煮干しも美味 : 自然派ラーメン 神楽

富山県は「貪瞋癡」のハシゴで訪問してみました。二度目となります。

お店に到着したのが12時。休日でしたので覚悟はしておりましたが、案の定、かなりの先客が待たれていました。勿論、駐車場も満車の状態でしたので、まずは駐車場の空き待ちから始まります。道を挟んだお店の対面に3台分の駐車場があり、到着から10分程でそちらへ駐車することが出来ました。それから店内で記帳を済ませて、さらに15分後にようやく店内へ。カウンターへ案内されました。

前回は「神楽醤油味」でしたが、コチラへ訪問する前に頂いた「貪瞋癡」の「氷見産煮干ラーメン」と比較してみたかったので、今回は「煮干し味」から「中華煮干し」税込900円を注文しました。

5分程で着丼しました。頂きます。海苔、メンマ、バターレタス、葱、そして2種類のレアチャーシューがトッピングされていますね。細麺のストレートですが、少し縮れさせています。麺肌は滑らかで、程よいコシがあります。「貪瞋癡」よりは柔らかいですね。

「煮干し味」のスープですが、結構な煮干しの風味と味が感じられますよ。ですがアクは無く、濃厚なんですが、スッキリとした煮干しスープに仕上がっています。また干し貝柱の甘味と風味が全体を円やかにしていますね。数多、煮干しをスープにするラーメン屋さんはありますが、ガツンと煮干しを味合わせながらも、これほどに嫌味のないスープは初めてです。

「貪瞋癡」とはまた違った煮干しスープでした。双方ともに煮干しの旨味が存分に引き出されていましたね。前回の「神楽醤油味」もそうですが、今回の「煮干し味」も美味しかったです。次回は「塩味」を頂いてみたいかな。ご馳走さまでした。

金沢でも評価の高い、こちらの拉麺屋さんを訪問してみました。無化調､無添加に拘りがあるとのことで、モットーが「健康の為なら死んでもいい」という私にとっては、なにやら楽しみな拉麺が頂けそうですよ。


お店は小さく、和風な佇まい。目立った看板は無いので、ちょっと見付け難かったです。お店の周りと、道を挟んだ対面にも駐車場はあります。土曜日のお昼に訪問しましたが、たまたま空いてた一台分に停めることが出来ました。人気店ですし、車で訪問される場合は、駐車場に空きがあるかは気になるところですね。


勿論、満席なので、ボードに名前を書いて待ちます。暫くして店内へ案内されました。店内は狭めです。外観同様に和風で落ち着いた雰囲気が良いですね。テーブル席とカウンター席で構成されており、カウンター席に案内されました。


初訪問ですし、予備知識もそこそこなので、店員さんへオススメを尋ねますと「特製醤油」とのこと。何にしようか迷った時は、たんぱく質が少しでも多く摂取できるもの、と脳内の思考回路が働く体質ですので、店員さんのオススメと同じ神楽醤油味の中から「味玉醤油」990円を注文しました。


「神楽自然派のこだわり」が紹介されてます。無添加、無化調、国内産と、健康志向の私には流涎する文言が並んでおりますが、中でも「塩分・油分」に注目しました。なぜなら、いくら体へ悪影響にならないとはいっても、結局のところ、美味しさが損なわれてしまったら、拉麺としての価値も無くなってしまうからであり、その美味しさに大きく影響するのが「塩分・油分」だと思うからです。「スープ、食材共に塩分は控えめで油分の使用量も少ない為、食後に喉が渇かず、体調の方も宜しいかと存じます」と書かれていました。


味玉醤油が運ばれてきました。海苔、メンマ、バターレタス、葱、味玉、レアチャーシューがトッピング。スープには魚介類の旨味がしっかり出ています。しつこさのない、絶妙なコクですね。干し貝柱の甘い香りが鼻を抜けます。醤油もその魚介類の旨味を邪魔することはなく、かつ、その旨味を引き出し、スープ全体をキリッと引き締めてますよ。スープの要素一つ一つが、バランス良く旨味として一体化してる印象です。これは美味しいですね。塩分と油分を必要最小限に抑えることで、食材の旨味を最大限に引き出した、そんなスープだと思います。


加水率は高めのプリっとした、麺肌ツルツルの中太やや縮れ麺。程よいコシもあって美味しい麺ですね。味玉も丁度良い染み込み具合です。レアチャーシューは中が綺麗なピンク色で、まずまずの厚み。流行りとは言え、とても完成度は高いと思います。


余計な物を徹底的に削ぎ落とした、まるでアスリートのような拉麺。今で気付けなかった食材の旨味を、これでもか、という程に味あわせてくれる、そんな完成された拉麺でした。この対極となる拉麺に慣れきってしまった私には、かなり衝撃的な一杯になったことは言うまでもありません。前述したように、塩分と油分を控えたら美味しさを損なうどころか、むしろ、控えることで美味しい拉麺へと昇華させることに、目から鱗が落ちる思いです。


とはいっても、添加物や化学調味料、塩、油を過剰に使用した拉麺は巷に溢れかえっており、それはそれで美味しく頂けるのもまた事実。自分自身が拉麺に何を求めるかによるのでしょう。そして、その求める上で選ばれる、最高の一杯が頂けるお店だと思いました。本当に美味しい拉麺でした。ご馳走さまでした。