国道９号から十数ｋｍ、出石の街中からもほんの７kmほど。ホタルの里でいただく手打ちそばは美味！ : 古民家手打ち蕎麦 剣

国道９号線「宮田」の交差点から出石に抜ける県道１０号線を出石方面に走ること１２kmほど。

出石の街中からは同じく県道１０号線を走ること７kmほど。

出石の山奥、奥山の集落にお店はあります。　

県道、とはいえ、侮ってはなりません。

途中離合困難な道幅になるところもあり、積雪もありますので注意が必要です。

駐車場はお店の横に５台分。

以前は細い黄色い紐で仕切られていましたが、今回は紐がありませんでしたので、皆さんの停め方次第です。

満車の場合はお店の西側にあるお地蔵さまのところに停めても良いようです。

３月に入って今季最後になるであろう雪降りしきる日、古民家でほっこりお蕎麦でも…と思いお邪魔しました。

もしかしたらお休みかもなぁ…と思ってお邪魔すれば、店内は暗く、やはりお休みかも…と思いながら入店。

玄関で大きな声であいさつをすると、奥からご主人がおみえになりました。

お聞きすれば営業中とのこと。

「こんな日なんで誰も来ないかと思って…」と、店内の電気を全部つけて回り、数台あるストーブにも火をつけて回ります。

「こたつ、暖かいでここに入って」

促されるままこたつに入るとほんわか暖か。

「いただいたらすぐ帰るんで、ストーブ点けなくてもいいですよ！」と言いますが、すべてのストーブに火を点けてくれました。

田舎蕎麦を注文して、昭和の古民家（建ったのはもっと古いかもしれませんが）の雰囲気を楽しみます。

１５分ほど待ってお蕎麦が到着です。

まずはそのまま何もつけずに。

田舎蕎麦とメニューにあげておられますが、微粉粉使用の中細のつるっとした二八そばです。

のど越しも良く、ツルっと喉に落ちていきます。

塩は用意されてないので、そのまま何も入れないつけつゆに投入。

甘さもそんなに主張しない、かえしも強く主張することのないそばつゆによく合います。

残りはわさびを載せて完食。

そんな頃合いで昔懐かしいアルマイトの急須に入ってそば湯が出てきました。

少しとろみのあるそば湯は、蕎麦粉を溶いて作られたようです。

これも蕎麦同様、いろんな方法でいただきますよ。

まずはストレート。

続いて蕎麦猪口に残ったそばつゆに投入。

ネギ、大根おろしとそばつゆと。

そして最後に柚子を入れて〆ます。

古民家の静寂の中で昭和にどっぷり浸りながらいただくお蕎麦。

そんな雰囲気もちょっとしたスパイス。

美味しく頂きました。

少しご主人と談笑しました。

「僕はこの店を閉めることができないんです。」と。

理由を聞けば、ここがご主人の生まれ故郷。

「今残るのはほんの数件。何とかこの灯を消したくない、だから自分ができる範囲で町おこしに貢献したい、だから閉めれないんです。」

いろんなイベントをみなさんで企画してみたり、観光資源の掘り起しに奔走されているとのこと。

昔は金の鉱山で栄えた街だそうで、その鉱山跡が素晴らしい雰囲気で、是非世に出したいとのことでした。

熱い思いをお持ちです。

すぐに帰るつもりが、１時間以上滞在してしまいました。（笑）

そんなまだ誰に知られることもない秘境の地でいただくお蕎麦はまた一味違うように感じます。

帰り際、縁結びの木「なんじゃもんじゃの木」があることを知り、またびっくり。

少し遠目に見ながらゆっくりパワーをいただきました。

木の根を踏んで木に抱きついたりすればそれこそ木が弱ります。

末永く生き残るように配慮したいものです。

久しぶりにおいしく頂きました。ごちそうさまです。

国道９号線「宮田」の交差点から出石に抜ける県道１０号線を出石方面に走ること１２kmほど。

出石の街中からは同じく県道１０号線を走ること７kmほど。

出石の山奥、奥山の集落にお店はあります。　

県道、とはいえ、侮ってはなりません。

途中離合困難な道幅になるところもあり、積雪もありますので注意が必要です。

駐車場はお店の横に５台分。

以前は細い黄色い紐で仕切られていましたが、今回は紐がありませんでしたので、皆さんの止め方次第です。

満車の場合はお店の西側にあるお地蔵さまのところに停めても良いようです。

開いていた引き戸を入り声をかけますが、応答がありません。

お昼時間をかなり過ぎていたので、店内にはだれもいません。

うーん、ダメだったか…

と車に乗り込もうとすると、ご主人が出てきました。

聞けば食事可能、ということで田舎蕎麦を注文しました。

待っている間、連れは広い店内を興味深げに見ておりました。

特に気に入ったのは昭和のテレビ、ラジオ。

大きなこいのぼりにも興味津々です。

時代が遡ったような錯覚を覚えます。

そうこうしている間にお蕎麦到着です。

二八ですので、つるっとした食感があります。

蕎麦粉は北海道産。

昨年は不作でしたが、まだなんとかいただけるようです。

つけつゆは甘さ控えめで節の香りがいい仕上がり。

十割そばにも合うようなつゆのように感じました。

わさびを載せてあという間に完食。

アルマイトの急須に入ったそば湯をいただきました。

そば湯におろしと柚子を投入。

何度も楽しめるそば湯になります。

ご主人としばし談笑。

前回はテレビ放送直後で、御客様でごった返していましたが、本来は関東エリアのみの放送予定だったとのこと。

関西でもぜひ放送したいとの関西局からの申し出で、こちらでも放送されたそうです。

ご主人も何か町おこしになれば、と、はじめられたそうですが、

「末永く続けてほしい。」

「大変かと思うが、頑張ってください。」

と声をかけられて、本当に力をいただいていると、感謝しきり。

１０時から５時迄の通し営業は本当に大変かと思いますが、お身体を壊さないようにご自愛ください。

そして末永く美味しいお蕎麦を提供されますことを心から願っております。

美味しく頂きました。ごちそうさまです。

国道９号線「宮田」の交差点から出石に抜ける県道１０号線を出石方面に走ること１２kmほど。

出石の街中からは同じく県道１０号線を走ること７kmほど。

出石の山奥、奥山の集落にお店はあります。　

県道、とはいえ、侮ってはなりません。

途中離合困難な道幅になるところもあり、積雪もありますので注意が必要です。

駐車場はお店の横に５台分。

細い黄色い紐で仕切られていますので、先客の方はわからなかったのか、紐を無視して停められておりました。（私も帰りに気が付いた次第）

満車の場合はお店の西側にあるお地蔵さまのところに停めても良いようです。

引き戸を開けて入りますが、応答はありません。

中からトントンと音が聞こえてきます。

ご主人はそば打ち中のようです。

実はこの店、前日にニュースで取り上げられておりまして、それをご覧になった方々で満席のようです。

斯く言う私もその一人です。（笑）

すみませ－ん！と声をかけました。

すると奥様が出ておみえになりました。

一人であることをお伝えすると「少しお待ちいただけますか？」と中を見に行かれました。

すると、運よく１卓空いており、案内していただきました。

中を拝見すると、こたつや座卓などが４～５卓ほど配置されております。

うまく座れば２０～２５人ほど座れそうです。

古民家らしく、古い道具類が所狭しと並んでおります。

席について待っていると、ほどなく奥様がおみえになり、時間がかかる旨ご説明されました。

忍者そばは売り切れ、それ以外なら提供可能ということで、「田舎そば　７００円」を注文。

しし丼（６００円）もお願いしました。

お店の中をぐるりと見まわしていると、今度はそば切りの音がトントンと聞こえてきました。

待つこと二十数分。お蕎麦登場です。

竹の器に盛られたお蕎麦は、急いで打たれたであろうはずなのに、綺麗にそろっております。

そのまま一口。

まずはそばの甘味、そしてそばの香りが鼻に抜けます。

ツルっとした食感は二八の様相。（帰り際に確認したらやはり二八とのことでした。）

のど越しも良く、美味しいです。

つけつゆはそんなにかえしは強くないようで、程よい口当たり。

わさびを載せていただけば相性も良いです。

竹の器に入っておりますので、見た目少なく感じますが、食べ進めればまずまずのボリュームがあります。

食べ終えたタイミングでしし丼が出てきました。

玉ねぎと猪肉が半々ぐらいかな…

丼の頭としては結構なボリュームがあります。

簡単に表現するならば、牛丼の猪肉バージョンです。（笑）

猪肉はしっかりした歯ごたえがありますが、臭みは一切なく、脂身もほんのり甘く感じられます。

玉ねぎは甘くやわらか。

ちょっとつゆだくなのがうれしいです。

ふと目に留まったそば用の薬味の柚子。興味本位で柚子を自分でちぎって細かくしてかけてみました。

お！これはまた面白い味変が楽しめます。

吸い物、お漬物が付いて６００円！

これは頼んで正解でした。

しし丼を食しているときに「順番が違いますが…」と出てきました蕎麦湯。

なんか懐かしいアルマイトの急須。

あまりのなつかしさに思わず笑みがこぼれてしました。

ちびの頃、うちもアルマイトの急須だったなぁ…こんなに上等じゃないけど。

私にとっては順序はこれで正解です。

やはり締めでいただきたい蕎麦湯です。

これまた柚子をちぎって投入。美味しく頂きました。

ちょっとゆとりのできた奥様と少し談笑。

「テレビの力ってすごいですね。以前、新聞で取り上げられた時もすごかったけど…」

「でも、こうして皆さんが来ていただける限りまだまだ頑張れます。」（これは別のお客さんとの会話）

ニュースでは、出石の街中に住まわれているご主人が町おこしのために一念発起して生家を改装してはじめられたとのこと。

「採算考えてお店してません。年金をやりくりしながらなんとかやってます。」とご夫婦で語られていたのが印象的。

しばらくはテレビの影響で人が押し寄せるかもしれませんが、どうかお二方とも体調を崩されませんように…

そして、末永くお店を続けていただきますように…

心よりお祈り申し上げます。

美味しく頂きました。ごちそうさまです。

追記

国道９号線から１２km弱、２０分ほどです。出石の街中からなら同じく県道１０号を使ってほんの７kmほど、１０分ほどです。

そんなに構えずとも気楽にお邪魔できる距離かと思いました。

是非是非お勧めいたします。

ご夫婦お二人での営業、お電話されたほうが助かるかもしれません。ご参考までに…