今年も香り・味・のど越しのいい、初『新そば』を頂きました♪ : 鯨荘 塩町館

1年振りに常陸太田市の「鯨荘 塩町館」さんに伺いました。茨城県のそばの名店「慈久庵」と実質同じ系列のお店で、水戸からも近いし気軽に名店の味を頂ける嬉しいお店です。

此方のそばは、常陸太田市で焼き畑農法による「常陸秋そば」の栽培から始まり、自ら収穫して天日干しして作られています。作った玄ソバは、石臼挽きで自家製粉し、いわゆる「挽きたて、打ち立て、茹でたて」の『3たて』の蕎麦を提供しておられます。

伺ったのは土曜日の11:20頃。11時のオープン時間を過ぎてしまったので、もしかしたら待つかとも思いましたが、テーブルはほぼ埋まっていましたが、ただ1つだけテーブル席が空いていて、すぐに座ることができました。ラッキーです。

今年は「新そば」の切り替えが若干遅かったそうですが、念のため新そばに代わった事を電話で確認して伺いました。折角の新そばですから、もりそばでそばの味を楽しみたい。

‥と言う事で、「葱天せいろそば」@1700を「大盛り」@500でお願いしました。「葱天せいろそば」は、「せいろそば」に玉ねぎの天ぷらがセットになったメニューです。

混んでいたので、15分程で提供されました。相変わらずの粗挽きの綺麗な細切りのそばです。芳ばしくていい蕎麦の香りします。早速頂きます！

先ずは蕎麦をそのままズズッと一口。よく冷えた蕎麦はキリリと締まっていて、粗挽きのザラリとした舌触り。そして何より蕎麦の旨みがしっかり濃いのが素晴らしい。これは塩町館さんも慈久庵さんも同様ですが、この食感と味はホント素晴らしいと思います。

続いて、そばつゆをちょいと付けてズルズルっと頂きます。塩町館さんのそばつゆは江戸そばの様に醤油感は強くなく、香り高い出汁感が特徴のそばつゆ。食べると、蕎麦の香りと出汁の香りが鼻に抜けてとてもいい香りがします。この香り高さは、新そばだと特に強く感じます。もちろん、喉越しもとてもいいです。

半分ほど蕎麦を食べたところで、薬味(辛み大根とネギ)をそばつゆに投入して頂きます。ワサビが付いておらず、味は辛み大根で引き締めます。薬味なので量はあまりありませんが、そばつゆに投入する事でググッと一層美味しくなります！辛み大根と蕎麦って言うのは、ほんとに相性が抜群ですね。めちゃめちゃ美味しいです！

蕎麦の途中で葱天を頂きます。一見玉ねぎのかき揚げの様ですが、かき揚げの様にまとまって揚げられておらず、バラバラで揚げられているのが特徴です。天ぷらはあまり沢山一緒に食べると、蕎麦の味が天ぷらに負けてしまう事があります。

その点、このバラバラに揚げられた葱天は、玉ねぎの甘みを感じながら少しずつ食べられるので、蕎麦の味にあまり影響を与えずに食べることが出来ると思います。

なお、この葱天は、玉ねぎがメインですが、長葱など他の野菜も入っているようです。何の野菜かは分かりませんが、意外に複雑な食感と味がします。

最後はさらりとしたそば湯を頂きます。普通に蕎麦猪口に残ったそばつゆに注いで頂きますが、美味しいかけそばのつゆのような、とてもイイ味で頂きました。

今回久し振りに頂いた塩町感の蕎麦ですが、自分にとって、塩町館や慈久庵さんの粗挽き&極細切りで、旨みの濃い蕎麦は最も好きなタイプだなと改めて思います。そして、出汁の効いたそばつゆとの組み合わせも大変素晴らしいものでした。

めちゃめちゃ美味しく頂きました。また伺います。ご馳走様でした〜。

11月になると、そば屋さんの「常陸秋そば」が徐々に「新そば」に変わっていきます。水戸のそば屋は11月下旬近くに変わる店が多いようですが、常陸太田市はやや早めに切り替わります。

さて、今年は何処で新そばを頂こうか？ そう言えば常陸太田市鯨ヶ丘の「鯨荘 塩町館」は随分と長い間ご無沙汰です。茨城県のそばの名店「慈久庵」と実質同じ系列のお店で、水戸からも近いし気軽に名店の味を頂ける嬉しいお店です。

凡そ3年振りの「鯨荘 塩町館」さん。11時開店の所、10:30頃に着いてしまいました。お店の入り口には順番待ちの名前が記載できる名簿が置かれているので、早速名前を書いて暫し待機。

久し振りに見る「鯨荘 塩町館」さんの建物は、そば屋さんとは思えない重厚な造りです。元々は明治30年(120年前)に建てられた「旧太田銀行」の建物を再生して作られたもので、屋根瓦のテッペンには、今だに「銀行」と書かれています。明治時代のモダンな建築を感じるこの建物、とても美しいです。

11:00の開店と同時に名前を呼ばれて店内に入ります。靴を脱いで床の間に上がり、テーブル席に座ってまずはメニューを拝見。暫く悩んだ末、「キリン零ICHI」@350、「雑きのこの湯がき」@450 、「昔ながらの郷土料理 古式けんちんそば」@1800を「大盛り」@500で注文しました。

ちなみに、けんちんそばは、茨城県の郷土料理ですが、その始まりや由来をネットで調べてみました。なんでも、江戸後期の水戸藩では、旧暦の新年(２月３日)の前日に「けんちん汁」にそばを付けて食べる風習があり、それが県内に広がったと言われているようです。つまり、当時のけんちんそばは、「つけけんちんそば」という年越しそばだったようです。

話は戻りますが、注文後すぐに「キリン零ICHI」と「雑きのこの湯がき」が提供されました。美味いそばを食べる前のノンアル、実に美味いです。そしてノンアルのアテに頼んだ「雑きのこの湯がき」。軽く塩味の付いた色々なキノコで、歯応えがポキポキと良く、美味しいキノコです。更にはトッピングの辛味大根がかなり辛く、キノコ類と抜群に合います！

ノンアルを楽しんでいる途中で「古式けんちんそば」が到着しました。「古式」ですから、冷たいそばを熱々のけんちん汁に付けて食べる茨城の郷土料理、「つけけんちんそば」です。そばは、長方形の弁当箱タイプの容器にふた山になって盛られています。大盛りにしては少なくも感じましたが、実はそばの容器は二段重ねになっていて、全部で４山に盛られています。これはなかなかのボリュームです(^^♪

さぁ、久々の慈久庵&鯨荘の蕎麦、しかも今年初の「新そば」です。そばの表面はザラリとした粗挽きタイプで、やや半透明なそばには、黒いホシが点々としています。

まずはそばだけ食べてみます。慈久庵&鯨荘さん独特のしっとりとした粘りのある食感、そして何と言っても濃厚なそばの旨味、そして鼻に抜ける新そばの香り！ん～、じっくりと味わって食べたい、贅沢な蕎麦ですね～。ちなみにそばは短か目のため、あまりのど越しは感じられませんが、その分香りと美味しさが抜群です！

次にけんちん汁を頂きましょう。けんちん汁には、大根、人参、ネギ、里芋、牛蒡、蒟蒻、鶏肉、芋がら、しめじ、銀杏などが入っていて、細かくカットされていますが、ボリュームはあります。柚子も入っているようでいい香りです。野菜・根菜類はわりと細かく切られていますが、つけ汁としては食べやすい大きさとも言えます。

まずけんちん汁をひと口飲んでみると、ちょっと甘めの優しいかけそばタイプの味。根菜・野菜の旨味もたっぷりですが、更に鶏肉の脂も浮いていて、深みのあるコクを感じるとても美味しいけんちん汁です。

さて、けんちん汁にそばを付けて頂きます。かけそばタイプのツユなので、ドブンとそばを沈めて頂きます。ズルズルっと啜って頂くと、まぁ美味いこと！これだけそばもけんちん汁も美味しいので、当然と言えば当然ですが、一緒に食べた事でより美味しく頂くけます。

残ったノンアルと雑キノコも頂きつつ、ゆっくり味わいながらけんちんそばを完食しました。最後はサラリとしたそば湯も頂きます。そばの風味が優しい熱々のそば湯でほっこり温かくなりました。

とても贅沢な時間を過ごすことが出来ました。さすが名店の味わいですね、大変美味しく頂きました。

ご馳走様でした〜♪

新そばの時期になってから、どうしても好物の蕎麦レビューが多くなってしまっています。今回も常陸太田市の鯨ヶ丘という古〜い商店街が残っている町の、『鯨荘(げいそう) 塩町館』、正確に言うと『慈久庵 鯨荘 塩町館』さんに約7ヶ月振りに伺いました。

その名の通り「鯨荘 塩町館」は、常陸太田市の蕎麦の名店「慈久庵」の支店で、「塩町館」の岩間卓哉氏は、師である『慈久庵』の店主、小川宣夫氏からお店を任されるているお店だそうです。

さて、11:50頃お店に到着すると、先客は1組4名様のみです。なお、店を出る頃には8割位の入りとなっていました。

奥の方のテーブル席に案内され、メニューを頂きます。この時期恒例「常陸太田市新そばまつり」メニューの『塩町館セット(鴨せいろそばと蕎麦豆腐)』@1700 が目に付き、『大盛り』＋@500で注文をしました。

さて、注文後10分以内で到着です。
久々の塩町館のお蕎麦、やはり他のそば屋さんとは見た感じからして独特のものがあります。

まず、めっちゃ細くてしかも薄い事。薄っすらと光が透けるような蕎麦です。これだけ細切りの蕎麦で、しかも「つなぎ」が僅かしか含まれていない為か、蕎麦はやや短めになっています。何というか、非常に繊細な蕎麦に感じます。

また、石臼の粗挽き蕎麦なので、如何にも表面がザラリとしており、細かいホシが薄っすらと見える、実に美味しそうなお蕎麦です。

まずはつけ汁を使わないでそのまま蕎麦を頂きます。いつもよりは少々柔らかい食感でしたが、味、香り、ともにはっきりと感じられて、流石のお味です。きっと新そばなので、余計に美味いのでしょう。

鴨つけ汁だけズズッと頂きますと、もう鴨葱の旨味がたっぷりで、そこに柚子の香りがふわっと加わって、それはそれは美味いです。ちなみに鴨肉は3枚程入っていました。鴨肉も柔らかでいい味です。

鴨汁が美味しいので、お蕎麦はどぶんと全入れして食べるのが好きですね。半ば鴨葱かけそばのようにして頂きますが、蕎麦の味も強いので、鴨汁に負ける事なく美味しく頂けました。

小鉢として付いている「蕎麦豆腐」、初めて頂きました。見た感じから蕎麦の配合が多そうで、実際食感もざらりとしています。さっぱりと蕎麦の味を楽しめるものでした。

最後はそば湯を頂きます。一瞬白湯かと思うほどさらりとしたそば湯ですが、蕎麦の香りと味がちゃんとするそば湯でした。

少々柔らかさは気になりましたが、新そばの風味、鴨葱の旨味はたっぷりと堪能することが出来ました。

また、食べに来たいと思います、ご馳走でした〜。

気が付いたら1年以上もご無沙汰の「慈久庵 鯨荘(げいそう)塩町館」さんに親父殿と二人で訪問しました。場所は常陸太田市の「鯨ヶ丘」という、元々常陸国を治めていた徳川以前の殿様である、佐竹氏の居城があったところ。台地が鯨の背の形に似ているので名付けられた土地です。

ちなみに「鯨荘 塩町館」さんは、店名にもあるように同じ常陸太田の蕎麦の名店「慈久庵」さんの系列。慈久庵の小川宣夫店主のお弟子さんのお店です。小川店主は、常陸太田の水府地区(旧水府村)で焼畑農法による蕎麦の栽培から手掛けていらっしゃいますが、お弟子さんも一緒に蕎麦の栽培から行なっているそうです。

蕎麦を焼畑農法で自家栽培し、手刈り天日乾燥をして石臼で粗挽きに自家製粉しているらしく、まさに拘りの蕎麦と言えます。

さて、11:30頃お店に入りました。先客は4組8人程。店の奥の方のテーブル席に案内されました。蕎麦前にビールと行きたい所ですが、ドライバーなので、

• 麒麟「零ICHI」@350×2本
• 「刺身こんにゃく」@450
• 「わさびの茎のおひたし」@550

を注文し、主役の蕎麦は、

• 「大盛りせいろそば」 @1500 (又三郎)
• 「大盛り葱天ぷらそば」@2100 (親父殿)

をオーダーします。

そば前3品はすぐに配膳され、ビール気分で乾杯！ん〜〜、やっぱ麒麟「零ICHI」は私的にはノンアルでダントツに美味いです！

「刺身こんにゃく」は確か慈久庵さんでも頂きましたが、市販の刺身こんにゃくと比べて、柔らかくて滑らかな、上品な味わいです。自宅ではゆず味噌を付けて食べる事が多いのですが、ツマミとして食べるのには、擦りおろし生姜と醤油で頂くのが良いですね。

「わさびの茎のおひたし」は初めて頂きましたが、シャキシャキと歯応えがいいですね。ワサビのツンとする風味が微かに残っており、ちょっと味付けに酸味が使われています。ポン酢なのかは分かりませんが、この軽い酸味がまた美味しい品です。

そういえば、以前大子にある全く別なお店で、そば前と蕎麦を注文したら、蕎麦が先に提供された事がありました。さすがに「鯨荘 塩町館」さんは、そんな心配は無用で、奥さんが零ICHIを飲み終わる頃に「お蕎麦を用意して宜しいですか？」と聞いてくれ、いいタイミングで「せいろそば」と「葱天ぷらそば」が同時に配膳されました。流石です！

葱天ぷらそばは、写真を撮り忘れてしまいましたが、かけそばに別皿で「葱天」が盛られています。また、塩が付いていて、塩でパリパリ頂くタイプです。(前回レビューには写真あり)

さて、せいろそばを頂きます。石臼で粗挽きしたそばには、黒い星がいくつも見えます。細切りで短めのそばは、とても繊細な印象です。そばをストレートに食べてみると、鼻に抜ける風味と蕎麦の味がとても美味しいです。冷たくて締まっていますが、粗挽きらしいややざらっとした食感とふわっとした風味がある、何度食べても素晴らしく美味しい蕎麦です。

蕎麦つゆは出汁のよく効いた、醤油感は程々の辛さのお味。初めはもう少し濃い方が良いような気がしていましたが、あくまで主役の蕎麦を味わうことを考えると、バランスのいい蕎麦つゆだと思います。

蕎麦つゆを付けてズルズルっと空気を混ぜながら食べると、また素晴らしい喉越しと美味しいそばに特有の泡立つような食感を楽しめます。途中からはネギやワサビも投入て、味の変化を楽しみながら最後の1本まで美味しく頂きました。

ちなみに、私の味の記憶では、慈久庵さんと塩町館さんの蕎麦の味の違いはほぼ分かりません。同じ畑で収穫したそば殻だからとも言えますが、やっぱり師匠である小川宣夫氏の匠の技が、しっかりと伝承されているのではないでしょうか。

なお、慈久庵さんに無い「鯨荘 塩町館」さんの特徴は、メニューに「うどん」がある事です。慈久庵さんの作ったうどんがどの様なものか、いつか是非味わってみたいと思います。

「鯨荘 塩町館」さんの蕎麦は、慈久庵さんと比べると、そこそこ量が多い傾向があります。美味しいお蕎麦を少しでも沢山頂けるのは嬉しい限りです。

最後はサラリとそば湯を頂き、親父殿と二人で十二分に満足してお店を出ました。また伺います、ご馳走様でした〜！

【観光ポイント〜 西山荘】
鯨荘 塩町館から車で5分程行ったところに、「西山荘」があります。ここは、水戸徳川２代藩主、徳川光圀公(水戸黄門)が元禄四年(1691)から元禄十三年(1700)十二月に亡くなるまでの十年間を過ごされた住居(御殿)です。

建物だけではなく、花や木も綺麗に整備された場所なので、塩町館近くのおススメ観光ポイントです。

約1ヶ月ぶりに茨城県常陸太田市の鯨ヶ丘地区にある「鯨荘 塩町館」さんに訪問。前回伺った時に、新蕎麦の切り替え時期が11月とお聞きし、絶対来ようと心に決めていたお店です。

茨城県のブランド品種である「常陸秋そば」は、ここ常陸太田で開発され、県北・県西地域を中心に栽培されているお蕎麦です。

「鯨荘 塩町館」さんでは、蕎麦もうどんも自家栽培、手刈り、天日干しして、石臼で粗挽き製粉後、手打ち、という徹底した拘りぶりでお蕎麦を提供してくれます。

11:40頃に入店すると、先客は7〜8人。空いてます。相変わらず重厚で落ち着いた店内です。
テーブルに着いて、オーダーは前回も頂いた「鴨汁せいろそば」1600円としたのですが、実は「塩町館セット」1500円に変わっていました。

と言いますのは、11/1〜11/末迄期間限定で、「新そばまつり」が開催されていて、近隣の10店舗のお蕎麦屋さんが、スペシャルメニューを用意しておりました。ここ「鯨荘 塩町館」さんは「鴨汁せいろそば」に「筍、蕗、山菜」を付けて、「塩町館セット」1500円として提供されていました。めっちゃ嬉しいサービスです！

さて、注文後15分位で「塩町館セット」が到着。まあ、温かい鴨汁のすごいいい香りがします！ちょっと一口、ストレートで飲んでみます。「ん〜！！！ 美味い！」、鰹出汁をベースに、鴨肉の上品な脂とネギの甘味、柚子の爽やかな風味が合わさって、もう絶品！

さて、早速新そばをズルズルっと、豪快に頂きます。「ん〜〜！！！ やっぱり美味い！」

綺麗に細く手打ちされた蕎麦は、ズルズルっと啜ると、いい感じでつけ汁と空気とブレンドされ、口の中に入ります。喉越しも素晴らしいですね〜。

そばの食感は粗挽きらしくザラッとしており、噛むと蕎麦独特の野生的な旨味を強く感じます。また、冷たく硬めに締まった食感もとてもいいです。

あとは、新そばならではの鼻にスッと抜ける蕎麦の香り！これは確かに前月来た時よりも明らかに強く感じました。

いやぁ〜、とにかく美味しくて、めっちゃ味に集中しながら頂きました。感動すら覚える美味しさqでした。やっぱり、塩町館さんは、「マイベストオブ蕎麦屋」だな〜。

本来、2度目のレビューなんで、前回とオーダーを変えようかとも思いましたが、「鴨汁せいろ」はあまりにもパーフェクトに美味しく、他の品を頼めませんでした。

最後は、蕎麦湯を頂きます。鴨汁に少し注いで頂くと、温かい鴨南蛮そばのツユと殆ど同じ味になります。最後の一口まで美味しく楽しませてくれました。

手塩にかけた素晴らしいお蕎麦、大変美味しく頂きました。また来ます、ご馳走さまでした〜！

最近、ちょっとしたマイブームとなっている茨城県常陸太田市の「鯨ヶ丘」。平安時代後期の頃からの城下町で、歴史のある古い建物が沢山残っている雰囲気のある街です。

そんな「鯨ヶ丘」にある「鯨荘 塩町館」さんに初めて伺いました。最初聞いた時、とても蕎麦・うどん屋さんとは思えない名前なのでちょっとびっくり！でも、もっと驚いたのは、その建物の立派さ！暖簾が無ければ絶対に蕎麦・うどん屋さんには見えません。

それもそのはず、この建物は明治30年(120年前)に建てられた「旧太田銀行」の建物を再生して作られたのだそうです。屋根瓦のテッペンには、今だに「銀行」と書かれています。

さて、限りなく文化財に近い建物に入りました。入り口を入ると、中は広々、二階は半分以上吹き抜けとなっており、まるで古いお城のような立派な梁が見えていて、大変重厚な雰囲気が漂います。

今回の注文は、「鴨せいろ蕎麦」をオーダーしました。ちなみに一緒に行った親父殿は「葱天蕎麦」をオーダー。店員さんに注文して約15分後にほぼ同時に到着。

まあ、見ただけで「間違いなく美味い蕎麦」って感じるビジュアルです。姉妹店である銘店「慈久庵」さんと見た目にもそっくりなお蕎麦です。
早速、蕎麦のみストレートで頂きます。新そばではないので、香りこそ少な目ですが、粗挽きのざらっとした食感、そして喉越し、蕎麦の独特の旨味、どれも素晴らしいです！

鴨出汁のつけ汁ですが、これは当然美味いですよ。鴨肉の脂って、ほんといい味です。醤油と抜群の相性ですね、柚子も入っていて爽やかな味わいです。この鴨出汁と、蕎麦はめっちゃ相性が良くって、とても美味かったです。勿論、鴨肉そのものの味も旨味たっぷりで最高です。

あと、親父殿の「葱天」をちょっとつまませて貰いました。ものすごくさらっと揚がっていて、サクサクと軽〜い天ぷら。塩をちょっと付けて食べるのがまたいいですね。

とにかく、ゆっくりと美味しく蕎麦を楽しんで頂きました。ちょっと心配なのはお客さんが少ない事。あの、待ち時間が長い「慈久庵」さんに勝るとも劣らないお味ですから、待ち時間ストレスの無い「鯨荘 塩町館」さんもお勧めですよ！

新そばは11月になってからとの事。新そばの季節にまた来ます、ご馳走さまでした〜！

【追記情報】
数ヶ月前にかんぽ生命のCM撮りが鯨ヶ丘で行われました(高畑充希さん出演)。興味ある方はYouTubeにて。

https://youtu.be/bOQXCZ5LlvY