茨城ではまだまだ珍しいバングラデシュ料理店 : サイハン レストラン＆バー

＜お店について＞
2018年11月オープンのバングラデシュ料理店。
南アジア料理激戦区小岩で食べログ総合点数3.37（料理・味点数3.72）という高評価を得ていたバングラデシュ料理の名店タッスミーヤスパイスガーデンが移転リニューアルオープンしてできた家族経営のお店。
併設されている「サイハンケバブ」はテイクアウト利用のみのケバブ専門店。
屋号の「サイハン」はオーナーの息子様の名前（移転前の屋号の「タッスミーヤ」は娘様の名前）。
場所は以前、中華そば 光明軒（羽鳥駅前に移転した現中華そば 光明軒）だったところ。

・駐車場
3,4台分

・席構成
テーブル席…4名がけ4卓
カウンター席…数席あり
お座敷席…訪問時はオーナーのお子様たちの居場所になっていました


＜料理＞
■バングラデシュ牛のテハリと卵ブナ（ホット）…税込1680円
注文してから23分程で配膳。
牛のテハリは世界で最も香りの良いお米と称されるバングラデッシュの短粒米チニグラ米を使用した牛肉の炊き込みご飯。
チニグラ米は粘りはなくパラパラで、もふっとした独特の食感そして独特の風味。
チリ系の辛味はほぼありませんが、ブラックペッパー系のピリピリくるスパイスが効いています。
カレースプーン大の赤身中心のブロック牛肉がゴロゴロ入っていて、満足度大。
なお、メニュー名称からバングラデシュ産牛肉を使用したテハリであるかのようにも読めますが、そうではなく、「バングラデシュ料理である牛のテハリと卵ブナ」と読み解くのが正解と思われます。
テハリの上にのっていたハンバーグのようなものは、シークカバブを平たく揚げ焼きにしたものかな…と思いましたが、挽肉だけでなくジャガイモも入っており、どうやらジャガイモと牛挽肉を混ぜたものを揚げ焼きにしたアルチョプと呼ばれるもののようです。
中身はターメリックの鮮やかな黄色で、スパイスも効いており外側はカリカリ中はムチムチとした食感で美味しい。
ブナは辛さを選べ、5段階ある内の上から2番目の辛さ「ホット」でお願いしました。
バングラデシュにおけるブナは汁気が少ないカレー（ドライカレー）やとろみの強いカレーのこと。
ちなみに、汁気の多いカレー料理はジョール（ジョル）。
卵ブナは茹で卵入りのとろみのあるカレー。
量は少ないもののとろとろで、口に含んだ時はまったり甘く、でも後味はスパイシー。
そのままいただいても十分美味しいのですが、茹で卵ごとテハリに混ぜ込んでいただくとより美味しい。
バングラデシュ料理についてはランチメニューはなく、昼も夜も1680円。
安くはありませんが、少なくとも水戸近郊では食べたくても食べられない料理なので、そいういう意味ではCPは悪くないと思います。


■バングラデシュ マトンビリヤニセット（リトルホット）…税込1500円
ベンガルスタイルのマトンビリヤニとブナ、ライタのセット。
こちらもブナは辛さが選べ、5段階ある内の上から3番目の辛さ「リトルホット」でお願いしました。
マトンビリヤニは牛のテハリ同様チニグラ米を使用したもの。
マトンは牛のテハリに入っていた牛肉と比べると小振りで、ドライエイジングを施したか高温の油でしっかり炒めたのか、キュッと締まった食感。
やはりブラックペッパー系のピリピリくるスパイスが効いていて美味しい。
ブナは鶏の骨付きもも肉入り。
メニュー写真では鶏の骨付きもも肉入りのブナが付いているのは「バングラデシュのチキンビリヤニ」。
もしかして、注文を間違われたか？と思ってメニュー表を見直していたらスタッフの方が察したようで、「ビリヤニはマトンが入っている。これ（ブナ）はチキンが入っている」と説明してくれました。
「メニュー写真はイメージです」ってやつですね。
じっくり煮込まれた骨付きの鶏もも肉で、身離れも良くホロホロとほぐれます。
もちろん、ビリヤニとも合います。
マトンではなかった点を残念に思ったのは最初だけで、ボリュームもあり結果的には満足でした。
ライタは刻み野菜とスパイス入りのヨーグルト。
キュウリやニンジン、タマネギのシャキシャキとした食感も良いですし、タマネギの清涼感やキュウリの青臭さが良い意味で合います。
こちらもそのままヨーグルトサラダとしていただくより、ビリヤニに和えていただく方が美味しい。
インディカ米で作るインドスタイルのビリヤニとはまた違うビリヤニです。


■チーズナン…税込500円
甘くないチーズがたっぷり入ったチーズナン。
バングラデシュ料理ではなく、よくあるインネパ料理店のチーズナンですが、直径は短めながらチーズ量は多く、満足度の高し。
底面に付いた灰もいい味出していました。