『月待ちの滝』を観ながら、十割蕎麦とそば団子を堪能 : 月待の滝 もみじ苑

久し振りの晴れ間になった日曜日、こりゃあ出掛けるっきゃないとばかり、奥久慈大子の『月待の滝』を観にバイクでプチツーリング。茨城県大子町と言えば、圧倒的に『袋田の滝』が有名なんですが、袋田から更にR118を10km程北上すると『月待ちの滝』に到着します。

『月待ちの滝』は、高さ17メートル、幅12メートルの小振りな滝で、水に濡れずに滝の裏側に入れるので、「裏見の滝」とか「くぐり滝」と言われる滝です。とにかくマイナスイオンたっぷりで、夏場はめっちゃ爽やかな避暑地です。

そんな『月待ちの滝』のすぐそばに昭和59年に建てたのが此処『もみじ苑』さん。当初は珈琲屋からスタートしたらしいのですが、店主が日本一のそば打ち名人と崇める「翁達磨」高橋邦弘氏の影響を受け、蕎麦の道に入ったとか。

ただ、店主は『もみじ苑』はそば屋では無く「滝見茶屋」と言われていて、実際にそば以外にも拘りのコーヒーや日本茶、天然かき氷、パフェ、あんみつ、流しそうめんなど、蕎麦好き以外の方も楽しめる、家族向けのお店となっています。

それ故、私も最初に来たときはごく普通の観光地のお蕎麦だと思って食べてびっくり！めっちゃ本格的な、上質な蕎麦なんです！

11:30の開店に合わせてお店に伺いました。お店はログハウスになっていて、滝を眺めながら飲食が出来るテラス席と、普通の室内席があります。まだお客が少ないので、明るいテラス席に座ってメニューを拝見。

「十割そば」@1050(税込)と、「開運団子(2本)」@550(税込)をオーダーしました。開運団子とは、そば団子の事で、中々美味そうなので頼んでみました。

『もみじ苑』のご主人のそば作りに対するこだわりようは相当なもので、まず玄そばは奥久慈を中心とした『常陸秋そば』を使用し、ご主人が自作で開発した「色彩選別機」を通して綺麗な緑の実だけを選別。

機械で選別された良質な玄そばは、『無酸素低温貯蔵庫』で保管し、使う分だけ殻を外し、蟻巣石を使った高級石臼でゆっくりとそばの製粉をする、、、。なんとまぁ、これだけでも大変な手間を掛けているようです。(パンフレットを参照しました)

暫くして「十割そば」と「開運団子」が到着。そばは黒っぽい色をしており、ぷつぷつとホシが見えます。勿論綺麗な細切りのそばです。驚くのは、「十割そば」が提供された途端に、とてもいい蕎麦の香りがすること。正直、新そばでもこれ程香り高いそばは少ないんじゃないでしょうか。『無酸素低温貯蔵』の効果なのかもしれません。

まずはそのまま蕎麦だけを頂きます。硬めに茹でられて冷水で締められた蕎麦は実にいい歯応え。香りの良さ、味の濃さもとても良いですね。

そばつゆはそば徳利に入っていますが、江戸そば並みに量は少なめ。早速そばを半分くらい浸してズルッと一気に頂きます。喉越しが良く、やっぱり美味いです。そばつゆは出汁感と醤油感は共に強いのですが、ちょっと甘みもあってイイ味です。

途中で薬味の本ワサビ、ネギ、大根おろしを投入。ワサビもあまりツンとこない良質なもの。やはり薬味を入れて食べると美味いですね。

量が少ないので、じっくり大切に味わって最後まで頂きました。

次に「開運団子」を頂きます。こちらは、そば団子の上にクルミの餡がたっぷりと掛かったもの。食べてみると、クルミの食感と味が少し甘い味噌餡とよく合いますね。そば団子は餅のような弾力こそありませんが、適度な弾力があって、想像以上に美味しく頂きました。

「月待ちの滝」は目の前なので、水が岩に砕ける音が涼しげにずっと聞こえています。そんな場所で美味しい「十割そば」と「クルミ餡のそば団子」を頂く、贅沢なひと時を過ごす事が出来ました。

大変美味しく頂きました、ご馳走様でした〜。
折角なので、この後は『袋田の滝』にも行きました。
滝のハシゴでレビューも to be continued....

8月19日は、「バイクの日」。久々に爽やかな天気になったので、バイクで茨城県久慈郡大子町の「月待の滝」と「旧上岡(うわおか)小学校」に行って来ました。

大子町は水戸方面からR118を1.5h程北上した所にある、山河の大変美しい場所。大子町と言えば、圧倒的に「袋田の滝」が有名ですが、ここ「月待の滝」は小規模ながら大変美しく、滝の裏側に入ってマイナスイオンをたっぷりと吸収出来る「裏見の滝」なんです。

この「月待の滝」のすぐそばに建っているログハウス風のお店が、滝見茶屋「もみじ苑」さんです。正直、観光地のお店ですから、そこそこ美味けりゃ上等です。でも、食べログの評価が3.56(18/08/19現在)って、ちっと高過ぎじゃね？ とか思いながらお店に入りました。

店はログハウス風の大きな木造2階建。1階にはバルコニーなどもあって、それぞれの場所から月待の滝が見えるようになっています。

私はバルコニーに座って、店員さんに「十割そば」1050円をオーダー。出来上がりまでに30分程掛かるとの事なので、折角なので外の出店で「かき氷」を買って食べる事としました。

こちらの「かき氷」は、5月〜8月の途中までは貴重な天然氷を使うらしいのですが、残念ながら今年は既に「完売終了」。現在は、「深度天然水」を特殊製氷で作ったという「幻のかき氷」を販売しています。

何が幻なのかは分かりませんが、「もみじ苑」さんは、深度100m近くの地下水を料理やかき氷に使われているようです。

さて、その「幻のかき氷(生メロン)」750円を買って「もみじ苑」のバルコニー席でそばを待ちながら頂きました。

氷はふわっとしてなかなかに美味しく、シロップの生メロンは本物の果汁を使っていると思われます。品のいい美味しいシロップでした。

かき氷を食べ終わって少し経つと、「十割そば」が出来上がりました。見た感じ、綺麗に細切りになった蕎麦は、ざるの上に丁寧に盛られており、美味しそうです。早速頂きます！

まずは蕎麦つゆに付けずにストレートに蕎麦を数本頂きます。
「、、、、ん？、、、何これ？めっちゃ美味いじゃん！」予想外の展開、嬉しい誤算です。味、香り、共に素晴らしいです！

続いて、蕎麦つゆに半分程浸してズルズルっと頂きますと、素晴らしい喉越し。美味い蕎麦に特有の泡立つような食感と味わいが口の中に広がります。これはもう、ハイクラスの蕎麦屋さん並みの味じゃないでしょうか。

蕎麦つゆは好みによりますが、もうちょっと辛い方が私は好きです。江戸蕎麦同様に蕎麦の量は少ないので、じっくりと少しづつ味わって頂きました。

最後には蕎麦湯を頂きました。さらっとした蕎麦湯ですが、味はしっかり蕎麦の風味があってこれも美味いです。

大満足で頂きました。食べログの高評価を疑って大変に失礼しました。高評価が頷ける、美味しいお蕎麦でした。

ご馳走様でした〜！