和dining『清乃』×らーめん専門『和海』奇跡のコラボ、本年度最高を決定づける究極の一杯。 : らーめん専門 和海

９月１６日（日）
らの道企画、『和dining　清乃』×『らーめん専門　和海』のコラボラーメンを食べました。現在、食べログのラーメン部門で４点以上となっているのは全国で５店舗、『らーめん専門　和海』さんは４．０３点で全国４位、『和dining 清乃』さんも４．０３点で全国５位、まさに奇跡のコラボです。Twitterの告知では当日の７時３０分から先着１００名に整理券を配布するとのことだったので、このラーメンを食べるために新幹線で大阪まで来て、前日、人生初のカプセルホテル（サウナ？）に宿泊、始発電車に乗って、ギリギリ整理券をいただくことが出来ました！！
さすがに自分でも『ラオタ』と呼ばれる領域に足を踏み入れている気がします。。。

木下さんに整理券を渡していただいて、１５時くらい（ひょっとしたらもっと早いかも？）に戻ってくるように言われたので、武庫川から近鉄奈良駅まで移動、奈良公園をぶらぶら散歩した後、『麺屋NOROMA』さんを訪問、１４時３０分くらいに『らーめん専門　和海』さんまで戻ってきました。入口には『清乃』、原田さんの奥さんが立たれていて、整理券の順番通りにお客さんを案内されています。僕は終わりから３番目だったんですが、笑顔で戻ってきたお客さんを一人一人迎えてくれていて、一日中、こうして１００人の帰りを待たれていたんだと思うとほっこり心が温まります。

３時１０分頃、カウンターの奥の席に案内されると、左手に『清乃』の原田さん、右手に『和海』の木下さんが立って、作業をされていました。奇跡のコラボを目前にして感無量になります。


今回のコラボラーメンは、

俺たちのサンマ：
旬のサンマ好きによるサンマ好きのお客様のための焼きサンマ丸出しのクセ全開のサンマラーメン

別皿にて三種のチャーシュー：
①鹿児島県産黒豚（モモ肉）備長炭炭火焼きチャーシュー
②スペイン産イベリコ豚（肩ロース）燻製低温調理チャーシュー
③奈良県産大和ポーク（肩ロース）低温調理レアチャーシュー

松茸ごはん

という内容です。木下さんと原田さんの作業を眺めていると自分の別皿チャーシューを原田さんが、ラーメンは木下さんが配膳してくれました。レンゲですくって、スープを一口飲みます。。。


うまあぁぁぁぁぁぁーいっ⸌̷̻( ᷇ॢ〰ॢ ᷆◍)⸌̷̻♡⃛
ラーメンのスープというか、焼いたさんま、そのものです。このスープだけで本当にご飯が食べれてしまいます。スープの色は醤油色に濃いんですが、湯浅醤油さんが手作りされた窒素分の高い醤油が使用されていて、丸みがあって塩辛さを感じません。続いて麺を啜りますが、このスープと麺と、ときどき松茸ご飯と、そのサイクルで別皿のチャーシューの存在を忘れるくらいの美味しさです。半分くらい麺を食べた後で、チャーシューの存在を思い出して、それぞれを一口ずつ食べます。黒豚の炭火焼きチャーシューは香ばしさがあって、大和ポークのレアチャーシューは『和海』さんのレア度maxの仕上がりです。特に美味しいと思ったのはイベリコ豚の燻製チャーシューで、レア感のあるローストビーフの食感に仕上げた厚切りの生ハムのようで、初体験の美味しさでした。熟成された旨味も感じて、これだけでご飯が食べられます。
チャーシューを食べた後、原田さんのおすすめの味変で、スープに大根おろしを投入、再度スープを味わいます。焼いたさんまそのまんまです　笑！
次にすだちを絞って、再度スープを味わいます。やっぱり、焼いたさんまに醤油をかけて食べた味覚がスープに再現されていて、さんまの風味も旨味も群を抜いていて、感動しました。。。
スープを飲み干した後、木下さんと原田さんに、
『ごちそうさまでした。おいしかったです』と挨拶をして、感極まってカウンター席にiPhoneを忘れてきてしまったほどです。。。(^_^;)

最終チームだったから、わかったことでもあるんですが、その頃には残り何杯作れるかカウントダウンが始まっていて、スタッフやご家族の方々が限定のコラボラーメンを食べられるか、ギリギリのところで、ラーメンが提供されていました。今回のラーメンには徹夜組もいたそうなんですが、一人でも多くの人に食べていただくために、本当にギリギリのところでオペレーションがされていたんだと思います。一日中、入口に立たれていた原田さんの奥さんや、僕の忘れたiPhoneを慌てて自動車で届けてくれる木下さんの奥さんなど、家族ぐるみのサービスはとても温かくて、、、ラーメン屋さんを営む過程では決して順風満帆な時ばかりではなかったとは思いますが、家族ぐるみでそれを乗り切っていった先に、様々な想いのこもった一杯があって、現在の人気があるんだと思いました。

人生は美しい。そして世界は素晴らしい。
そう思える一杯です。自分が食べログをはじめる時に全てを知ることができない自分は満点をつけることだけはやめようと思っていましたが、人生を美しいと思える料理には満点の評価をしたいと思いました。この日食べたラーメンが本年度最高を決定づける一杯です。

９月１１日（火）昼の訪問。

ずっと気になっていた『らーめん専門 和海』さんに訪問しました。関西ではハイスコアのラーメン屋さんで、日曜日は『飯田商店』さんで６時間待ち（８時整理券配布、１３時３０分集合でカウンターに座れるまで、、、）を経験していたので、１時間以上の行列は覚悟していたんですが、その日、２巡目の行列が出来たのは開店３０分前くらい。

開店時間の１１時３０分になると、店主の木下さんが暖簾をかけた後、行列のお客さんに直立不動に立って、

木下さん
『長時間お待ちくださいまして、ありがとうございます。今から開店させていただきます！！』

そう大きな声で伝えて、深々と頭を下げました。お客様に和んで欲しいと思ってつけられた『和海』の屋号は、関西屈指の人気店になった今でも、その時の気持ちのままで謙虚に守り続けられています。

一番人気の塩ミックスに鯛オイルを追加して、〆の雑炊ですっぱ梅バージョンを注文しました。しばらくして、配膳された『塩ミックス』のスープを一口飲んでみます。。。

うまああっ(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))
濃厚な鶏ガラの旨味に鯛オイルのコクが追加されて、口いっぱいに豊かな風味が広がります。鶏ガラと水だけでとったスープとか、そんなウンチクを大事にするよりも、もっと美味しいラーメンを作るためにどうしたらいいか、の試行錯誤を繰り返してたどり着いた『想い』が一杯のラーメンに溢れています。３種類のチャーシューはどれも美味しくて、特に鶏チャーシューはレア感mａｘ、これまでの僕が食べてきた鶏チャーシューで群を抜いて一番美味しかったです。麺は少し太めで、子供がゆっくりと食べても簡単にのびたりしない強さを感じます。スープの染みた車麩は弾力があって、食感の違いを楽しめます。

麺を食べ終わると、〆のすっぱ雑炊を配膳してもらいました。山形の梅干をお店で叩かれた練り梅は
（╹◡╹）♡
マークがお皿に書かれていました。残ったスープにご飯と練り梅を投入して、レンゲですくって食べます。
濃厚な鶏ガラスープに梅の爽やかさの相性が良くて、無化調の優しさを感じるスープだからこその『〆めし』です。

木下さん
『今日は長々とおまたせしまして、すみません』
僕
『はるばる食べに来た甲斐がありました。なかなか来れないんですが、すごく美味しかったです』

店主の木下さんも、男性の店員さんも、女性の店員さんも、とても心のこもった接客で感動しました。世の中には、カウンターに胡椒を置かなかったり、ヘンコな接客をする事で美味しさをアピールするラーメン屋さんがありますが、『和海』さんは、そんなナルシズムとは無関係な、美味しくて真心のこもったサービスを感じられるラーメン屋さんでした。