素材へのこだわりが半端ない : 一徹らーめん

食べログでの評価も高く、兵庫県内のラーメン屋の中でも屈指の味と評判のお店に、期待いっぱいで行ってみました。

平日のお昼時に早目に行きたかったのですが、用事で遅くなり着いたのは12時半でした。
並ぶのを覚悟していったのですが、車も店前に止められ、店内に入ってみると先客が3組ほどでした。
平日は比較的空いているのかな？。

しかし甘かった・・・。
私の前の組で食べたかった“野菜ラーメン”は終了とのこと。。。
一日何食分が準備されているのか分りませんが、野菜ラーメンは人気らしくよく売り切れになるらしい。
食べたい人は早目に行くことをお勧めします。

ここ「一徹らーめん」の売りは色々あるのでしょうが、一番は野菜でしょう。
素材にこだわり、自分の畑で土から作り無農薬にて色々な野菜を育てて提供しているのだとか。
また水も氷ノ山系まで汲みに行っているらしい。
確かにお店にある水はまろやかで美味しい。

さて目的の野菜ラーメンにありつけなかった私は、今回贅沢に“チャーシューめん”をいただくことにしました。
メニュー表を見ると普通の“チャーシューめん”1000円、“5枚入り”1300円、“4枚入り”1150円とあります。
チャーシューが4枚？5枚？。
少ないなぁと感じましたが、値段も考慮しながら4枚入りをチョイス。
相方は“極上一徹らーめん”850円をオーダー。


しばらく待つと出てきました、私のチャーシューめん。

器の上にはたっぷりと野菜が載っております。
ラーメンを運んでくれた際に奥さんが、載っている野菜の説明をしてくれます。

ラーメンの上には色とりどりの野菜がたくさん載っております。
しかも野菜により炒めた物、揚げた物、天ぷらにした物など、それぞれ調理方法が異なった物が一緒に載っています。
今回のラーメンは野菜ラーメンではないけれどもこのこだわり。
さすがに野菜にこだわっている店と云うだけのことはあります。

そしてラーメン鉢の隅に並ぶ4つのチャーシュー。
なるほど、4枚で十分だろなと思わせる存在感です。
手作りであろうロールチャーシューは、厚みが1cmはあるのではという位の厚切り。
他店のチャーシューとは一枚辺りのボリュームが違いました。

さて食べてみます。
まずはスープ。量は少々少なめですね。

ん？、これは・・・！。

口に入れた際に甘みが口いっぱいに広がります。これは野菜の甘みでしょう。
そのあと魚系のコクが味を締めます。
これは初めて体験する味です。ウマい！。
この甘みとコクのあるスープをまったりと整えるのが肉系のスープなのでしょう。
あっさり過ぎずこってり過ぎず、絶妙なスープに仕上がっております。

メニューの説明によれば「豚骨スープ、地鶏スープ、魚系スープ、野菜スープの4つをブレンドした」とあります。
なるほどな味、しかも新鮮な初体験の味に満足です。

そしてロールチャーシューは手作り感いっぱいで、表面は香ばしく脂身がトロリとしてこれも美味い。
厚切りなので食べごたえもあります。

スープ、チャーシュー、味玉とどれも文句のつけようのない素晴らしい味です。
これだけ個性のある味であるため注文をつけたくなるものがあるとすれば・・・、それは麺かな。

中細の麺で少し柔らかめでした。
スープとの絡みもイマイチ。これはスープの問題ではなく麺だと思います。

メニューを見ると替玉が出来るようですが、太麺・極太麺も出来るようです。
一度試してみたいですねぇ。

がしかし、チャーシューのボリュームのせいでしょうか。
結構お腹にきます。替玉どころではありません。
一杯で十分満足しました。

お勘定の際に店主の方と話していると、チャーシュー党？って聞かれました。
店主曰く「自分だったら2枚で十分。4枚も食べれない」って。。。
確かに。。。
普通の方が美味しく食べるなら2枚位で十分なボリュームです。私も4枚目は少し脂っこく感じました。

それにしても訪問して感じたことですが、色々こだわりをもったラーメン屋さんでした。
メニュー表の後側にも多くの頁を割いて説明が書かれていましたが、素材に対する情熱や研究熱心さが伝わってきますネ。
その熱心さが今のこの味になって表れているのでしょうが、今の現状に飽き足らずさらに進歩しようとされているのが感心します。

お店の一品に“塩らーめん”もあるのですが、まだまだ満足できず完成形に至っていないとか。
隣の人が塩ラーメンを注文されておりましたが、店主が運んできた際に塩に対するこだわりを延々と説明されておりました。

今度訪問した際は塩を行ってみようかな？。
でも食べ損ねた野菜も行っときたいな？。

お値段については賛否両論ですね。
確かにラーメンにこれだけの値段は庶民には高いですね。
でも素材に一からこだわりその対価としてこの味が生み出されているというのを理解してみると高いとは思えないような気もします。
安かろう不味かろうではお話になりませんからね。

ただ安くても美味いお店もあります。
何をもとに美味さを求めているかの方向性で、原価も変わってくるのでしょうね。
いろいろな美味さを求める方向性があっていいんじゃないでしょうか。
素材にとことんこだわる一徹の方向性もしかりです。

お店の名、一徹の如くこだわりのある味。
でも店主や奥さんは気さくで気軽に話しかけてくれ、とてもアットホームな雰囲気。
姫路にこんなお店があるって、いいじゃないですか！。


P.S.　お店を出ると入り口の扉に札が掛っておりました。
「野菜らーめん終了です」

私らが入店するときは掛っていませんでした。
間一髪アウト・・・トホホ。。。