青柳市場の近くの教えたくないお店 : 回転寿司 ヤマジン

水戸公設卸売市場（青柳市場）の近くには大人気の「まるくに」という100円回転寿司店があります。
しかし、市場の近くにもう一軒、どのブログでも「おいしい」「回らない回転寿司」と書いてある気になるお店が。
こういうとこって御多分に漏れず情報が少なく、食べログでもちょっとだけしかレポがないので、とても気になる。

で、本日は湊市場の有名回転寿司でガッカリしてきた後だけに、こちらのお店に期待が高まります。

夜７時、道路から駐車場への出入り口は大震災でできたと思われる段差があるので気を付けて入りました。
板さんがこっち見てる！入る前から気合入りまくりです。小心者ゆえドキドキ。
自動ドア風の手動ドアなお店の入口。開け方がわからない。あ、これガラス戸を左に引くのね。ガラガラっ。
今日のおすすめがボードに書かれています。めんどくさいので、とっとと中に入ります。
なんと先客２名様のみ。ほぼ貸切。ブログにのってたのは本当だった。

広くもなく狭くもなく。カウンターとボックス席があり、お盆にお茶碗、紙手拭きが乗せられて待機しています。
お茶は、茶粉を茶碗に入れてお湯を入れるタイプ。チョロチョロでるので量の加減が楽です。
醤油用の小皿は別にあるので、醤油用とガリ置き場用と二枚使いました。
備え付けのメニュー表をしばし眺めて。

さて、今回は注文順にアジ、マグロ、ウニ、ホタテ、イクラ、つぶ貝、大トロ（一貫）、カッパ巻。

◇見た目
回転寿司ですが、コンベア回ってません！
若い板さんが保温櫃からシャリを取り出し、ちゃんと握ってくれます！とっても嬉しいです。
もちろん、手でひっくり返してもネタがはがれるようなことは無く、シャリも口の中で解れます。
ネタの量は、一番高いウニは少な目でしたが、他ネタはシャリがいくらか見える程度に包み込む大きさ。

◇味見タイム
アジ。ネギと生姜がまとめて乗っかってるので分けました。美味しいです。
マグロ。酸味旨味はそこそこ。すし飯と合わさると、美味しい。こうじゃなくっちゃ。
ウニ。高いし量少ないけど、身がしっかりしてて甘い美味しい苦くない！こういうの食べると幸せ。
ホタテ。甘みは弱めですが、プリプリしてます。
イクラ。塩漬けだと思います。表面がほんのり白く、潰すと口の中にまとわりつく玉子の黄身のような濃厚な風味が広がります。
つぶ貝。はじめて食べるのですが、コリコリして食べ応えありますね。
大トロ。一貫ですがでかい。これは握れない。醤油をガリでつけてみましたが、油にはじかれて乗りません。美味しい・・・。
カッパ巻き。〆は巻物。飾り方が綺麗ですね。大き目で食べ応えあります。結構きつかった。

◇総評
那珂湊までいく必要ないです。びっくりしました。
回転寿司なんて、冷めたご飯にネタ載せただけ的なバイト寿司だと思ってましたが、
冷えたネタをほんのり暖かい酢飯でしっかり握ってくれるのがこんなにうれしくて食べやすいなんて。
私に合わせて大き目に握ってくれたのか、大トロの頃にはかなりお腹いっぱいでした。カッパは正直きつかった。

水戸市内には多くの　100円寿司、あいよ・かねき・千両など似たような中級回転寿司があるなかで、この店のポイントはなにでしょう。
若い板さんが静かで丁寧、注文すればさっと握ってくれます。そして静かな店内ゆえ、落ち着いてしみじみ味わえます。
中級のところは大抵豪奢な作りでお店の雰囲気も高級感をそれとなく醸し出しでますが、ここはそういうところがありません。
なにより値段が手頃。財布と相談しながらとはいえ好きなもの選んで2020円で収まってしまい拍子抜けです。
前に入ってた二人は、二人で2500円ぐらいでした。うーん。
会計で女将さんにありがとうございましたといわれ、恐縮。小心者だね。
こちらこそこんな美味しいもの食べさせていただけて本当にありがとうございます。こんな気持ち久しぶり。
女将さんと板さんにそれぞれごちそうさまと挨拶。美味しかったっていえばよかったかな。

さぞ変な客がきたなと思われただろう。

◇結論
美味しい。これこそ市場のありがたみ。
しかも超穴場で、綺麗で落ち着いたお店、静かに味わえます。客層もそういう感じでした。
知るぞ知る人。教えたくない店ってまさにこういうところ。だからwebに情報がほとんどないんでしょう。載せたくないもん。

お店の人みてたら、終日注文できる海胆・帆立・イクラ＋５貫＋巻物＋厚焼き玉子と味噌汁などがついたセットメニュー作ってください。
注文し出されたものをすぐ食べるべきとはいえ、お財布に優しいメニューもほしいです。