武家屋敷で営業されている蕎麦屋と伺いお邪魔しました。建家や庭に風情があり、歴史を感じさせる内観は趣深いです。 : 和さび

◇◇◇ 2017.8.13(日) ◇◇◇
お盆の入りの日の日曜日。
長女夫婦は生まれて２ヶ月の孫の世話が手一杯で帰省しない。
次女は、５ヶ月目となった一人暮らしを満喫中。
三女は、夏休みのアルバイトに勤しんでいる。。。
とまあ、この様な日々を過ごして年齢を重ねて行き、そのうち夫婦２人だけの生活となっていくのでしょう。

当方は盆の準備もすっかり済ませたので、少し遠出をして蕎麦ランチに行こうか？
朝食時に愚妻と話し合いました。
今月の２６日には、春日インター近傍の蕎麦屋にお邪魔しますのでそれ以外の場所を物色。
雰囲気の良さ気な此方に決めますが、当日の予約で入店可能かが心配です。
ＡＭ９：００に架電しますと、無事に予約完了。一安心です。
自宅から下道にて約１時間の場所にある、丹波市柏原町。
ＪＲ柏原駅から徒歩５分という場所にありますが、食べログ情報が無ければお邪魔する事はなかったでしょう。
先輩諸兄に感謝致します。

カーナビの案内に従い進んでいきますが、店舗に入る道路の狭い事。
対向車が来たら、避ける場所がありませんから後進するしかないでしょうね。
お店の方にその様な話をしますと、アプローチする方向が逆だった模様です。。。
西側からではなく、東側の神戸地方裁判所方面からアプローチすると簡単に来られるそうです。

１０：５５、駐車場に到着。
暖簾を掛けていたお兄さんに、「予約です。」と言いますが、１１時まで待ってくれとの事。
お店の中で涼まして下されば嬉しかったのですが、お店のルールなのでしょう。
駐車した車の中で５分間待機する事としました。

時間を過ぎるまで待機しますが、開店時間丁度に入店するのを愚妻が何故か嫌がります。
「５分待って」と言われた事に立腹したのでしょうか？
１１：０５に入店することと相成りました。

暖簾をくぐり、飛び石を踏みながら玄関にアプローチします。
玄関横には「本日の蕎麦　福井県丸岡産」との書き込みがあります。
玄関に入ると、挿し木と衝立、そして千客萬来の文字と招き猫の掛け軸。
「掛け軸が無かったら、良い雰囲気だったのにねぇ～」は愚妻の言葉。
案内された和室内は、年寄りに優しいテーブルと椅子。
我々夫婦も嬉しい配慮と感じ入ります。
既に年寄りグループですね。

蕎麦茶を戴きながら和室や装飾を愛で、写真を撮らせて頂きます。
程なくして配膳されたのが、先附・前菜・鯖寿司。
先附は胡麻豆腐に山葵とグミの実を干して皮剥いたもの。
ヒンヤリとした美味しい一品です。

前菜は９つに区切られた八寸の盆に入れられています。
上から、もずく・ブロッコリー・クラゲ。
中は、豆腐と青菜の和え物、これは田舎で食した事がありますね。
懐かしい味です。
鴨肉２切れとラッキョ、ミョウガでしょうか？甘酢で漬けられた物、そしてアサリの煮物。
下は、オクラ・うの花・里芋を鶏ミンチで煮たものです。

種類が多いと、何から戴くか迷ってしまいますねぇ。
薄い味付けですが、下味をきちんと付けられていますから全てが美味しい。
メニューには、「鯖寿司」としか書かれていませんが、いなり寿司も１つ付いています。
これだけで十分お腹が膨れます。

天麩羅が１人前到着しました。
１つを花ランチに天麩羅を付けた竹ランチにしており、天麩羅をシェアする事としておりました。
「熱々をお召し上がり下さい」と言ってご配膳。
お言葉通り、ホカホカです。
シシトウ・パプリカ・大葉・なすび・海老・人参・サツマイモの７種。
これが付いてプラス￥７００竹コースとなります。

蕎麦はざるですね。
細くカットされた蕎麦で「本日の蕎麦は福井県丸岡産の蕎麦です。」と言って配膳下さる。
入店時に産地は解っていましたが、嬉しいサービスですね。
蕎麦つゆを全量投入し、薬味も全て放り込みます。
摘んだ蕎麦を１口戴くと、冷えたコシのある蕎麦で美味しいですね。
蕎麦つゆに残してあった鴨肉を入れ、鴨ざる蕎麦にして戴いてみる。
鴨肉から美味しい味が出てきて、此方も美味しいですね。
邪道な食し方かもしれませんが、好きに食べさせて頂きます。

白濁したそば湯を大量に戴き、蕎麦アイスと蕎麦ボウロをデザートで戴く。
蕎麦アイスの上には、そば殻を外した蕎麦の実を揚げてある物が載せられている。
一段と蕎麦の風味を感じる食し方ですね。

入店してから４０分。
風情のある佇まいの中で、ゆっくりと食事を堪能させて頂きました。
食事中にも、予約されたお客さんが多数来られていましたので、来店時は予約された方が確実に入店出来ると思います。
１時間要してもお邪魔して良かったと思わせて頂けたお店でした。