28時間かけて作っているという国産豚のチャーシュー : 麺屋 荒井

■荒井らーめん（麺大盛り、野菜メガ盛り）…税込820円
麺の大盛り（並盛の1.5倍で茹で上げ前の状態で330g）は無料なので、麺大盛りで。
野菜（もやし＆キャベツ）は少なめ、普通、大盛り、メガ盛りから選択でき、
当然どれを選んでも無料なのでメガ盛りで。
なお、他のメニューでも野菜はのってきますが、
大盛りやメガ盛りといった増量が可能なのはこの「荒井らーめん」のみ。
ちなみに、麺大盛り＆野菜メガ盛りにすると、
麺と野菜だけで1.8kgに達するようです。
無料トッピングの刻みニンニクは調整できるよう別皿にてオーダー。
出てきたのは、よくぞまぁここまで積み上げたなぁ…
と感心したくなる程の量の茹でもやしの側面に、
チャーシューと味玉を添わせた料理…ではなくて多分らーめん。
麺は全くもって見えませんし、
スープもチャーシューをのせるために空けられたスペースからチラッと見える程度なので、
見た目ではらーめんかどうかわからない。
野菜メガ盛り、恐るべしです。
そしてメガ盛りだけのサービスなのか、大きめの空の丼が1つ付いてきます。
使用方法については特に説明はありませんでしたが、説明されるまでもなく、
この空丼は崩れ落ちそうなもやしの避難所でしょう。
一旦ほぼすべての野菜を丼に移し替えると、丼が野菜で山盛りになります。
この食べ方が正しいのかはわかりませんが、
こうでもしないと不器用な私には野菜をこぼさずに作り立ての麺を味わうことができませんので、
この空丼付きはありがたいサービスです。
麺は極太の平打ち縮れ麺。
加水率やや低めで、時間の経過とともにスープを吸い上げて旨みを増す麺。
自家製麺ではなく製麺所にお願いして作ってもらっている特注麺だそうですが、
かなりインパクトのある麺です。
麺量は茹で上げ前で330gなので、一般的なラーメンの2倍程度かと。
ボリュームは十分です。
空の丼に移された野菜は、9割以上がもやしで1割弱がキャベツ。
毎朝、ご主人の奥様がカットして下さっているキャベツ…
ビタミンU補給も兼ねてもっと食べたいところ。
ただ、もやしは茹で加減もちょうどよく、茹ですぎでフニャッとしているわけでもなく、
シャキシャキし過ぎて麺との一体感が楽しめない程でもなく。
…って、最初からもやしを別皿に移してる時点で、麺との一体感も何もないのですがw
スープは豚出汁の醤油味。
博多豚骨ラーメンや横浜の家系ラーメンのようなコラーゲンたっぷりのコテコテ豚骨スープではなく、
煮豚を作った時の煮汁のような豚骨ではなく豚肉そのものの上品な味わい。
それ程くどさがないので、この量でも最後まで美味しくいただけます。
チャーシューは28時間かけて作っているという豚バラ肉のロール状で、厚さ平均1cm程。
脂身と赤身が交互に…つまりは脂身部分が多めで、割と薄味なので肉の味が楽しめます。
ちなみに、こちらのお店で使用している豚肉はガラも含めて全て国産豚肉とのこと。
味玉は相変わらず固めの茹で加減で、完熟と半熟の間くらい。
メニュー写真にのっている味玉は黄身がゼリー状もしくはトロッと流れ出そうなくらいの半熟なので、
それくらいであれば嬉しいです。
ただ、このボリュームで820円ですから、
総合して考えると満足度の高いらーめんだと思います。


■濃厚つけめん（麺大盛り）…800円
麺の大盛り（並盛の1.5倍で375g）までは無料なので、大盛りで注文。
つけ汁は豚骨と魚介のWスープ。
6種類の魚節を使用しているとのことで、
着丼時濃厚で粘度の高い汁の上には魚粉の島が浮かんでいました。
かなり濃厚でほんのり辛味があるつけ汁には、
刻みネギや白ごまが入っている以外具はなし。
麺は「荒井らーめん」の麺とは違う、全粒粉入りの極太麺。
こちらは加水率高めでもっちりとしており、
噛みしめると小麦の旨みが味わえ、
コシの強いうどんのように麺だけで食べても美味しい。
茹で上げ前の状態で375gですので結構なボリュームで、
麺を惜しみなく無我夢中で啜り続けることができるという幸せを感じられます。
その麺の上には「荒井らーめん」と同じ厚切りの豚バラロールのチャーシューと味玉1/2個、
それと焼き海苔に茹で野菜（もやし9割とキャベツ1割）。
チャーシューは熱々ではないものの常温にしては温かく、
汁に漬けずにそのまま食べても常温の豚の脂身特有のネチャッとした感じもなく美味しくいただけます。
野菜は「荒井らーめん」と違い大盛りやメガ盛りができないので、ごく普通の量。
なので全体的なお腹の膨れ具合で言うと当然
「荒井らーめん（麺大盛り、野菜メガ盛り）」に軍配があがりますが、
もっちりとした麺を存分に味わいたいつけめん派の方にはこちらがオススメです。
なお、最後にスープ割をお願いすると、
スープが入った保温ポットと柚子しぼりが運ばれてきました。
スープは昆布出汁が効いており、そのままいただいても美味しい。
柚子しぼりは高知県馬路村から直接仕入れているそうで、
少量追加しただけでも全然違います。
やっぱり濃厚な魚介豚骨スープには柚子やかぼすといった柑橘系の爽やかさがよく合います。
お腹は限界を超えるくらいの膨れっぷりでしたが、
とても爽やかな〆となりました。


■ミニチャーシュー丼…税込200円
角切りチャーシューと刻み長ネギ、刻み海苔がのったミニ丼。
チャーシューに下味が付けられているのか、上からタレを掛けているのか、
豚脂と醤油が混ざったようなタレが染みたチャーシューとご飯…ウマウマです♪


■杏仁豆腐…サービス
食後のデザートとして、1人1皿サービスでいただきました。
3,4口サイズのサービスサイズではありますが、かなり美味しい。
クコの実だってのっていますし香りが強くてふんわりとしていて…
サービス品とは思えない幸せな杏仁豆腐でした。

＜お店について＞
こちらは2009年9月にオープンしたボリューム重視の二郎系ラーメンのお店。
外観はお世辞にもオシャレとは言えない平屋の建物ですが、店内は黒を基調としたオシャレな作り。
入口入ってすぐ右手にある券売機で食券を購入し、着席後に食券を渡すシステム。
券売機のボタンに書かれているのはメニュー名と価格のみで、どのようなメニューなのかについての詳細は不明。
券売機近くに売れ筋メニューの写真は出ていますが、全メニューの写真はないのが残念なところ。

・駐車場
店舗裏に7台分と店舗向かって右脇に2台分。
他にもあるようで、満車の場合にはスタッフに声を掛けて欲しいとのこと。

・席構成
カウンター席
テーブル席…2名がけ、4名がけ1卓（2名がけを2つ付けて使用）
小上がり席…4名がけ1卓、5名がけ1卓
※以前は小上がり席卓上に“お子様連れ優先席”の立て札が立っていましたが、
2013年5月現在立て札はなくなっていました。

・喫煙／禁煙
終日全席喫煙

・その他
平日11:00～12:00 or 17:30～19:00…厚切りチャーシュー1枚 or さっぱり杏仁豆腐 のサービス
平日ランチタイム…ライス無料 or 麺大盛り無料
背油チャッチャ（背油量）、味の濃い・薄い、麺の固め・柔らかめの指定可能（無料）
子ども用食器類一式あり

＜メニュー＞
・荒井らーめん…820円
・味噌らーめん…820円
・辛味噌らーめん…820円
・濃厚つけめん…800円
・冷た～いつけめん…820円
・味噌つけめん…840円
・辛味噌つけめん…840円
・旨辛！カレーつけめん…840円
・汁なし担々麺…840円
・レディース（荒井らーめん or つけめん）…550円
・ワンコイン学生（荒井らーめん or つけめん）…500円
…等々が基本メニュー（？）で、「荒井らーめん」に限り豚増し系メニュー多数あり。
チャーシュー（200円）や味玉、バターコーン、メンマ、岩のり（各100円）トッピングあり。

※らーめん各種は麺量220gが標準で、大盛り（1.5倍）330gまでは無料。
※つけめん各種は麺量250gが標準で、大盛り（1.5倍）375gまでは無料。特盛（500g）は＋120円。
どちらも大盛りにする場合、食券は並盛の食券を購入し、スタッフに渡す際に口頭でオーダー。
※レディース各種は麺量1/2（らーめん各種…110g、つけめん各種…125g）
※野菜の大盛りやメガ盛りが選べるのは「荒井らーめん」のみ。


＜料理＞
2010年9月
■つけ麺…740円
バージョンアップしたらしいNEWつけ麺（740円）（券売機上の呼び名は「つけ麺」です）を選択。
こちらのお店、らーめんや荒井らーめん等は無料でニンニクを付けてもらえるのですが、
つけ麺の場合は、以前はこちらからニンニクを付けて欲しいと言わないと付けてもらえませんでした。
でも今回は店員さんの方からニンニクを付けるか否かを聞いてきたので、
NEWつけ麺になってから変更されたのかもしれません。
ニンニク好きなので、つけ麺でもニンニクが無料でトッピングできるようになったのは嬉しいです♪
具は麺にのってくるタイプなので、
つけ汁に付けて食べるもよし、そのまま具の味を堪能することも良し。
麺にのってくる具は、

　・味玉（1/2）
　・豚バラ肉のチャーシュー（１枚）
　・もやし
　・海苔（１枚）
　・魚粉（海苔の上にのっている）
　・ニンニク

で、記憶が怪しいですが確か以前はもやしはのっていなかった気がします。
らーめん系メニューは野菜が盛られている分色々食べられて満足感も高いですが、
つけ麺はひたすら麺を食べるだけで、野菜が恋しくなることがありましたので、
もやしが追加されたのは嬉しい変更点です。
「荒井らーめん」とは違いもやしの増量はできませんが、あるとないとではやっぱり違います。
無料トッピングのニンニクは、おろしニンニクではなく刻みニンニク。
なので、麺に絡んだニンニクが口に入ると結構ガツンときます。
ニンニクが苦手な方は絶対に辞めておくべきでしょうが、私は好きなので刻みニンニク気に入りました。
味玉は残念ながら固茹でで、半熟好きの私はイマイチ。。。
以前は半熟だったので、日によってバラつきがあるのかも知れません。
チャーシューはやわらかく煮込まれた豚バラ肉で、ホントにやわらかくてジューシーなのですが、
少し塩分がきつく思えました。
つけ麺のつけ汁はもちろん、荒井らーめんのスープも野菜で薄まるのを想定してか塩分強めなので、
具のチャーシューがさらに塩分きついとちょっと辛いものがあります。

麺は、えぇ…ホントもの凄い超極太麺になっていました。
割り箸の先端部よりも太く、以前も極太麺だった気がしますが、ここまで太くはなかったです。
つくばの活龍や千波の極太麺ひでまるもかなりの太麺だったと記憶していますが、
多分それらよりもずっと太いです。
麺のゆで加減もちょうどよく、もちもちとしていて食べ応えのある麺です。


■荒井らーめん（野菜大盛り、ニンニクあり）…860円
「らーめん」や「荒井らーめん」等は、
麺の上にのっている野菜の量が「少なめ、普通、中盛、大盛り」から選択できてどれを選んでも値段は同じ。
ニンニクのトッピングも無料。
相変わらず山になった野菜が邪魔で麺に到達するまで時間が掛かる代物。
大量のもやしと少量のキャベツの上に最初はバターを乗せてあったのでしょうか。
上の方の野菜を少しもらって食べたらバターの香りがしました。
スープも脂多めなので、全体的に油脂がきつくて、胃が弱っている人にはきついかな…とも。
麺はつけ麺の麺よりは細いとは言え、一般的にはこれでも十分極太麺に分類されると思われる太さの麺です。
スープに浸かっている分、段々スープを吸い上げて重量も増してきますし。
どちらも塩分が少しきつくて食中食後に喉が渇きますが、
これだけの超極太麺にはなかなか出会えないので、太麺好きにはたまらないラーメン屋です。