全メニュー制覇したい！ : 京祇園ねぎ焼 粉

　所用で金沢に行くにあたり，『何か手頃で旨いものはないかなぁ』と『食べログ』で検索したところ，非常に高評価の店を発見しました．それがこちらです．
　２軒目におじゃましようと思っていた金沢おでんの名店『菊一』に近かったこともあり，さっそく電話で予約を入れました（約１週間前）．

　店は，金沢市街地の中心部，国道１５７号香林坊交差点の近くにあります．ラーメン屋『前田慶次朗』の右隣です．

　やや古びた２階屋の１階が店舗になっています．
　黒板壁の落ち着いた外観で，白い暖簾と白い提灯が下がっていました．

　店内は，横長でこぢんまりとしています．入店すると目の前にオープンキッチン（鉄板）とカウンター席が８席くらいあり，右手に５人用の小上がり座卓席（掘りごたつ式）が１卓ありました．
　カジュアルな雰囲気で，居心地が良かったです．

　自分たち（４人）は，小上がり座卓席に通されました．
　座卓の中央には大きな鉄板がはめ込まれていましたが，ピカピカでした．

　店は，鉄板焼専門のご主人（？）と，３人くらいの男性スタッフで切り盛りされています．
　皆さん気さくで，かつテキパキとしていました．

　開店直後（１８時）におじゃましましたが，スグに満席になりました．予約して正解でしたね・・・というか，よく予約がとれたなぁ・・・
　他の客は，中年の夫婦・中年の男女グループ・中年女性のグループで，皆さん常連のようでした．

　料理メニューには，ねぎ焼類と，お好み焼類，焼そば類，焼うどん類，鉄板焼類（肉・魚介・卵・野菜等かなり種類が豊富です），簡単な一品料理類等があります．
　値段は，全体的に手頃ですね．

　４人でおじゃまして，「冷トマト ４００円」×２と，「鳥せせり ６００円」，「鳥皮せんべい ６００円」，「特製出し巻 ５００円」，「とん平焼 ６５０円」×２，「ねぎ焼（ミックス）９００円」×２を注文しました．
　飲み物は，自分は生ビールとレモンチュウハイをいただきました．

　料理は，自分たちのペースをみて，順に運ばれてきました．
　「とん平焼」や「ねぎ焼」は出来上がりに時間がかかるので，はじめに注文しておいた方が良いと思います．

　いずれの料理もボリュームがあり，数人で食べるのにピッタリです．また，鉄板焼類や粉もん類は，出来立てが卓上の温かい鉄板に運ばれ，アツアツのままいただくことができます．
　それぞれの料理の感想を以下に記します．

　冷トマト：程良く冷えたトマトが，食べやすく切って供されました．塩やマヨネーズで食べることができます（自分たちは塩をたのみました）．
　トマト自体は普通ですが，アツアツ料理の合いの手にピッタリでした．

　鳥せせり：セセリと小口切りのネギを炒め，甘辛く味付けしたものです．アルミホイルにのせて供されました．
　セセリは，程良い食感で，旨味と香ばしさがあります．一方，ネギは一部はシャッキリ一部はトロリで，甘味がありました．旨いですねぇ．ビールにピッタリでした．
　一味唐辛子や粉山椒（いずれも卓上に常備されています）をふっても良いと思います．

　鳥皮せんべい：鶏皮をコテで鉄板に押し付け，長時間かけて焼いたものです．食べやすく切って，アルミホイルにのせて供されました．
　料理名どおり，まるで薄焼き煎餅！　パリパリ・サクサクで，鶏皮とは思えない食感です．でも，鶏の風味と旨味は十分に感じられました．ちょっと感激しましたね．
　軽い塩味が付いており，これもビールにピッタリでした．

　特製出し巻：小口切りのネギとみじん切りの紅ショウガを混ぜた卵液を鉄板に広げ，端からクルクル巻いて作られます．焼き上がった出し巻は卓上の鉄板に運ばれ，スタッフがコテで切ってくれます．
　卵自体は薄味でトロリとしています．そこにネギと紅ショウガの食感・風味が加わり，絶妙な仕上がりになっています．特に，紅ショウガのアクセントが良かった！

　とん平焼：これもアルミホイルにのせて供されます．千切りキャベツに，食べやすく切ったとん平焼がトッピングされ，とんかつソースにマヨネーズを混ぜたようなタレがかかっていました．
　とん平焼には，ポークソテーのようなやや厚切りの豚肉が入っており，食べごたえ満点です．しんなりしたキャベツとの相性もバッチリでした．

　ねぎ焼（ミックス）：醤油味とソース味がありますが，１枚ずつたのみました．焼き上がったモノは卓上の鉄板に運ばれ，スタッフがコテで切ってくれます．
　たっぷり入った青ネギがジューシーで甘く，非常にイカしてます．こんなねぎ焼は初めて食べました．
　あっさり和風の醤油味と，コッテリしたソース味，いずれも旨いですね．グループで行った場合には，ぜひ両方食べてみてください．


　こちらの店，居心地・味・ＣＰいずれも気に入りました．全メニュー制覇したいです．
　次回は（なかなか再訪できそうにありませんが），カウンター席に着いて，調理を目の前で眺めたいなぁ・・・