皿に乗せた「漬けの握り」からのスタート。マグロ漬けに甘さを感じつつ、このわた(ナマコの内臓の塩辛)を乗せた握り。隠し包丁の入ったマグロはとろける。

「蒸し鮑」…鮑から出た出汁に日本酒が少し入り旨みが濃い。鮑は優しく柔らかく、この店のスペシャリテ。

オツマミもいくつかお願いして…「香箱蟹」のシーズンじゃないのが、ちょっと惜しいタイミング。残念。
今日は次の5種…「能登のアラ」、「バイ貝」…お塩と酢橘でいただくと合う。その他「甘エビ」「マグロとこのわた」も盛り付けられ、鯵は『ネギ醤油』を巻いて…これ美味しい食べ方だと思う。

ここから本格的に握り。まずは「アカイカ」…手渡しされて食べる。隠し包丁が甘さを引き出してくる。ねっとり甘い。

「中トロ」…軽く炙られている、鼻に抜ける匂いまでご馳走。

「甘エビ」…また海老が来た。エビ好きには嬉しい振る舞い。まったり甘い。

あら、次には意外に早く出てきた小松弥助のスペシャリテの「白山」…白山に見立てて、酢飯の上にマグロ、とろろ、雲丹、ワサビが山の形に盛られている。少しまぜませしていただく。
今回は渋い器に乗り、いつものバカラの物ではなかった。

「グジ=甘鯛」…これも手渡しでいただく。レモンをかけて

「コハダ」…大きさからするとシンコじゃないけど、コハダの2枚づけ。美味しいし、流れが良い。

「穴子」…おっ、ここで穴子。東京なら穴子が出ると巻物やら玉子で〆、となることが多いが、小松弥助さんの場合「鰻キュウ」があるので、連続で穴子、鰻はないので次の寿司ネタも出てくることが察知されて楽しみ。穴子は塩味で。

おー、ここで「煮蛤」だ…これも手渡しでいただく。大きな蛤、詰めは甘く、少しだけ山葵が効いているのがバランス良く美味しい。

「鰻キュウ」…いつものスペシャリテ。カリカリに焼かれた鰻と胡瓜を巻いた手巻き寿司。海苔のパリパリ感と風味も含め食感と味と匂いを楽しむ一品。いつもながら最高の一品。食べて行くうちにもう終わりかぁ〜、と寂しくなってくる。

「アラの入ったお吸い物」…ほっとする塩味がバランスよく効いたお吸い物。前回もそうだが、今回もこのタイミングで追加注文のネタを決める。

追加ネタとして「ウニ」「バイ貝」「ネギトロ巻き」を注文。地元の名物「バイ貝」のコリコリ感の美味しさと、たっぷりの白髪ネギとマグロトロを包丁で細かく刻み、たっぷりの酢飯の「ネギトロ巻」で〆ると結構満腹で満足。

今回はいつも土産に買って帰る「弥次喜多」を買って帰るのをやめておいた。
 なんだか、いつもこの店に来るとグーっと気持ちが盛り上がっている自分がいるのだが、今回はものすごく冷静に食べている自分がいた。

何かが違って来ているのかな。大将がいなかったからか…。その不思議な気持ちの正体は自分でも分からない…。

  • 小松 弥助 - 蒸し鮑

    蒸し鮑

  • 小松 弥助 - 鮑、箸上げ

    鮑、箸上げ

  • 小松 弥助 - マグロ漬けに、このわた(ナマコの内臓の塩辛)乗せ

    マグロ漬けに、このわた(ナマコの内臓の塩辛)乗せ

  • 小松 弥助 - マグロ漬けに、このわた(ナマコの内臓の塩辛)乗せ

    マグロ漬けに、このわた(ナマコの内臓の塩辛)乗せ

  • 小松 弥助 - 刺身盛り合わせ

    刺身盛り合わせ

  • 小松 弥助 - クエ、バイ貝、甘エビ、サツマイモ、鯵、マグロ

    クエ、バイ貝、甘エビ、サツマイモ、鯵、マグロ

  • 小松 弥助 - ネギ醤油

    ネギ醤油

  • 小松 弥助 - ネギ生姜は鯵で巻いて

    ネギ生姜は鯵で巻いて

  • 小松 弥助 - アカイカ

    アカイカ

  • 小松 弥助 - 中トロ炙り

    中トロ炙り

  • 小松 弥助 - 中トロ、リフトアップ

    中トロ、リフトアップ

  • 小松 弥助 - 甘エビ

    甘エビ

  • 小松 弥助 - 白山

    白山

  • 小松 弥助 - 白山アップ

    白山アップ

  • 小松 弥助 - 甘鯛

    甘鯛

  • 小松 弥助 - コハダ

    コハダ

  • 小松 弥助 - コハダ、

    コハダ、

  • 小松 弥助 - 穴子

    穴子

  • 小松 弥助 - 煮蛤

    煮蛤

  • 小松 弥助 - 鰻キュウ

    鰻キュウ

  • 小松 弥助 - お吸い物

    お吸い物

  • 小松 弥助 - ウニ

    ウニ

  • 小松 弥助 - バイ貝握り

    バイ貝握り

  • 小松 弥助 - ネギトロ

    ネギトロ

  • 小松 弥助 - ネギトロ巻き

    ネギトロ巻き

  • 小松 弥助 - つけ場

    つけ場

  • 小松 弥助 - サイン

    サイン

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2021/12訪問4回目

4.5

  • 料理・味4.5
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

【鮨の美味しさとは奥深いもの】

コロナでなかなか金沢に訪問出来ないだけでなく、より一層席取り競争が激しくなって来ているらしい。2年ぶりに知り合いの持っていた予約に誘われ棚ぼた訪問。

ただし、3回転目なので御年90歳の森田大将が握って下さるかは微妙…いや、むしろ可能性は低い。
でも、逆にそれもどんなもんなんだろう?と好奇心も片隅にチラリと感じつつ、扉を開けると、やはり森田さん、お帰りの準備をしつつ親指を力強く上に、サムズアップのポーズをしながら挨拶に回っている。

ちょっと残念な気持ちもありながら、そのお姿を見ただけで、もう8割くらい今回の目的を達したような気にもなった。やはりレジェンドだなぁ。

さぁ、実食。
「漬けの握り」からのスタート。甘さを感じるマグロ漬けにこのわた(ナマコの内臓の塩辛)を乗せた握り。隠し包丁のマグロ、見た目、匂い、甘い辛い五感で楽しむ。

オツマミをいくつかお願いして…
「蒸し鮑」…いつもはスターター。相変わらず柔らかさが素晴らしい。
「香箱蟹」…この時期ならでは一品。金沢に来た意味の何割かはこれが占める。ん?前回はあった三杯酢が今回は出て来ない。まぁ、そのままで旨味あるので何もつけなくても大丈夫なんですけどね。

「白子の摺流し」…とろ〜り、なんとも美味い。そこにあられが散りばめられ、そのカリカリ食感アクセントも美味しさを膨らませる。

ここから握り
「アカイカ」…左手に手渡しされて食べる。隠し包丁が甘さを引き出してくる。食後感が軽い。

「炙り」…中トロの炙り。絶品。

「グジ=甘鯛」…これも手渡しでいただく。

「煮蛤」…これも手渡しで。今度は右手で上からつかんで口の中へ。ちょうど良い甘さの煮切り。以前強烈に茶目っ気たっぷりにワサビを多めに入れてきた森田大将と違って、今回は穏やか。

ここでバカラのグラスに入った小松弥助のスペシャリテの「白山」…白山に見立てて、酢飯の上にマグロ、とろろ、雲丹、ワサビが山の形に盛られている。少しまぜませしていただく。

「雪紅葉」…これまたスペシャリテの香箱蟹軍艦巻き。食べるのが、もったいないくらい。

「鰻キュウ」…カリカリ鰻と胡瓜を巻いた手巻き寿司。海苔のパリパリ感も含め食感と味と匂いを楽しむ一品。いつもながら絶品。

「あおさと豆腐とネギの味噌汁」…最後の〆となる。汁を飲んで一旦ほっと体を温めつつ、追加で何を食べようかなぁと考える時間となる。

追加アイテムに「コハダ」「鮑」「ウニ」「穴子(弥助さんには煮詰はなく塩味)」が候補に上がる中で…結局「ネギトロ」をオーダー。お腹は結構満腹だったので酢飯を少なめにしてもらって。
これも手渡しでいただく。
白髪ネギとマグロトロを包丁で刻んだ巻物。
もちろん、これも美味くて、いつも同じだかが食べずには帰れない。とやっぱり外せない一品。

そしていつもの通り「弥次喜多」を手土産に。前回はその後行ったおでん屋さんにこれを忘れてきてしまった痛恨のミスを犯した。
 今回こそちょうどよく馴染む翌朝に食べるのが楽しみ。中身は漬け、数の子、胡瓜ら海苔など。翌日食べたが、やっぱり美味しい。
そして店でも食べた「鰻キュウ」も土産に持ち帰る。
これは流石に海苔のパリパリ感がなくなるので、店の方が格段に美味しいかな。もちろん十分美味しいけれど。

さて今回は初めて、森田大将のいない小松弥助の体験となったが、もちろん美味しいし優しいお寿司であることに変わりはない。

だが、これは自分の勝手なイメージやら森田大将のプラシーボ効果なのかもしれないが、付け場にいらっしゃるだけで、独特の安心感や優しさがあって、美味しさが2割増になる気がする。
今日いらしたメンバーももちろん頑張ってくれていて感謝だけれど、人生そのものだったり日々の積み重ねがそう感じさせるのかも知れない…。
お前さんが考えているより、味とは奥深いもの也と言うことを教えてくれているのかもしれないなと感じた…。

  • 小松 弥助 - 香箱蟹

    香箱蟹

  • 小松 弥助 - 漬け

    漬け

  • 小松 弥助 - 漬け箸上げ

    漬け箸上げ

  • 小松 弥助 - 蒸し鮑

    蒸し鮑

  • 小松 弥助 - 蒸し鮑箸上げ

    蒸し鮑箸上げ

  • 小松 弥助 - 白子の摺流し

    白子の摺流し

  • 小松 弥助 - 香箱蟹

    香箱蟹

  • 小松 弥助 - 香箱蟹

    香箱蟹

  • 小松 弥助 - アカイカ

    アカイカ

  • 小松 弥助 - 炙り

    炙り

  • 小松 弥助 - グジ=甘鯛

    グジ=甘鯛

  • 小松 弥助 - 煮蛤

    煮蛤

  • 小松 弥助 - 付け場

    付け場

  • 小松 弥助 - 白山=酢飯の上にマグロ、とろろ、雲丹、ワサビが山の形に

    白山=酢飯の上にマグロ、とろろ、雲丹、ワサビが山の形に

  • 小松 弥助 - 白山

    白山

  • 小松 弥助 - 「雪紅葉」…香箱蟹軍艦巻

    「雪紅葉」…香箱蟹軍艦巻

  • 小松 弥助 - 鰻キュウ

    鰻キュウ

  • 小松 弥助 - 鰻キュウ、中身

    鰻キュウ、中身

  • 小松 弥助 - あおさ、豆腐、ネギの味噌汁

    あおさ、豆腐、ネギの味噌汁

  • 小松 弥助 - ネギトロ巻き

    ネギトロ巻き

  • 小松 弥助 - ネギトロ巻き

    ネギトロ巻き

  • 小松 弥助 - おしぼり

    おしぼり

  • 小松 弥助 - 付け場

    付け場

  • 小松 弥助 - 看板

    看板

  • 小松 弥助 - お土産に弥次喜多

    お土産に弥次喜多

  • 小松 弥助 - 弥次喜多

    弥次喜多

  • 小松 弥助 - 中身はマグロ漬け、海苔、数の子、胡瓜など。

    中身はマグロ漬け、海苔、数の子、胡瓜など。

  • 小松 弥助 - 弥次喜多中身

    弥次喜多中身

  • 小松 弥助 - 鰻キュウ巻き

    鰻キュウ巻き

  • 小松 弥助 - 鰻キュウ巻き

    鰻キュウ巻き

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2019/11訪問3回目

4.5

  • 料理・味4.5
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥20,000~¥29,9991人

【やっちまった!】

願い通り今年もう一度来れた。有難い事に今年3回目の訪問。

慈愛に満ちた寿司で、毎度毎度感動する。
ただ、今回は残念ながら大将の森田さんから直接握りを受け取れない4人掛けテーブル席。カウンター席ではなかった。

まぁ、高齢の大将がいて、握ってくれるだけで嬉しいのだが、やっぱりちょっと遠い存在。

まずはいつものごとく「蒸し鮑」から…柔らかくもあり程良い硬さの食感ありの鮑は磯の香りも強くて今回も力強く美味い。

ここでいきなり主役級の立派な「香箱蟹」…三杯酢も添えられ、時々それを付けて食べるが、そのままでも十分美味しい。この時期の金沢に来た甲斐があるってもの。

そして定番の「マグロの漬けにこのわた(ナマコの内臓の塩辛)を乗せた握り」…そうこのこのわたの乗った漬けが弥助さんの定番スペシャリテ。記憶が蘇ると同時にいつもガツンとやられる感じ。美味。

刺身の盛り合わせは「アラ、ばい貝、イカ、再度マグロの漬けを刺身のみで、ウニ、サツマイモ」…アラは塩で。イカは相変わらず細かく刻みネットリとしたタイプで甘みをしっかり感じる。

ここでスペシャリテの「白山」…(前回のレビューをほぼそのまま転載)白山に見立てて、酢飯の上にマグロ、とろろ、雲丹、ワサビが合わさって山の形に。今回は醤油を落とさずそのままいただく。…美味。

そして握り。…このあたりが大将から直接手渡しで受け取れないので、寿司から気が伝わって来ない。
「アラ」…普通に美味い。
「白いか」…白いかの甘さも感じるが山葵が効きすぎて涙出てきた…。山葵はいつもキツめだが、今日のこれはまた格別。

隠しメニューの「雪紅葉」…これは香箱がにの軍艦巻き。これは味わったことのない美味さ。
「煮蛤」…ちょうど良い甘さの煮切りで最後にいただく。これも山葵が相当効いている。

「うなきゅう=鰻、きゅうり巻き」…これもまたスペシャリテ。パリパリに焼かれた鰻が入る、熱々の巻き寿司。それを巻く海苔も香りも豊かで食感パリパリで美味。うなぎの脂と胡瓜のバランスが絶妙。

今回も追加で「ネギトロ」をいただく。
白髪ネギとマグロトロを包丁で刻んだモノ。
もちろん、これも美味くて、食べずには帰れない。

お土産にいつもの「弥次喜多」をお願いして土産に持って帰るつもりが、次に行った店に忘れてきてしまった。もうすでに体は新幹線の中。あぁ、馬鹿馬鹿…。折角マグロの漬け、イカ、ウニなどの具が入り、美味しい美味しいお寿司を忘れてしまうなんて…。

今回はその忘れ物の影響で僕的には落ち込んで3.9。でも小松弥助さんの普段は4.6。でもあまり大将と喋れなかったり、気が伝わって来なかったので今回は4.5かな。

また、来年リベンジしに来ます!

88才の大将、待ってて下さいよ。

  • 小松 弥助 -
  • 小松 弥助 -
  • 小松 弥助 -
  • 小松 弥助 -
  • 小松 弥助 -
  • 小松 弥助 -
  • 小松 弥助 -
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  • 小松 弥助 -
  • 小松 弥助 -
  • 小松 弥助 -
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2019/05訪問2回目

4.6

  • 料理・味4.6
  • サービス4.6
  • 雰囲気4.6
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥15,000~¥19,9991人

【慈愛に満ちた、お寿司】

また、今回も優しい気持ちにさせてもらった。
結局、お寿司も素晴らしいけれど、大将の人柄、考え方が素晴らしいんだな。今回も食べていて涙が出て来そうになった。

そして、従業員さんのさりげない対応も素晴らしい。

ランチ3回転目の14時30分スタートで訪問。
大将の森田さんは今日はいらっしゃるのか?握ってくださるのか?ドキドキしながら店に入ると、いてくださった。
なんだか、もうこれだけで、かなり満足。

瓶ビールのアサヒスーパードライを飲みながら、ちょっとおつまみもつまんで、からの〜、まずは
「蒸し鮑」…ホント、この店の鮑は柔らかすぎずもちろん硬いことはなく程よく柔らかく、その出汁が殊の外美味しく、優しい。エントリーからシミジミした気持ちになる…。

「漬けにこのわた(ナマコの内臓の塩辛)を乗せて握りで」…漬けは少し歯ごたえがありつつ、このわたが石川県らしい一品、美味。

「胡麻を混ぜたすし飯の上に細かく切り刻まれたイカ」…ねっとりしたイカの甘さとすし飯の香ばしさと食感が絶妙なコンビネーション。これ好きだなぁ。

「炙りトロ」…はい、美味です。

ツマミに刺身も少しいただく。
「アラ、バイ貝はお塩で、甘エビ、コハダ」
…コハダの間にガリが挟まっていて絶妙な酸味。
バイ貝はコリコリ食感で旨味がゆっくり出てくる。
甘海老はねっとり美味。
ここで言うアラは本来のクエではないらしく、今月からしばらくや間出せる鱸科(すずきか)の魚。これまた、ふくよかな味の魚。

ここから握りがスタート。
「甘エビ」…大将が手渡ししてくださり、僕に渡しながら「たっぷりわさびを入れて泣かしたる」と茶目っ気たっぷりにニッコリしながら、いじってきた。
なんだか、それがかわいい…でも、食べてみるとホントにワサビが鼻にツーンと効いた。マジじゃん。

「ヒラメ、えんがわに梅肉和え」…前回もいただいた創作寿司。これも手渡しで。基本左手で受け取り、右手に持ち替えて食べるのか作法だと大将の森田さん。

「煮蛤」…これは右手で鷲掴みにして、そのまま口に運ぶ。ツメは甘過ぎず適度な甘さでうんまい。

さて、小松弥助の名物スペシャリテ「うなきゅう=鰻、きゅうり巻き」…パリパリに焼いた鰻が入る、熱々の巻き寿司。それを巻く海苔も香りも豊かで食感パリパリで美味。

「白山」…白山に見立てて、酢飯の上にマグロ、とろろ、小川の雲丹、ワサビが合わさって山の形に。少しだけ醤油を落としていただく。…美味しくないわけがない。

前回も書いたが、米は郡上八幡のものを使い、水が一番大事という大将の森田さんは飲み水からお茶、米の炊飯も鹿児島の「財宝」という水を使う。

ここでその水を使ったお椀。

そして追加で「ネギトロ」をいただく。
本当はお腹がかなりいっぱいだったので、食べるつもりはなかったのだが、白髪ネギとマグロトロを包丁でリズミカルに叩く音と、隣の同席者の方からの『今度いつ来れるかわからないから…』の声に負けてしまい、やはり食べておこう、とオーダーしてしまった。
もちろん、結果は美味くて、頼んで良かったと思う…。

お土産にほとんどの客がオーダーする「弥次喜多」も注文したいが、今日はこの数時間後にまた晩御飯予定なので食べるタイミングもなく、諦めようかと思っていたら、明日でも大丈夫だと店の方から嬉しい提案。明日の新幹線に乗る前に受け取ることもできるんだそう。という事で、明日再度受け取りに来ることになった。
(最後の写真が弥次喜多、マグロの漬けやらイカ、ウニなどが入り、ボリュームもあって、もうこれは美味しくて新幹線のお供には最高)
で、結局翌日の帰りの新幹線内でペロリと食べて至福の時間…。

今回も前回同様、食後に大将とゆっくり話す機会が出来た。前回同様、食材にも感謝の気持ちを大切に、何事にも感謝、と言うようなお話をしてくださり、涙がホロっと出そうになった。

ここに来ると、自分の足りないものが見つかる。美味しさ以上に何か気持ちが穏やかになる。

朝から市場に出て、かれこれ5時間も調理場に立っている88才の大将のスッとした姿を見せてもらうと、こっちの甘っちょろさをつくづく感じさせられる。
ありがとうございました。

また、年内きっと会いに来ます。

  • 小松 弥助 -
  • 小松 弥助 -
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2019/02訪問1回目

4.4

  • 料理・味4.4
  • サービス4.4
  • 雰囲気4.4
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥15,000~¥19,9991人

【食べる事が出来た幸せ】

金沢の寿司の「小松弥助」さんへ。何度トライしても入れなかったが、知り合いのお誘いでようやく訪問。

「白子のすり流し」からスタート。
…ヤバい、美味い。この一品でお腹があったまって動き出して、次が出てくるのを今か今かと待つ状態。

「蒸し鮑」…鮑の柔らかさも絶品だが、この出汁の味の優しさもたまらない。肝だって素晴らしい。

「マグロ赤身の漬けにこのわたを乗せて」…もうここから握りだが、繊細な酢飯のために皿にひとつひとつ乗せられて運ばれる。ホロリと口の中で崩れる感じのすし飯。

米は郡上八幡のものを使い、水が一番大事という大将の森田さんは飲み水からお茶、米の炊飯も鹿児島の「財宝」という水を使う。

続いて「イカを3枚におろして、粗塩で」…手のひらに乗せて食べる。酢飯の米の合間の微妙な空気が口の中でほどけてみせる。

「アワビから取った出汁」…ずっと飲んでいたくなる味と優しさ。

「トロ炙り」…美味くないわけがない。

「甘エビ」…海老の口当たり、食感、旨味、甘み、ぬめり全て強い主張ではなく、優しく完璧。

「ヒラメ」…えんがわに梅肉を乗せて。ぶりっとした食感。
「白山=マグロ赤身、とろろ、小川うに、わさび」…実はこの下にかわいいサイズの酢飯が入っていて、一緒に食べる。

「煮ハマ」…甘さはそれほどでもないがツメが濃厚、蛤の柔らかさ絶妙。

「うなきゅう=焼きうなぎと胡瓜巻き胡麻を振りかけて」…パリパリのうなぎの皮の食感と出来立てあったかなというより手で持つのが熱いくらいの手巻き。
パリパリの海苔も美味しいので、これが重要だな思っていたら、時間が経っても美味しく食べられると、大将の森田さん。
ありがたい事に土産でも買って帰れる一品。

「コハダ」…酢は強いがなんともスッキリして、気持ちも引き締まる。

「ネギトロ巻き」…刻みネギではなく細切りにした白髪葱とたっぷりのトロを混ぜ合わせて巻かれたモノ。口を大きく開けて豪快に食べると旨味が流れ込んでくる。

土産用に二個入ってる通称「弥次さん喜多さん」をお願いする。
ほとんどの客が、これをオーダー。

食事後、しばらく大将とお話できる時間がもらえた。
以前にも書いたが、最近何故か疲れる料理が多い中、この店はちょっと違う。
優しいのだ。

大将と話をすると素材に感謝、人に感謝と言う言葉が出てくる。謙虚というキーワードも。寿司でも最近は「どうだ!」と出す寿司があるが、やはり「どうだ」ではなくて「どうぞ」と言う気持ちが大切だという。

フルスロットルで運転されるより、少し余裕の運転の方が疲れない、感じに似てるかな。
また次に乗りたいのは、後者だなぁ。

  • 小松 弥助 -
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川井 潤

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店舗基本情報

店名
小松 弥助
受賞・選出歴
2024年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店

2023年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2023 Bronze 受賞店

2022年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2022 Bronze 受賞店

2021年Silver受賞店

The Tabelog Award 2021 Silver 受賞店

2020年Silver受賞店

The Tabelog Award 2020 Silver 受賞店

2019年Silver受賞店

The Tabelog Award 2019 Silver 受賞店

2018年Silver受賞店

The Tabelog Award 2018 Silver 受賞店

寿司 百名店 2022 選出店

食べログ 寿司 WEST 百名店 2022 選出店

寿司 百名店 2021 選出店

食べログ 寿司 WEST 百名店 2021 選出店

ジャンル 寿司
予約・
お問い合わせ

076-231-1001

予約可否

完全予約制

[注意]水・木は定休日のため、電話は繋がりません。ご了承ください。
今は紹介が無いと予約が難しいようです。

住所

石川県金沢市本町2-17-21 金沢茶屋別館 1F

このお店は「金沢市池田町2番丁21-1」から移転しています。
※移転前の情報は最新のものとは異なります。

移転前の店舗情報を見る

交通手段

JR金沢駅から徒歩4分約290m

北鉄金沢駅から194m

営業時間
  • ■ 営業時間
    11:00~、13:00~、15:00~の完全予約

    ■ 定休日
    水曜日・木曜日

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算

¥10,000~¥14,999

予算(口コミ集計)
¥30,000~¥39,999 ¥20,000~¥29,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

(JCB、AMEX、Diners、Master、VISA)

電子マネー不可

QRコード決済不可

席・設備

席数

18席

(カウンター10席、4人掛けテーブル席×1, 2人掛けテーブル席×2)

個室

貸切

不可

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

近隣のパーキングをご利用ください

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり、無料Wi-Fiあり

メニュー

ドリンク

日本酒あり

料理

魚料理にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

ロケーション

隠れ家レストラン

サービス

テイクアウト

オープン日

2017年3月14日

備考

注意!
完全予約制

アメックスが使えます(情報提供元:アメックス)

初投稿者

ダンデライオンの爪あとダンデライオンの爪あと(1559)

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