極上の「常磐平目」料理が堪能出来ます！ : 魚留

天気予報では雪も予想されていた、雨の日曜日。雨とは言っても寒いし、車でぶらりとランチを食べに大洗に行きました。

大観光地の大洗なので、普段の週末は県外ナンバーも含めて、結構な人が集まります。そんな事もあって、コロナ禍の現在は、大洗の飲食店はやや控えていたのですが、さすがにこんな冷たい雨の日は空いているに違いありません。という予想もあって、大洗の「魚留(うおとめ)」さんに初めて伺いました。

「魚留」さんは、大洗の魚市場のすぐそばにある魚介料理のお店。ちなみに「魚留」さんのすぐ隣は「磯菊」さん、更にその隣は「かじま」さん、と魚介系のお店が3軒連なっている場所にあります。「磯菊」さんは以前伺ったので、今回はお隣の「魚留」さんです。

開店直後の11時頃来店。先客は1組4名の方々のみ。奥のテーブル席に案内され、メニューを拝見します。暫く考えて「平目の刺身とヒラメフライ定食」@1600 (税別) を注文しました。

平目は、茨城県の魚に指定されていて、「常磐もの」と呼ばれる茨城産の平目は、特に冬場（12月～2月）が旬の魚です。白身の魚ですから、味は癖がなく上品で淡白な味わいです。

ただ、茨城のスーパーでは平目の刺身を売っている事はあまりなく、飲食店でもそう多くは見かけません。そんな中で、平目尽くしのメニューが頂ける「魚留」さんは、とても嬉しい存在です。

と、言うわけで、冬の旬を頂きましょう！約10分程で「平目の刺身定食」が着膳。少し遅れて揚げたて熱々の「ヒラメフライ」が到着です。

この平目の刺身の盛り付けが綺麗なこと！平目自体は白身で単色ですが、クラッシュアイスの上には生わさび、スライスした赤玉ねぎ、茗荷、海藻、しその実、しその葉、などのカラフルな薬味がたっぷり。菊の花ものせて、色合い的にも綺麗にまとめてあって、実に見事なものです。

早速頂きます！まずは薬味を使わずに平目の刺身を醤油にちょっと付けて頂きます。やや厚めにスライスされた平目の刺身は、弾力はありますが、ねっとりとした舌触り。いやいや、さすが旬の常磐もの、めっちゃ美味いです！個人的には、今まで食べた平目の刺身では一番の美味しさです。

二枚目からは薬味の組み合わせを変えながら平目を頂きました。平目の刺身は5〜6枚あって、更にえんがわの刺身が1枚あります。このえんがわが、コリっとした歯応えで、しかも脂がとてもよくのっていて、めちゃめちゃ美味いですね！

途中で「ヒラメフライ」も冷めないうちに頂きます。ちゃんとタルタルソースが付いているのが流石！タルタルソースをたっぷり付けて頂きますと、サクッ、フワッとした、とても軽〜い食感。ん～、美味い！変な例えかもしれませんが、これをバンズで挟んだら、めっちゃうまい「ヒラメバーガー」になりますよ。いや、パンに挟んで「ヒラメサンド」もなりますね。もしかすると「サバサンド」よりいけるんじゃないでしょうか？茨城県さん、ご当地グルメとして如何ですかね〜(笑)。

……失礼しました、脱線です。白身の魚はタルタルソースと相性が抜群ですね、こんなに美味いとは思いもしませんでした。

他にも、この日はすべての定食に『潮際河豚の唐揚げ』も付きます。私は河豚ちりやふぐ刺しは食べたことがないのですが、この河豚の唐揚げは大好物。骨は多いのですが、とても味のいい唐揚げです。

熱々の『奥久慈卵の茶碗蒸し』も、具材は特別なものではありませんが、奥久慈卵は上質な県内産の卵です。出汁の味がとても良く、美味しい茶碗蒸しでした。

ご飯は、茨城県産のコシヒカリ。ふっくらと美味しいご飯です。茶碗に軽く１杯分ですが、お代わりは無料。おかみさんがちゃんと「お代わりは如何ですか？」と聞きにきてくれるので、遠慮なく頂きました。お椀は、『シラスのお吸い物』。シラスと言えば大洗ですからね～。勿論こちらもいいお味でした。

元々、古くから大洗の魚屋さんとしてやられていたという『魚留』さん。アップした写真の中頃（23枚目）の写真は、昭和33年の魚留のご主人さんの写真らしいです。おかみさんが、写真中央のご主人を指して『これ、私のおじいちゃん』って言われていました。

ちなみに、現在の魚留の料理人さんは、高校卒業後すぐに割烹で修業をされ、地元のホテルで料理長を35年務めあげた方なんだそうです。料理人の経験は延べ51年とか。なるほどね～、この料理の切れ味は只者ではありません。

大変失礼ながら、最初は観光客向けの普通のお店かと思っていたのですが、とてもいいお店で驚きました。平目をはじめ、すぐ裏手が大洗の魚市場ですから、超新鮮な魚介が味わえます。

とてもお勧めのお店です！再訪確実、また来ます。
ご馳走様でした～。