地方の星#6：篠山の自然と食材に囲まれながら丁寧に紡がれるヘルシーなスペイン料理 : ルナパルパドス 今田

初訪

食べログで近畿地方のスペイン料理を検索してましたら、此方に目が止まりました。

友達がいないので、会社の同僚を無理やり道連れにして平日ランチでお邪魔。仕事はサボリではなく、ワーケーション。イイですね。。。働き方改革。考えようによっては、リモートでメールに適宜反応していればやりたい放題です。。。

大阪からは車で50分位。「三田西インター」を下りて10分チョットでした。「丹波焼き窯元路地（50窯元位あるらしいです）」に面してますが、看板らしきモノは無く、店舗前に停まっている黄色い車が目印。
因みに店舗の在る篠山市の「今田」地区の呼び方は「イマダ」ではなく「コンダ」のようです。。。

30分位余裕があったので、周辺を散策。
・店舗の半径100m以内にも5-6窯元が在ります。
・一軒、入ってみましたが、スタンダードなモノは備前や信楽と区別が付かず。。。
・雑木林には結構、栗の木が植わってます。クワガタ採れそうです。
・下界はウダル様な暑さですが結構、カラっとしてました。日陰に入ると汗はかきません。

入店1155、先客無し。
外観：古民家を手直した感じですが結構、傷んでます。
内観：鉄筋剥き出しながら、板間の床や調度品は落ち着いた雰囲気。
木製の棚で玄関とダイニングが仕切られており、テーブル：4席x2+2席x1 の設定。ご夫婦？2名体制により、客数制限+開始設定 があるとの事。本日は、計2組4名（+2名：子供）でした。

ランチメニューは、　※ 税別
A：2500円：パエジャ無し
B：3800円：パエジャ有り ※ 2名以上ではないと不可
オプションは、
【メイン】
スタンダード：丹羽豚のソテーコリアンダー（パクチー）ソース
+600円：丹羽猪のカネロニ（パスタ詰め）
+1200円：丹羽猪の網焼き
【デザート】
+500円：デザート盛り+お茶
とシンプルな設定。

お願いしたのは、 ※ 自分のみ
A +1200円：丹羽猪の網焼き +500円：デザート盛り+お茶
+ 1000円：ノンアル（忍者ラガー）x2
7150円：お会計

ご登場した【お料理】と★ 補足説明+食した所感は、
※ シェフからは1品目より、地元の食材を使ったお料理との説明があります。

【完熟トマトのアイスキャンディ】
★ 一般的には「フードプロセッサで処理した後に裏ごし」でしょうが、此方のシェフは「湯煎→皮剥き→低温煮出し」で透明なトマトスープを作っていると思われます...チョットだけ塩が入っていると思います。

【プチトマトと獅子唐、実山椒のサルサ・ベルデ】
★ サルサ・ベルデ=緑のソース。通常のスペイン料理では、パセリを使用との事ですが、篠山らしく実山椒で代用。ソースは摺鉢で少量ずつ潰していくとの。。。

【パン：自然酵母使用の自家製パン】
★ 中身の詰まった、ハード系。食しますと鼻から、小麦+酵母の風味が抜ける逸品。お代り可。

【玉葱の2時間丸焼き、新ジャガのアリオリソース、自家製ロースハム】
★ 此方の店舗のコンセプトを1番に表現した一皿かもしれません。
玉葱：結構、糖度高いです。調味料無し？の素材本来の風味だけと思われます。
ハム：使っている調味料は塩だけだそうです。。。素焼の調理でも食してみたいかも？
篠山市今田（コンダ）地区の素材を手間を掛けて凝縮した一皿。本日のMVD（皿）。

【季節野菜のサラダ】
★ 味付けはシンプルに塩+オイルだけ。ご説明がなかったので素材は、金糸瓜（ソーメン南瓜）を含む瓜4種+ハスイモがベースです。

【焼き茄子のクリームスープ】
★ ミルク等の動物系の素材は使用されていないとの事。。。使用されているのは、焼き茄子、玉葱チョット、塩、湧水 だそうです。。。クリーミーな食感ながら味は焼き茄子。。。皮と身を別々に調理されているようです。地味ながら準MVD-2

【玉蜀黍のフリット、茄子+万願寺+パプリカの素焼き、2種のトマトのソース、赤オクラ+ブルーベリー添え】
★ そろそろメインかな？と思ったら肩透かし。。。
玉蜀黍はホワイトゴールドやゴールドラッシュのようなブランドモノ並に甘いです。2種のトマトソースは甘味と酸味を使い分ける内容でした。

【丹羽猪の網焼き、季節野菜のソテー添え】
★ ソースのご説明は無し。猪ブイヨンに大蒜らしき何か+α が入っていると思われます。猪肉は5mmの厚さx4枚でご登場。
焼きに関しては、未だ改善の余地があるかもしれませんが、前半：ソノママ、後半：岩塩を降る とビックリする位に旨味が際立ちます。。。準MVD-1

【奥丹羽鶏のパエジャ】
★ 選択ミスかもしれません。。。メインに猪を食した後の〆に猪を食するつもりはありませんでした。。。秋に茸のパエジャが頂けたらと思います。

【デザート：牛乳プリンのサングリアソース、無花果のコンポートとカキ氷、xxxxケーキ（クリームの上に焼きキャラメルが乗っとりました）】
★ お茶（アイスながら風味出てます）付きで500円はお得でしょう。

食後の所感は、
・此方の店舗は、オープンして4年目との事。丹羽焼きの名工の器に魅せられて、此方へ店舗を開いたようです。食材も魅了的だったのでしょう。。。
・お料理の食材は、篠山の今田（コンダ）エリアのモノに特化。山間部の洋食としては、あまり見受けられないスタイルですが、食材も単調になりますので、諸刃の剣かもしれません。
・しかしながら、1回目の訪問では十分に魅力的に感じました。
・お料理のスタイルは日々、仕入れたモノでレインナップが変わるとの事ですので、秋：茸、春：山菜 は興味が湧いてしまいます。
・内容的には、地味ながら手間が掛かっており、シェフもご丁寧にご説明されますが、ソコソコ食べ歩いてないと理解出来ないかもしれません。
・お料理のスタイル（野菜中心）として和歌山の「ヴィラアイーダ」を連想してしまいました。
そういった意味では、海の食材無しにヨウやっとるなとの印象。訪問された方がいらしたら、両方お邪魔された際に感想をお聞かせ下さい。。。
・篠山で開店して4年目の店舗。お料理の完成度は向上中と感じましたので、今後が楽しみかも？知れません。

退店1420、ラスト客。
次回訪問は、栗+黒豆狙いでしょうかね？
神戸市にお住まいの方でしたら、車で30分前後と思われますので、訪問しても損はないかと思います。