～麺類巡礼・お蕎麦編～　真っ直ぐな心、真っ直ぐな味 : 寿楽庵

恋するフォーチュンクッキー・豊岡商工会ver.ご出演おめでとう(^_^)/　その四


恋するフォーチュンクッキー豊岡商工会ver．に出演されているお店（食べログ的に飲食店限定）の人と味に出会って来ました、その四です。

こちら、ご家族でのご出演だと思います、やっぱりきゅーとです(^^♪
以下は、二度、訪問した様子です。


最初に伺ったのは、一月。
『おおきな、きつね蕎麦』を頂きました。
すぐにレビューを書かなかったのは、冷たい蕎麦も頂いてから書きたかったからです。


実は、この年明け早々に伺ったのですが、時間は午後の１時くらいでしたか・・・？・・・蕎麦が売り切れになり、一時お店を閉めて追加の蕎麦を打っておられるところでした。
待ち時間が少し長かったので、また伺うことにして、再訪が一月となりました。


その一月末、午後も中ごろ、暖簾をくぐると若女将が笑顔で迎えてくださいました。
席は全部、靴を脱いでの小上がりになっています、しかも掘りごたつ式で、とてもゆっくりできそうです。
たたきををはさんでのもう一つのお部屋は、床の間に昔の箱階段が飾られている、こちらも落ち着いたお部屋でした。

この日はもう、頂くものは決めていました。季節限定の『大きな、きつね蕎麦』です。
メニューの写真、とても美味しそうです、期待にワクワクしながらお願いしました。

メニューと一緒に置かれてる昆布の佃煮の写真、蕎麦出汁をとったあとのを、ことこと煮て作られたものらしいです。
しかも人気のためと数が限られるため、１家族、２個まで、とのこと。
これはあとでうかがってみて、まだあれば頂いて帰らねば。

そんなこんなを考えていると、きましたよ　(^_^)/　おおきな丼におおきな、お揚げのきつね蕎麦です。
少し浅い丼は厚手で、手のひらに包むと良くなじみます。
浅いかわりにかなり大降りです、なんだか嬉しいですね、お揚が丼いっぱいにのせられています。
まずおつゆを一口、カツオの良い香りがします。
お揚げはほど良い甘辛さ、食べるほどに、おつゆと合わさって良い塩梅です。

(^_^;)
実のところ、感想を詳しく書けるほど、じっくり味わったのではないのです。
旨すぎて、ただ、ただ、無心に頂きました。
無心に味わう、そうでないと何だか失礼な気がしたのです。
二八に打たれた蕎麦は、良いコシでしたよ。

おつゆも飲み干し、すっかり空になった丼(^^♪幸せを感じる時です。

すると、若女将が蕎麦湯を運んできてくれました。
盛り蕎麦では当たり前ですが、他の蕎麦では提供されたことがなかったので、嬉しい驚きでした。
あとでおたずねすると、全てどのおそばを頂いても、蕎麦湯をいただけるんだとか。

なんて丁寧で細やかな心配りでしょうか。
こちらの看板メニューは皿蕎麦、配膳や片付けを考えると、とても手間が大変なのに。
本当に嬉しい限りです。
蕎麦湯もとろりと良い香りいです～♪
一緒に運ばれてきたお茶は、お店の銘が入れられた、出石焼きに汲まれていました。

ご馳走様を言ってお会計を、もちろん、昆布の佃煮をお願いしました。
あったりなかったりの昆布　(^_^)v　二つ頂いて帰りました。
自宅で頂きましたが、柔らかく煮込まれて、とても美味しかったです。


この日から一ヶ月くらい空けて、三月の初めにようやく予定が立てられたので、前日に予約を入れさせて頂いて、板蕎麦を味わいに伺いました。
土曜日のお昼、やっぱりお店はとても込んでいました。
駐車場には、品川、神戸、遠くからの車が並んでいます。

お店に入るともう、満席に近い状態でした。
一人で来店したので申し訳ないと思いながら、名前を告げると笑顔で案内してくださいました。
(^^)ありがとうございます。

さて、初めての板蕎麦にわくわくです。
山葵は、その日に北村わさびさんから採ってきてくださったものです。
蕎麦粉も、その日にお店の石臼で引いたものだそうです。

最初に運ばれてきた山葵にびっくりです、なんて立派なんでしょうか！
教えてくださったように、蕎麦が運ばれてくる直前に鮫皮のおろしで山葵をおろします。
山葵の香り、こんな風に若々しく爽やかなのだと初めて知りました。
少しなめてみました、ほのかな甘さ、不思議な味わい、でもこれが本当の山葵なのだと思えました。

運ばれてきた板蕎麦は、艶やかでなめらか、まず一口そのまま頂きましたが、とても良い香りです。


(^_^)/
あとは、きつね蕎麦の時と同じく、無心に食べさせてくださいね。


蕎麦湯も美味しくいただいて、残った山葵は、若女将が葉と根を丁寧に分けて、持ち帰りように包んでくださいました。
葉山葵の醤油漬けのレシピも渡してくださったので、帰宅してすぐに作ってみましたよ。
香りよく、爽やかな辛さの美味しい一品となりました。
根のほうは、旬のアカイカで美味しく頂ました。


このお蕎麦は、晴れのお料理、そう思いました。

きっと季節を変えて、時間を変えて伺うと、また違った味わいがあるのだろうな、そんな風に思いました。


おおきな、きつね蕎麦はもうすぐ終わりになるみたいです。
是非、それまでにもう一度いただきに伺いたいです。

おもてなし、と言う言葉が昨年から独り歩きしているように思いますが、こちらのお店は、言葉の通りのおもてなしの心が隅々に行き渡っているんだな、と感じました。

折にふれ、四季にふれ、またお邪魔させて頂きます。

(^人^。)
真っ直ぐな味と心を、ご馳走様でした。