お蕎麦で一本勝負！！ : そばんち

５月連休、妻の実家に帰省。少し早かったのですが、母の日ということで
義母を連れて兵庫県丹波市白毫寺に藤の花を観賞に行き、その後、こちらの
お店に昼食に立ち寄りました。

ナビを頼りに、春日インターから175号線を北上、少し走ったところから
右折し、道なりに進むとそれらしい店が左手に見えてきます。

ゴールデンウィークの合間の平日ではありましたが、店内はほぼ満席でした。
予約不要とのことでしたが、念のため予約をしておきました。

お店は古民家に少し手を入れてお店にされています。なので、玄関は普通の
田舎の玄関。店内に入ると道路に面した広い畳敷きの居間にローテーブルと椅子が
置かれており、畳に直接座る必要はありません。

また、別間にテーブル席が一つ。その奥？裏？に庭から入れる区切られたテーブル席も
用意されています。後から気付きましたが、このスペースはペットの連れ込みがＯＫ
になっているようです。
義母は少し足が不自由なことに気付いたからか、別間のテーブル席に通されました。

事前にお願いをしていたのそば膳(2,000円)です。
これは、揚げそば、出汁巻き(玉子)、変わり？そば、辛味大根ぶっかけそば、
盛りそばがセットになったもので、これにもう一品ついたものがそば三昧(2,400円)
というコース仕立てになっています。

まずは、揚げそばがやってきました。そうそう、それに合わせてそば茶も供されました。
そばチップ、それにそば茶はそばの香りを楽しむには十分な一品でした。

続いて出汁巻きです。平飼い鶏の有精卵で作られているとのこと。有精卵と普段食している
無精卵との違いはよくわからなかったですが、卵自身の味が濃く感じたように思います。
ちょっと日本酒！といきたかったところですが、当日は運転手さん、なんです。

ここからいよいよおそばの登場です。「磯の香り」という温かいおそばがやってきました。。
小振りの帆立貝が二つ、それに海藻。潮の香りがするおそばでした。でも、やはり主役はおそば。
具材に負けず、おそばが主役であることをちゃんとアピールしていました。

ここで、メニュー表に記載されたそば掻き(300円)を見つけてしまい、追加でお願いしました。
他のそば専門店でそば掻きをお願いすれば、もう少しお高いですがこちらはリーズナブルな価格です。

そして、辛味大根ぶっかけそばがやってきました。これには少し仕掛けがあるのです。
おそばの上には色のついた辛味大根が３つ盛り付けられています。ぶっかけのたれに合わせて
透明な汁が供されるのですが、これを辛味大根の一つにかけるとなんと！大根の色が変わるのです。
ちょっとしたマジック？。

あっ！そうだ！！前の方の書き込みでおそばの量は調整が可能とのことでしたので、
このおそばから増量をお願いしました。

ぶっかけでいただくと、おそばの飾らない無骨な味わい、美味しさを楽しむことができました。
そして、最後は盛りそばです。こちらは、お塩、つけ汁でいただきます。
まずは、お塩で。ぶっかけそばの無骨さとは違い、おそばの繊細な甘味、旨味を楽しむ
ことができました。

こちらのお店はおそばそのもので直球勝負をされていますが、脇役の違いで主役の違ったよさが
引き出されているように思います。盛りそばも濃いめのつゆにちょこっと漬けていただくこと
によって、おそば本来のうま味を感じることができました。

そば掻きはね。今まで食したものと少し趣が違っていました。なんだろう？
そば粉だけではなく、つぶつぶ状のものが練り込まれていました。これはおそばの実を粗く
刻んだものかな？お店の方に聞きそびれてしまいました。

と、これで終了と思っていたら、もう一品供されました。あれ？ひょっとして？？
とも思いましたが、出てきたのはそば雑炊。なんだか美味しそうなので、何の疑問もなく
いただきました。(私は薄々気付いていたんですがね。)

おそばが続いたので、これはとても美味しくいただきました。そばの実がそのまま
使われた雑炊で、焼きネギ、鴨肉等も盛りこまれた一品です。
特にそばの実の食感は噛んでいて楽しくなる雑炊でした。

そして、最後にそば湯。
雑炊、そば湯といただき、身も心もほっこり　　しました。

さて、お勘定。やはり、そば三昧と間違われていたようです。
妻が予約をしましたが、その際、そば膳とはっきり言っているのを聞いていましたが、
食べちゃいましたもんね。最後のそば雑炊、おいしかったもん。しかたないよね。

ご馳走様でした～。