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食べログ うどん WEST 百名店 2024 選出店
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店名 |
がいな製麺所
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受賞・選出歴 |
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うどん 百名店 2017 選出店
食べログ うどん 百名店 2017 選出店 |
ジャンル | うどん、天ぷら、おでん |
お問い合わせ |
0790-45-0848 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
北条鉄道北条町駅 |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済可 (PayPay) |
個室 |
無 |
---|---|
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | 落ち着いた空間 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
サービス | テイクアウト |
ホームページ | |
オープン日 |
2006年2月 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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2015/09
冷かけ¥350
とり天¥130 季節のやさい天¥110
兵庫県加西市の東南部、小高い山々が連なる奥地に一乗寺という古刹がある。開山が7世紀半ばというから相当に古いが、奈良や京都の社寺と比べると明らかに参拝客は少なく、神秘的な閑寂の寺である。
僕はこの寺にしばしば訪れる。特に信仰心が厚いということではなく、ここには美しい塔がある。いや、美しさもさることながら、古色蒼然とした重厚さは、三重塔多しと言えども比類のないものである。
山の斜面に石段を付けたような境内の途中に、猫の額のような平地がある。そこに平安時代の末期に建てられた三重塔がある。僕はこの塔を見上げるのが好きだ。
一重から上重にいくほど屋根を小さくするその逓減の巧みさが塔を安定感のあるものとしている。そして屋根から突き出る相輪の先には美しい水煙が飾られる。
「今日も来て良かった。」
日本古来の建築様式を伝えるこの塔は、いつも訪れる者を裏切らない。
そして、加西市に来たら行っておかなければならないうどん屋さんがある。
「がいな製麺所」だ。
同じ加西市といっても「がいな製麺所」は、一乗寺から更に北へ車で30分ほど走る。ぽつりぽつりとしか民家がないような田圃の中に、存在感高くこのうどん屋さんはある。店の周りには深く穂を垂れた稲が黄金色に変わり、収穫も近そうだ。畦には曼珠沙華が色を添える。
しかし、よくもまあこんな辺鄙な場所にうどん屋さんを作ったものだと苦笑してしまう。それでも僕がここに行こうとする理由は、このお店の店主が高松の人気店「池上製麺所」のるみばあちゃんのお弟子さんであること。僕は8月にお元気なるみばあちゃんに出会ったばかりだ。そしてここのうどんが美味しいと評判が高いことである。
お店はどこの神社のものか知れぬ石の鳥居に並んで建つ。その鳥居の横から裏側に回り込めば(お店にとってはこちらが表だが)車を駐められるスペースがある。
「るみばあちゃんだ‼️」
お店の並びの民家(店主ご家族の住居だろう)の壁には、るみばあちゃんが笑顔でうどんを食べる姿の巨大な3D工作物が設置されている。ひと目でるみばあちゃんと判るほど良く出来ている。お店の看板代わりに作られた、店主の師匠を慕う心の表現だろう。こういうのを見ると歳のせいか、僕はジンときてしまう。
簡素な造りの店舗に入ると、注文のカウンターがすぐにある。その奥には広い製麺室があり、ちょうど店主がうどんを足で踏んでいる最中だ。
僕は女性スタッフに冷かけと天ぷらを注文してから、写真を撮らせてもらってよいか尋ねると、「どうぞどうぞ」と快く承諾してくれた。
「8月にるみばあちゃんに会って来ましたよ。」
足踏みをする店主に声を掛けた。
「おばあちゃん、お元気にされてましたか?」
と、店主が言う。
「めっちゃお元気でしたよ。お土産うどんいっぱい勧められました。」
「それは良かった。」
店主始め、お店の人たちはみんな気さくで明るい人たちだ。店主はるみばあちゃんの一番弟子で、このお店を開業して10年目になるという。
製麺室と客がうどんを食べるテーブル席とは別棟だが内部では繋がっている。テーブルに座って暫し待つと、女性スタッフが茹でたてのうどんを持って来てくれる。冷かけのうどんは美味しそうな曲線を描いて、鉢の中に佇んでいる。幸運にも、とり天も季節のやさい天も揚げたてのようだ。
讃岐うどん特有の淡い色の出汁を啜ると、いりこが効いた素朴な瀬戸内の味がする。
うどんはシコシコ感があり、変に媚びることのない力強さのある純正の男讃岐うどんだ。関西に多くあるもちもち系の讃岐うどんではなく、適度なコシと固さが共存し、しっかりとした歯応えもある。
「讃岐がここにある。」
と、讃岐で食べるうどんの感動が蘇る瞬間だ。
大阪から100km近くも離れたこんな遠くまで来た甲斐があったと思う。それだけ「がいな製麺所」のうどんは讃岐うどんの精神が宿っている。
屋号の「がいな」は讃岐方言である。
「がいな子やのぅ。」
とか
「がいな奴やのぅ。」
という使い方をする。良い意味で使うこともあれば、ちょっと皮肉って使うこともある。
良い使い方の時は「強い」「根性がある」「すごい」という意味になり、そうでない時は「強情な」「乱暴な」という意味にも変わる。
もちろんこのお店の「がいな」は良い意味で使われているのだろう。
確かにこんな片田舎まで、こんなに素晴らしい讃岐うどんを持って来た「がいな製麺所」の店主は「がいな男」で、その男が作るうどんは「がいなうどん」だと思う。
ごちそうさん‼