今年の初の『飯村製作所』は、最強タンメンでスタート : 中華そば 飯村製作所

タンメン

今年初の『飯村』さんで「タンメン」。何だか解らないけど、いっぱい乗ってるスペシャルタンメン。

分厚い旨味の豚骨スープに、炒めた野菜の旨味がたっぷり溶け出してます。自家製麺は喉越しとモチモチ食感の同居。これ以上の組み合わせは考えられないぐらいの好相性。
炒め野菜の絶妙な歯触りと旨味。絶品ロースチャーシューに、極上の味玉。

タンメンとしての完成度もさる事ながら、一杯のラーメンとして、ミシュランも、TRYも圧倒する美味さ。地域の問題なんでしょうが、この店のラーメンを食べずして、星だの受賞だの、語る事自体全くのナンセンス。

食べる度に進化し続ける『飯村製作所』のラーメンは、未食だったら間違いなく食べるべき一杯。めちゃ美味です。

生姜ラーメンとタレめし

この日は久しぶりに『飯村』くんの気まぐれ限定です。レギュラーメニュー以外を食べるのは久しぶりですね。

今年も相変わらずの暖冬で、あったかい毎日。12月に入ってようやく寒くなってきた感じ。寒いから生姜の効いたラーメン。生姜といえば、新潟長岡の生姜ラーメンです。長岡インスパイアなのは間違い無いけど、そこはやっぱり飯村流。らしさ全開の丼です。


並々と注がれたスープは、結構オイリー。動物のパンチがガツンあります。その上に被せるように香る生姜の風味。

ベースはいつもの醤油スープですが、生姜を加える事で全く違うスープになります。豚清油の力強さと、生姜の風味。長岡インスパだけど、青島食堂とも違う味わいです。まさに飯村流ですね。

合わせる麺は中太縮れ。こんな縮れ麺やってたんだぁ〜っていうぐらい美味い麺です。プリプリした食感が良い感じです。スープ同様、麺量もたっぷりでボリュームありますね。

具材はいつもと同じですね。ロースチャーシューは柔らかい。端っこのカリカリも美味いね。
メンマも王道。巷に数ある味玉の中でも、こちらの味玉はトップクラスの美味さ。相変わらず美味いですね。


サイドメニューの「タレめし」は、白メシに染みたタレが絶品です。ネギがもうちょっと乗ったら完璧ですね。

総じて…
飯村流生姜醤油ラーメンです。

気まぐれ限定ですが、かなり美味いです。全てはレギュラーのスープ、ベースがしっかりしてるから、アレンジしても全くぶれない。全てプラスに転じる訳です。

本家と比べると、かなりパンチのある力強い構成。食べ進める内に身体がポカポカしてきます。スープも麺もボリュームあって、お腹も満足。

寒くなるのはこれからが本番。気まぐれでまた作ってくれないかなぁ〜ってお願いしておきます。寒い日には、寒い土地のラーメンを食べる。凄く良いですね。美味しくいただきました。

タンメン ¥800

久しぶりに飯村くんの「タンメン」が食べたくなりました。タンメンって、どちらかと言えば中華料理屋の、所謂町中華のメニューですよね。バリバリのラーメン専門店『飯村製作所』の作るタンメンは、本当に美味い。

豚清湯の塩スープに、超絶鍋振りから繰り出される野菜炒めの旨味が溶け出します。自家製の中太ストレート麺は、食べる度に美味くなってます。

基本のラーメンの美味さに加え、最高の野菜炒め。もう未食の方は居ないと思いますが、本気の飯村くんの「タンメン」、是非食べていただきたい逸品です。

つけ麺 ¥800

久しぶりの『飯村』さんで、めちゃめちゃ久しぶりの「つけ麺」。前回「つけ麺」食べたのは、確か自家製麺を導入した時だったかな？まぁ何回か食べてるのは間違い無いんだけど、結論から申し上げると、これスゲー美味い。こんなに美味かった？？ ビックリするぐらい美味い。単なる清湯のつけ汁じゃ無いし、単なるつけ麺用の麺じゃ無い。つまり、こんなに美味い清湯のつけ麺って滅多に無い。

個人的に好きな清湯つけ麺って言うと、やっぱり大勝軒。特に駒込の『ごとう』さんは文句無しで好き。
湯島の『大至』さんのつけ麺は、開化楼の細麺を使った最高峰。
武川さんのピロピロ麺の『大喜』さん。これも唯一無二の美味さ。

昨日の『飯村』つけ麺は、これらの名作に匹敵するか、それ以上に美味かった。つけ汁も麺も具材も、単品がめちゃめちゃ高次元。それが絶妙のバランスで合わせて来るんだから、つけ入る隙が全く無いんだよね。

いやいやこれはヤバいぐらい美味かった。脱帽です。相変わらず良い仕事してますね。

濁り中華そば ¥800

今年初の『飯村』くんで、久しぶりに「濁り中華そば」を戴きました。
‬
‪いやいや、こんなに美味かったかなぁ〜っていうのが今日の第一印象。

‪初めて食べた時のインパクトは無いけど、逆にバランスや安定感が増した感じ。スープは膨よかで奥行きがある。
動物と煮干、スープとタレ、スープと自家製麺。全てのバランスが絶妙です。

毎日作り込んできた事実からくる安定感と安心感。素晴らしい仕事、素晴らしい一杯でした。今年も楽しみです。

タンメン ¥800
マー油 ¥30
タレ飯 ¥200

久しぶりの『飯村製作所』さんです。ホントは先週行こうと思ったけど、当の店主が熱出してダウンしてたので、今週訪問しました。風邪治って良かったね。

久しぶりに「タンメン」を注文しました。これって『馬しゃ屋』時代は裏メニュー、『飯村製作所』になってからはデフォメニューとして提供しています。

巷に「タンメン」はたくさんあって、メニューにあると何気に頼んじゃうほど好きなんだけど、『飯村』さんの「タンメン」は特別です。

自家製麺になってから初めて食べた「タンメン」は物凄くレベルアップしていて、ビックリするぐらい美味かった。
旨味たっぷりの濃厚なスープに、もちもちの自家製太麺。神レベルの鍋振り技術からくる炒め野菜が抜群の旨さ。その野菜炒めから出る旨味。問答無用で美味いタンメンです。

今年一年いろんな物食べたし、いろんなラーメン食べました。その中でもトップクラスで美味かった。ずっと通ってるけど来る度に進化してます。まだまだ進化が止まらない飯村くん。今年の内にもう一回ぐらい来たいなぁ〜。

限定 汁なしBLACK スキヤキ風ニンタマセット ¥850

久しぶりのラーメン。久しぶりにラーメンたべるんだったら美味い方がいい。だったら選択肢はそれほど多くない。

そんな時に飛び込んできた飯村くんの限定情報。たまにぶっ飛んだ限定出して来るんですが、今回の限定は「汁なしBLACK」だそう。その前には短期間で汁ありをやってたみたいだけど、タイミング合わずに未食。今週から始まったこれは食べないとなぁって事で、久しぶりの『飯村製作所』さんに訪問です。

時間をずらしての訪問でしたが相変わらずの行列。変わらずの行列は嬉しい限り。限定の「汁なしBLACK」を店主オススメの「スキヤキ風ニンタマセット」で注文しました。


結論から申し上げると、これだけ凶暴で美味いブラック系は食べた事ない。これが「富山ブラック」のインスパとして作ったのかは定かではない。
本場富山で食べた奴とも、あちこちのインスパとも違う。この手のブラック系って結構あちこちで食べてるんですが、その何れとも違う一杯です。

先ずは麺が美味い。ブランド小麦に変えたみたいですが、この自家製麺の進化が止まらない。モチモチの食感と喉越しの太麺。その極上の自家製麺に真っ黒に染み込んだ醤油ダレ。麺を啜ると醤油の香ばしい香り。
塩っぱいっちゃ塩っぱい。でも見た目より塩っぱくないかな？まぁ塩っぱい(笑)

もう一つ忘れちゃいけないのがブラペ。このブラペのパンチと醤油ダレ。汁なしならではの麺の美味さを追求した感じ。

生卵にニンニクと豆板醤？が入ったニンタマを溶いて、すき焼き風に麺をつけていただきます。これがマズイ訳が無い。笑っちゃうぐらい美味い(笑)
レギュラーの汁なし同様、中華スープも付いてます。つけ麺風にするのも美味いですね。中華スープはそのまま飲んでも良いし、丼にぶっかけて汁そばにしても良いですね。

総じて…
汁なし飯村BLACKです。

飯村オリジナルのBLACK系です。
麺、具材、タレ、プレゼンテーション、構成。なかなか良い感じの限定メニューですね。

普通にラーメン作ってもメチャクチャ美味い。素材に拘った限定も美味い。そしてたまに作るこういうぶっ飛んだメニューもメチャクチャ美味い(笑)

最近優しいもんしか食べてないから、たまには良いでしょ〜だって。 確かにその通り(笑)
たまに食べたラーメンはすげー一杯でしたけど(笑)
相変わらず目の離せない店ですね。次に行くのが楽しみです。

辛いタンつけ。 ¥850

つくばの『飯村製作所』さんで、久しぶりの限定メニューということで、台風接近の中久しぶりに訪問。
今回の限定は、人気メニューの「タンメン」と「辛い中華そば」を合体させた、「辛いタンつけ」です。

つけ汁は「タンメン」のスープがベース。動物のズッシリとした旨味と、仄かに香る魚介の風味。そこに合わさる自家製ラー油の辛味が絶妙。個人的にはもっと辛くても良いんだけど、旨味と辛味のバランスが丁度良いですね。

飯村店主自らが中華鍋を振った炒め野菜。つけ汁の丼を覆い隠すようなたっぷりの野菜炒めは、シャキッとした食感が抜群。その野菜から溶け込む旨味が更にスープ全体のコクを増してる感じ。高温で一気に炒めないと、この食感は無理。鍋振り技術は相変わらず素晴らしい。


考えてみると、久しぶりのつけ麺です。この麺めちゃめちゃ美味い。モチモチの食感と、喉越しの良さが見事に両立してる。小麦の香りも良いですね。つけ汁もしっかり絡む。自家製麺またまた進化してます。スゲー美味い。


総じて…
絶品辛タンつけ麺です。

最高に最高を掛け合わせて、最高を合わせたら、最高の一杯になりましたって感じですね(笑)
こちらの人気メニューの合体攻撃。日々の仕事の結晶のような限定メニュー。これは美味いに決まってますよね。
タンメン好き、辛いの好き、つけ麺好き。そして飯村好きにはたまらない一杯ですよ。いつまでやってくれるのかな？これはリピートしたいですね。

気まぐれ限定 サンマーメン ¥800

久しぶりに気まぐれ限定をやってるって事で、『飯村製作所』さんにやって来ました。今回の気まぐれは、横浜のソウルフード「サンマーメン」です。

サンマーメンって中華街の『聘珍楼』とか、伊勢崎「玉泉亭」とか昔からある老舗中華で食べた事あります。ラーメンにもやしあんかけの乗ったご当地麺。

横浜とは全く無縁(笑)の『飯村製作所』が気まぐれで作った「サンマーメン」は、醤油ベースの中華そばにもやしメインの野菜あんかけがたっぷり乗った逸品。

ベースの醤油スープは、煮干しのビシッと効いた同店の「中華そば」と同じスープ。先ずはあんかけの無いスープを飲みましたが相変わらずここの醤油は美味い。動物と煮干しのバランスが抜群で、この美味いスープがあるからどんなに弄っても美味いんです。

あんかけは、モヤシメインでニラ、ニンジン、豚肉、キクラゲ。絶妙な歯応えを残した野菜の炒め技術からなる、塩味のあんかけ。長崎皿うどんの野菜版みたいなあんかけは、塩加減が絶妙。このあんかけの美味さは特筆ものでまぁ美味い。やっぱりあんかけと言えば、飯村くんの真骨頂。昔取った杵柄？(笑)

そのただでさえ美味い飯村の「中華そば」の煮干醤油スープに、抜群のもやし餡が溶け込んでいきます。野菜の旨味とあんかけのトロみが、食べ進めれば進めるほど調和していきます。

麺はもちろん自家製の中太麺。もやし餡がしっかり絡んできます。喉越し、食感ともに抜群の安定感。スープとの一体感も素晴らしい。

個人的にあんかけ系のお約束の酢を加えます。ブラペをちょっとふっても美味い。良い感じです。

総じて…
飯村流もやしあんかけ煮干そばです。

見た目は「サンマーメン」だけど、はっきり言ってそんなレベルじゃないですよ。
本家はガラスープの醤油や塩だけど、これは煮干出汁を合わせた極上ラーメンのスープです。そこに合わせる自家製麺。もやし餡は超絶鍋振りから繰り出される抜群の美味さ。

本物のラーメンの職人が、本物の食材で作った、本物の逸品が不味い訳が無い。一級品の集合体の結晶のサンマーメンです。中華料理屋さんのサンマーメンより遥かに美味いのは当たり前です。

これレギュラーにならないかなぁ(笑) ここのタンメンも美味いんだけど、これは更に上をいく美味さです。単なる気まぐれや、モノマネレベルじゃないですね。なをやか凄い店になってきたなぁ。凄いよ。

辛い中華そば ¥800
タレめし ¥200

久しぶりの飯村さんで、久しぶりの「辛い中華そば」です。提供始めた頃以来だからホント久しぶり。

「中華そば」、「辛い中華そば」、「濁り中華そば」と三本の柱の内の一杯。結論から言うとこれはメチャメチャ美味い。というよりは、メチャメチャ美味くなった。他のメニュー同様物凄い進化してます。

魚介の風味と辣油の辛味が一体となり、ツルモチの自家製麺とも好相性。辛いだけじゃなく、旨味と風味合わせ持った極上の辛麺。

ロースチャーシュー、メンマ、味玉の具材はどれも恐ろしいほどの完成度。スープ、麺、具材のどれも隙の無い一杯です。

総じて…
辛い中華そばです。

基本のラーメンが美味いから、何をやっても美味い。ホント実力のある店は何を食べても美味い。
レギュラーメニューの向上に力を注いでる店主の自力は確実に上がってます。つくばを代表する良い店だと思います。

濁り中華そば ¥800
まかない飯 ¥300


今年初の飯村さんです。
もっと早く来たくて正直２回ぐらいトライしたんだけど、駐車場が空いてなくて断念。今日は気合を入れてオープン30分前に到着。寒いからオープン10分前まで車で待機。オープン時には30人の行列。危ない危ない。恐れ入りました(笑)

年末に食べた「濁り中華そば」がレギュラーに昇格してました。合わせて今日の本命の「まかない飯」をお願いします。


スープは清湯の煮干し醤油。丼から立ち昇る煮干しの香りが素晴らしい。
動物の下支えに、ガツンと効かせた煮干しがグイグイきます。数種類の煮干しをガンガン効かせた、ある意味相当下品なチューニング。
前回気まぐれ限定でいただいた時よりも尖った感じが無く、全体の一体感が増してます。更に、舌に残る余韻がジンワリ、ジンワリ続きます。
短期間でこれだけ良くなるっていうのは、毎日レギュラーで継続してるからなんでしょうね。レンゲを持つ手が止まらないとは正にこの事。これはメチャメチャ美味いスープです。


麺は渾身の自家製中太麺。煮干しにはザラパツ細麺なんて誰が決めたんだよ！っていうぐらい相性抜群。滑らかな面肌に、モチモチの食感。そこに加わるコシの強さ。麺を啜ると煮干醤油をしっかり持ってきてくれます。これは美味い麺です。


具材の構成はシンプルながら、このロースチャーシューは凄い。低温調理のピンクチャーシュー。柔らかく、ジューシー。これだけ美味いチャーシューには滅多にお目にかかれない。

そして、この焼きたてのチャーシューをたっぷり乗せた「まかない飯」が今日の本命。炊きたての白メシに、焼きたてのピンクチャーシュー。タレの塩梅もジャスト。これで300円は安過ぎる(笑)


総じて…
飯村製作所の新たな看板メニューです。

同じ店で２回連続で、同じ物食べるって滅多にないんだけど、この新レギュラーは何回でも食べたくなる衝動に駆られます。そのぐらいこの丼には求心力があります。
はっきり言ってこのラーメンは相当下品です。
誤解の無いように言っときますがこれは褒め言葉。あえてこういう構成にした店主の心意気が良いですね。

素材のメリットもデメリットもストレートに伝えて、真っ向から勝負に出た逸品。下品なんだけど、調理は繊細。またまた腕を上げたね。


これをベースに背脂いれたりしたら美味いだろうなぁ〜なんて、ちょっとリクエストしたりして…(笑) 昨年末から今年にかけて連続でいただいたニゴ中。面白くて仕方ないですね。

今年もメチャメチャ楽しみなお店です。

気まぐれ限定
濁り中華そば ¥800


今年最後の『飯村製作所』さんです。
久しぶりの気まぐれ限定は「濁り中華そば」です。

店主本人的には相当な自信作のようで、「デフォちゅう」「辛ちゅう」に続く第三の中華そばだとか。ずっと気になっていたので、年末休みとともにやって来ました。


丼が到着するとともに立ち昇るニボ臭。
スープは文字通り濁った清湯。濁ってるんだけど、白湯じゃなくて清湯っていうのがらしいですよね。

スープを飲むと口中いっぱいに炸裂する煮干し。あーこれは美味い(笑) 雑味も苦味もエグ味も酸味も煮干しの全ての要素をブチ込んだ感じ。動物はしっかりと土台として機能。純煮干しっていうのは個人的には好きじゃない。動物と合わさる事で、魚介っていうのはラーメンに適したスープになると思う。

分厚い旨味と油のコク。塩加減も絶妙。そこにドスンと下品に効かせた煮干し。このバランスの良さは、ただガシガシ炊いただけの煮干し専門店とは違う。このスープ美味いなぁ。


モチモチツルツルの自家製麺と煮干しの相性も完璧。チャーシュー、メンマ、味玉、ネギ。いつもと変わらない麺と具材。逆に言えば、どんなスープにも対応できる鉄板の食材。日々の仕事の積み重ねは絶対に裏切らない。良い仕事してますね。


総じて…
気まぐれ濁り煮干中華そばです。

この店ではデフォルトの延長を「気まぐれ」と位置づけてます。店主がこんなの食べたいなぁ〜的な気まぐれで出しちゃうシリーズ。ベースとなるデフォの「中華そば」の完成度の高さがあってこそのバリエーション。これは是非レギュラー化して欲しいですね。

巷に溢れる煮干し専門店に一石を投じる「漢飯村」が作った凄い一杯。たっぷりのスープに、モチモチの麺をズバズバ啜る快感。これがラーメンだよなぁ(笑)

今年一年の進化は物凄い物がありました。妥協を一切せずに、ただただ美味いラーメンを作る事だけに情熱を傾けた。この年末に来て、更に来年に繋がりそうな一杯を作ってくれました。

来年もやっぱり飯村くんには期待しちゃいます。楽しみはまだまだ続きます。ごちそう様でした。

【限定】味噌ラーメン ¥900

この時期なると、各店様々な趣向を凝らした冬限定の味噌が始まります。こちら『飯村製作所』さんでも、昨年に引き続き限定メニューの「味噌ラーメン」が始まりました。

スープは軽く粘度のある濃厚味噌。
今年は、自家製麹味噌を使った鶏白湯ベースの味噌スープ。一口目で驚いたのはスープの一体感。自家製の麹味噌って得てして癖があって、苦手な人もいます。その味噌特有の癖を、白湯スープと合わせる事で、円やか且つ、一体感のある味噌スープに仕上げてます。

自家製麹味噌のコク、旨味が素晴らしい。主張の強い麹味噌を、濃厚鶏白湯がしっかり受け止めてます。まろ味があり、マイルド。濃厚なんだけど、後口はライト。余韻が残ります。普通の味噌スープなんだけど、これは普通じゃない。素晴らしい。


麺は自家製の中太麺。モチモチした食感と、心地よい啜り具合。相変わらず美味い麺です。スープと良く合ってます。


提供前に中華鍋で炒めたモヤシ、玉葱、キャベツ、人参、コーン。相変わらず炒め具合が絶妙です。シャキシャキした歯応えと、野菜炒めの旨味。しっかりとスープに移ります。

その上には、細切りチャーシューと白髪ねぎを合わせたネギチャー。これ美味い！これでビール飲みたい(笑)

半味玉に、枕木メンマ。いつものタンメンの要素を生かしつつ、限定用の構成に持ってきました。これは見事です。また進化しました。


総じて…
普通の最高峰、普通の絶品味噌ラーメンです。

普通の最高峰ってワードがあります。これって飯村君の作るラーメンの為にある言葉かもしれないね。
昨年の味噌ラーメンより、遥かに美味くなってます。自家製麹味噌の素晴らしさをしっかり引き出した上で、誰が食べても間違い無く美味いと言わせる、自信に満ちた一杯です。

今年一年の向上は凄かった。現状に満足する事無く、貪欲にラーメンと向き合って、進化し続けた一年。今年一年を締めくくるような一杯を、最後に持ってきました。もう一度食べたいもん(笑)

普通って、何が普通なんでしょう？ある意味「普通」を追求するって絶対に終わりは無いですよね(笑)

良い仕事してるなぁ〜。まだまだ進化は止まりそうに無いですね。次も楽しみです。

中華そば 塩 ¥780
タレめし ¥180

美味い塩ラーメンが食べたい。
普通に美味い塩ラーメンが食べたい。
という事で、ちょっと久しぶりの『飯村製作所』に訪問します。

最近はこちらに訪問する時は、何らかの限定メニューがあるので、、ついつい頼んじゃってます。でもずっと食べたかったのがデフォの「塩」です。
趣向からいうと根っからの「醤油」好きなので、こちらの「醤油」は何回も食べてる。ただ「塩」は数える程度。今日は朝から飯村君の「塩」気分だったので、ちょっと遅れましたが行って来ました。

スープは琥珀色の清湯の塩。
スープ一口目で口中を支配する煮干しの風味。苦味やエグ味は皆無。動物のビシッと効いた下支え。それに負けない煮干し特有の旨味と風味。動物の主張と煮干しの主張。強さと強さが合わさった強力なスープです。
塩ダレはコクがあるのに軽やかな感じ。塩分濃度は少し強めだけど、スープに負けない強さがあります。全体の一体感が素晴らしい。こんなに美味くなってるなんて思わなかった。文句無しに美味い。

麺は自家製の中太麺。
この夏から、ブランド小麦「春よ恋」をメインに内麦を数種類ブレンドした全卵入りに変えた自家製麺。小麦本来の旨味と風味。シルクのような滑らかな面肌。啜り心地と、歯を入れた瞬間の快感。スープとの相性も抜群です。この麺ホントに美味い。

ピンクロースのチャーシューが凄い。柔らかく、ジューシー。このローストビーフみたいなチャーシューは、そんじゃそこらでお目にかかれる代物じゃない。ラーメンのトッピングレベルじゃないですよ(笑)
枕木メンマ、味玉、ネギ。全て美味い。

サイドメニューの「タレめし」も久しぶり。最近はカレーが多かったんだけど、これも美味い。これもう少しデカイ丼で食べたい(笑) ダメ？(笑)

総じて…
才能と努力の結晶の塩ラーメンです。

ブラッシュアップを重ねた、この時点での傑作です。
まだまだ改良は続くし、本人は満足もしてないでしょうね(笑) ただし、短期間でこれだけ進化してるのには正直ビックリ。これだけ力強く、美味い「塩」は都内でもあまり無いですよ。

来るたびに進化と、安心を貰えるお店。ここを評価しない専門誌があるとしたら、そっちの方が問題だと思いますよ(笑) 結果は知らないけど。
そんな小ちゃい事なんか、笑い飛ばしちゃうぐらい美味いラーメンです。

【限定】
豚三昧チャーシュー麺 ¥850
ミニカレー ¥300

一カ月ぶりの『飯村製作所』さん。久しぶりに「塩」でもと思って訪問すると、限定メニューのA看板。
なんと豚出汁100%のチャーシュー麺をやってるって事で、予定変更で限定メニュー「豚三昧チャーシュー麺」を注文。合わせて前回同様、サイドメニュー「ミニカレー」もお願いしました。


提供された丼は、表面をビッシリと覆う大判のチャーシュー。これは豪華です。

スープはサラサラの豚清湯醤油。豚の分厚い旨味をストレートに感じさせてくれます。豚特有の濃厚な旨味と、仄かに感じる甘い香り。濃厚なんだけど、後味は意外にスッキリ。五臓六腑にじわじわと染み入るようなスープです。
今までも豚100%の限定メニューは何度か提供している飯村店主。今回の豚清湯は、豚のインパクトよりもじんわり染み入るような、優しい余韻に浸らせてくれるような構成かな？
魚介を一切使わないで、豚のエキスをじっくりしっかり中執した出汁。豚白湯みたいに派手さ無いけど、こういうスープは大好きです。しみじみ美味い。


麺はレギュラーの麺よりも太いですね。汁無し用の麺かな？
この麺が秀逸の完成度。モッチリした食感と、こぎみの良い歯切れ。小麦もフワリと香り、喉越しも良い。豚の旨味に負けない強さを持った麺。
こんな自家製麺が作れるんだね。これは美味いよ。


チャーシューはバラ、ロース、モモの３種類。全てが大判で食べ応えもバッチリ。部位によって違った味わいが楽しめます。もちろんそれぞれの完成度も素晴らしい。手間を惜しまず、３種類のチャーシューを仕込むって大変だけど、良い仕事してますね。


ミニカレーは前回より味が小慣れて美味くなってる。前回は正直しょっぱかったんだけど、バランスも良くなってる。大量の肉の旨味もしっかり出てるし、ちゃんと作った、懐かしい味わい。
このカレーの考え方のベースは家庭のカレーなんだろうな。スパイスよりも素材の旨味をじっくり引き出した感じ。こういうカレーは好感度持てます。
一つ文句があるとしたら、もっと辛くしてくれ！って感じ(笑) 辛いの苦手な店主への注文です(笑)


総じて…
じんわり染み入る豚清湯醤油ラーメンです。

美味いです。凄く良い仕事をしてます。こういうラーメンって、やっぱり地力が無きゃ作れない。毎日真面目にラーメンと向き合ってるから作れる一杯です。

派手さは無いけど、こんなラーメンが毎日食べたくなる一杯なんだよなぁ。今日食べたのはたまたま限定メニューだけど、デフォのラーメンも同様。気を衒わずに、味の向上に努めた結果が、平日にも関わらず外待ちが出るほどの人気に繋がったんでしょうね。

美味い中華そばが食べたかったら、つくばの『飯村製作所』に行けば良い。あの店のラーメンは絶対に裏切らないよ。

中華そば 醤油 ¥780
ミニカレー ¥300


暑いですね〜(笑) これだけ暑いと、普通熱いもんって食べたいとも思わないですよね(笑)

でも最近ご無沙汰で気になっていた『飯村製作所』さんに行って来ました。
正直、ラーメン自体最近ご無沙汰気味ですが、今回「中華そば」を全面的にリニューアルというか、バージョンアップをしたとの事。しかも気になるサイドメニューもスタートしたとか。
本音を言うとサイドメニューの方が気になってたりしたんですけどね (笑)

オープン15分前に到着。外待ち10人維持。30度以上の炎天下の中、皆様頑張ってますね(笑) ホント、ラーメン食べるのも命懸けですね(笑)

バージョンアップを果たした「中華そば」の醤油と、新サイドメニューの「ミニカレー」をお願いします。


スープはサラサラの清湯醤油。従来よりも煮干しをガツンと効かせたインパクトのある構成に変えて来ました。動物の下支えと、煮干しの強めの効かせ方が攻めてる感じで好み。そうは言ってもバランスは悪くない。

その強いスープに合わせる麺も変えて来ましたね。小麦の風味を強くした全卵入り。コシの強さと、喉越しはそのままに、麺自体の味をスープに負けないように変えたのかな？ 強いスープに強い麺を合わせる。こういう構成は大好きですね。


大判のロースチャーシュー。これ凄い。
肉のジューシーさと、旨味が素晴らしい。低温調理の鶏チャーシューもなかなかです。原価もあるからワガママは言えないけどロース２枚っていうのが良いなぁ(笑) メンマ、味玉も流石の完成度です。


今日の主役の「ミニカレー」は、楕円の銀色の器のビジュアルが良い感じ(笑)
カレーはサラッとしたシャバ系。辛味よりも塩味が強い感じで、ラーメンに合わせるチューニングかな？
特筆するのは、ありとあらゆる肉がゴロゴロ入ってる(笑) ルーや、米よりも肉のインパクトが凄いね(笑)
軟骨みたいな部位も入ってる。これは面白い。

彼はこういうカレーを食べて育ったのかなぁ？そういう意味でも、このカレーは相当面白い。
これから更にブラッシュアップしていくんだろうけど、独自のスパイスの調合をして、辛味とバランスが取れたらこれは凄い名物になりそうだけどなぁ(笑)
単独でカレー店を立ち上げるぐらいの逸品を期待しちゃいます。


総じて…
飯村製作所の第３形態です。

こういうブラッシュアップは大好きです。こういう攻めまくる仕事は良いと思います。
まだまだ進化の過程だとは思いますが、煮干しを効かせた淡麗醤油の中では、煮干し専門店を軽く凌駕してます。スープ、麺、具材、サイドメニュー。かなり勝負をかけてます。
これは、灼熱の暑さの中食べに行く価値はあると思いますよ。まだまだ店主の攻めを見続けたいですね。

【期間限定】冷やし汁なし坦々麺 ¥850


つくばの『蒼輝』さんの絶品限定を戴いた帰り道、久しぶりに『飯村製作所』さんに寄ってみます。
レギュラーメニューで久しぶりに食べたいのもあったんですが、券売機の前にはA看板。期間限定の『冷やし汁なし坦々麺』だって？(笑)

コソッと準備して、コソッと始めてた新メニュー(笑) これは頼むしか無いよね〜(笑)


真っ赤な辣油と芝麻醤のスープに浸る麺。麺の上には坦々ミンチ、ナッツ、ザーサイの山。たっぷりの白髪ねぎの上から花椒が降られ、青梗菜があしらわれてます。ほれぼれする酔いなビジュアルです。これだけで美味さ保証付き。

その綺麗なビジュアルは目に焼き付けてから、丼底のタレと麺を念入りに念入りに良く混ぜていただきます。
麺はモチモチっとした中太麺。つけ麺と同じ麺？美味い麺ですね〜。辣油の辛味と、芝麻醤の甘味が、麺にガッチリ絡みます。
辣油は結構辛いかなぁ。香りが良いですね。花椒の香りと合致して、正に汁なし坦々麺って感じ。

坦々ミンチがコク深いですね。じっくり作り上げたのが、手に取るように解ります。ミンチのコクと芝麻醤のコク。旨味と風味の相乗効果が凄い。
時折くるナッツと、ザーサイの歯応えがたまらない。特にザーサイ。大好きなんです(笑)


麺を少し残してスープ割をお願いします。これも良いなぁ(笑) ミンチのコクがここに来て更に効いてきます。これなら飯割りも良いでしょうね。


総じて…
バランス抜群の汁なし坦々麺です。

担々麺専門店とも、中華料理専門店とも違う、ラーメン屋さんが真面目に作った汁なし坦々麺です。

個人的には花椒をもっと効かせて、もっとカラシビでも良いかなぁ〜って思うけど、辣油、芝麻醤、肉味噌のバランスが抜群です。これもっと作り込んだら、汁なし坦々麺で２号店出せるよ (笑)

飯村くんますます腕を上げたみたいだね。こういう不意打ちは望むところですよ(笑)