カジュアルでありながらも流石明石の「菊水」、穴子には絶対の自信が伺えます♪ : 明石 菊水 明石駅店

２０２０年１月７日（火）

垂水から明石に移動します。

明石グルメと言えば、やはり最高峰は前どれ、昼網で揚がる魚たちでしょう。

魚料理のお店は、魚の棚中心にいっぱいありますが、
中には観光客相手で、
地元民はあまり行かないお店もありますので、お気を付け下さい。

そんな中、寿司なら間違いのないお店が多いと思います。

中でも、「菊水鮓」と「明石菊水」。
そして、明石菊水で修行をされ、
市内各地を中心に、お店を出されている、明石菊水の出身者たち。

銀座で３万円越えの寿司を召し上がられてる方には、
大した評価をされていない方が多いようですが、
明石の寿司は、菊水にかかわらず、正統派。
創作系などはやりませんから。

今回、明石グルメで選んだのは、
明石駅構内商業施設「ピオレ明石」に入る「明石菊水」さん。

もう、古くは５０年前の「明石ステーションデパート」時代からの支店だから、
菊水のグループでも古株と言えると思います。

前回は、若きご主人お相手に、
カウンターで穴子づくしをいただき、焼き穴子の「鉢巻き」を握ってもらい、
えびすビールを味わったのですが、
今日はまだアルコールは厳しいので、テイクアウトして家内といただきます。

親父が健在な頃も、よく買って帰ってあげた、
穴子の箱寿司を中心にした折り詰めです。

あなご箱、８切れ、
鯛のバッテラ５切れ、
穴子新香巻４切れの2人用としてピッタリのセットです。

約１０分待ち、綺麗に包んでもらった「折」を受け取りました。

家で家内と取り分けました。
家内も、穴子はそれほど好きではないのですが、
ここのは「美味しい」って言ってくれます。

穴子の新香巻も秀逸です。

ただ、鯛のバッテラの酢飯は酸っぱく、やや硬かったなぁ。

先に買った、「ミカゲヤ」の焼豚もいただき、満腹です。

元気になったら、またカウンターでやりましょう。

２０１９年４月１１日（木）

多くの寿司職人を育てられ、
明石の名店と言わしめる、
まさに明石を代表する寿司屋さんです。

こちら、ピオレ明石の菊水は、
桜町菊水の支店になります。

多くの職人を育てられた番頭の笹倉氏は、
現在明石ハーモニカ横丁で「ささ倉」をやっておられ、
明石「丹甫」の先代、加古川「与太郎」の先代は同僚、
明石「匠」、西明石「和」などは育てられた方々のお店です。

なお、もう一軒って言うか、「菊水鮓」がありますが、
こちらは本店が「明石菊水桜町本店」のすぐ近くにあって、
支店だった西店が西明石にあります。

でも今では「菊水鮓西店」は独立されています。

明石菊水で育った寿司職人が独立されても、
暖簾に「菊水」の文字は使わせません。

でもさすがに、それぞれのお店が、
今や名店として頑張っておられるから、
いかに「菊水」というブランドとこだわりが浸透し、
理解されてるのだと思います。

尚、「菊水鮓」と「明石菊水」はご親戚関係です。

だから単に「菊水」と言った場合、
どちらの菊水も正解です。

また両菊水の名物、
穴子の鉢巻きと、穴子の棒寿司は菊水と関係あったお店では、
大抵いただけます。

さあ、前置きが長くなり過ぎたので本レビューは簡単に。

オープン直後のお店は、先客は一組。
テーブル席で召し上がっておられます。

テーブルに案内しようとされた仲居さんを無視してカウンター席、
板長らしき方の前に座ります。

仲居さんが持って来られたメニューから、
「穴子づくし」とビールを注文。
ビールの銘柄は、キリン・アサヒ・エビスがあり、
エビスをいただきます。

写真撮影にも快く了解をくださいました。
ありがとうございました。

さあ、ビールいただいてる間に、造りをいただこうかとも思ったのですが、
板長（らしき）に、
「鉢巻き握ってくれる？」
と注文を入れると、笑顔で返事が返りました。

鉢巻きと言うのは、明石の焼き穴子を、
シャリに巻き付けるように巻いて握った握りです。
長い穴子を１匹使うため、
この「巻く」というアイデアが生まれたのでしょうね。
煮ツメが塗ってあるのでそのままいただきます。

これをいただくと、明石に生まれ育ってよかった・・・って、
本当に思います。

穴子づくしも来ましたよ。

穴子の箱４貫、蒸し穴子握りが３貫、
そして穴子新香巻が３切れ。

さすがの菊水の穴子です。
棒寿司ほどは行きませんが、
箱の穴子など、普通の穴子の３倍の厚みがあります。
まあ、一般の寿司屋で箱と言えば、
かなり穴子を叩いてますからね。

寿司を満喫して赤出汁をいただきました。
鯛のアラが入ったじゅんさいの赤出汁です。

ひと通り寿司をいただいて、さすが明石の寿司って言うか、
魚料理の力量が伺えました。

中央市場を通さず（もちろん魚によっては市場からも入りますよ）、
基本明石浦の昼網漁の魚がいただける明石は、
最高だと思います。
もちろん、熟成も流行で、熟成により旨味を増す魚もありますが、
私は鮮度を大切にしたいです。

皆さん結構誤解されていますので､少し注釈を先に述べます｡

明石で超有名な｢菊水鮨｣というお店は､R２と明石銀座の交差点を､
東にちょっと行ったところ､R２沿いにあります｡
こちらには､支店はありません｡

あちこちにある､｢明石菊水｣は､｢菊水鮨｣とは違うお店です｡
こちらは､R２の一本南の東西の通り､そう､あの極太焼きそばで人気の､｢江洋軒｣
の東に本店があり､明石ステーションプラザ東館､新神戸､大阪､西神等に支店があります｡

また､西明石のR２沿い､松の内にもありますが､ここも別の菊水です｡

それぞれ､親族でされているそうです｡
だから別々｡
でも｢菊水｣を屋号に使うので､レベルはどちらも相当高いです｡

ただ､｢菊水鮨｣に比べればリーズナブル｡
ここステーションプラザ店では､お昼のランチが２０００円台でいただけます。

またおすすめは､持ち帰りのおり詰め｡
特に穴子の箱は美味いです｡
こちらも､バッテラや､新香巻き（穴子入り）､小鯛の箱寿司等､
何種類かの組み合わせがあり､１０００円台、２０００円台と､お土産にも最適です｡

上がりも､ガリも､さすがに菊水の名前を使うだけあって､良いものを使っておられます｡