岩間栗と玉名栗とイタリア栗をブレンドして使用した「スペシャルモンブラン」 : マルシェ

友人宅からの帰り道に見つけたケーキ屋さん。
14時半頃に訪問で先客は3名。
駐車場は店舗前に5,6台分くらいだったかと。
店内入って右手がイートインスペースで、2組程利用している方々がいらっしゃいました。
そして左手には生ケーキが並ぶガラスケースと焼き菓子が並ぶ棚。
焼き菓子はリーズナブルなものが多く、時期的にハロウィン仕様のものが沢山並んでいました。
試食でいただいたパウンドケーキも美味しかったです。

パティシエは、横浜のレジオンで修行された方だそうで、
この日は女性従業員の方と一緒に自ら店頭に出て接客をなさっていました。
伺った時間的に、この日はもう作らないから店頭に出ていたのでしょうか。
作るだけではなく、販売もきちんとこなすパティシエさん、好感がもてます。

当初は、お店の入口に貼ってあった“秋の味覚モンブランロール”の文字に惹かれそれを買う気でいたのですが、
ガラスのショーケースの中には他にも「スペシャルモンブラン」という栗ケーキが。
「モンブランロール」は1本1200円で、
ロールケーキの上には岩間栗と熊本県玉名市産の栗、イタリアの栗の3種類の栗をブレンドしたマロンクリームが
たっぷりとのり、さらに栗の甘露煮が4粒。
ボリュームを考えるとお得感のあるロールケーキだったのですが、主人と2人でこれ1本食べるのなら、
1人前サイズのモンブランと別のケーキを買って食べた方が幸せなような…。
パティシエさんに尋ねてみると、マロンクリームはどちらも同じものを使用しているとのこと。
ロールケーキそのものも気になりましたが、今回は「スペシャルモンブラン」に決定。
それともう1つは何にしようか…とショーケース内を見回すと、「当店No.1」と書かれたケーキを発見。
「一番釜シュークリーム」という名のシュークリームです。
一番オススメという意味なのか、一番人気商品という意味なのかわかりませんでしたが、
とりあえず売りの商品のようでしたのでこちらを購入してみることに。
持ち歩きの時間を聞かれ、時間に応じた保冷剤を付けてくれました。


★スペシャルモンブラン…398円
こちらのモンブランについてパティシエさんにうかがったところ、
岩間栗と熊本県玉名市産の栗、イタリアの栗の3種類の栗をブレンドして使用しているそうです。
写真を見ての通り、
上に積まれたクリームに対して土台のタルトが小さく頭でっかち尻つぼみなためバランスが悪く、
箱から取り出してお皿にのせる際も気を付けないと倒れます。

・重さ…約119g

構成は下から順に、

　・タルトレット
　・スポンジ
　・渋皮煮
　・生クリーム
　・マロンクリーム
　・粉糖

だったかな？
下はタルトレットだけだった気がしたのですが、写真を見るとスポンジも入っていたようです。
土台であるタルトレットはかなりかたくしっかりとしており、包丁で半分にカットするのがやっとだったくらい。
そのインパクトが強すぎてスポンジの記憶はなし。
もしかして、分厚いタルトレットだったのかな…。
他の方のレビューを拝見するとメレンゲが入っていたとか。
んー…？
もしかしてかたいと思ったのはメレンゲ？
いや、多分違います…忘れっぽいため記憶が怪しいですが。。。
タルトレットがかたかったのは、転倒防止のためなのでしょうか。
タルトレットも一緒に味わおうとはせず、お皿だと割り切って上のクリームを先に味わい、
最後にタルトレットだけ食べる食べ方が正解なのかな。
で、写真を撮るために半分にカットしたところバランスを崩した片割れはお皿にゴロン(￣▽￣;)
最下層に鎮座しているのは丸栗の渋皮煮。
岩間栗か玉名栗か…ほっくりとした甘さがあったので和栗かと。
その上にたっぷりと詰まっているのは無糖の生クリーム。
そしてその上には渋皮入りのマロンクリームが厚さ1cmくらい絞られています。
一般的なモンブランより太めで、且つ太さがまちまちでしたので、
生クリームの上からモンブラン口金を使ってシャーっと絞ったわけではないような気がします。
しかも下の方はタルトレットと一体化するような感じでならしてあります。
モンブランのマロンクリームは絞りっぱなしが多いと思うので、珍しいです。
マロンクリームはあまり加糖していないと思われ、栗の味や甘さをしっかりと感じることができます。
そして中にたっぷりと詰まった無糖の生クリームが、
そのマロンクリームのまったりとした栗の甘さを引き立たせています。
先日食べた栗処小布施の栗の木テラスのモンブランより、こちらのモンブランの方が美味しいです。
やはり、モンブランの中に入っている生クリームは、
マロンクリームの味を引き立たせるための脇役に徹した無糖のものの方が合いますね。
ただ、このモンブランにおいて一番含有量の多いのがこの生クリームで、その生クリームが無糖のため、
全体的にみると甘さ控えめのモンブランとなります。
なぜこんなバランスの悪い形にしているのかが私には理解できませんでしたが、
味は良い美味しいモンブランでした。


★一番釜シュークリーム…189円
こちらもモンブラン同様上に粉糖がかけてあります。

・重さ…約87g

中にはクリームがたっぷりと詰まっています。
半分にカットしてみてビックリしたのですが、シュー生地の上部に達するまでしっかりと詰まっています。
大抵、上の方は空洞だったりするので凄いです。
クリームはバニラの香りのするカスタード生クリーム。
カスタードより生クリームの分量が多いクリームで卵のぽってりとした感じはあまりなく、
甘さ控えめなクリーム。
シュー生地はしっかりとしたかための生地。
かためはかためでも、シュー生地の上にクッキー生地やサブレ生地がのっているわけではなく、
シュー皮そのものがかたい。
フランスパンの外側の生地のようなかたさで、クープのような割れ目もあります。
クリームがやわらかかったこともあり、かための皮との相性は今ひとつで、少々食べにくかったです。
クリームの量が多いので、あえて甘さ控えめにしているのかもしれませんが、もう少し甘くても良いかな…。


帰る際もパティシエさんがきちんと挨拶をしてくれたりと感じも良かったです。
作り手の顔が見えるお店は親近感がもてますし、
パティシエが上から目線ではないお店は好感が持てます。
ロールケーキが美味しいようですので、今度近くまで行った際はロールケーキを買ってみたいと思います。