多才な店主が繰り出す粉モン＆体に優しい鉄板料理の数々 : お好み焼きシネマ

元々映画愛好家も集まるお好み焼き＆鉄板焼きの店だったそうですが、和食薬膳料理が評判になって講師業が忙しくなり、営業が不定期になっちゃいました。薬膳ランチも今はなくなり、夜だけの営業です。それも電話で確認するか予約して行った方がいいですね。特に薬膳料理は食材の仕入れの関係があるので要予約です。

よく考えたらここでお好み焼きを食べたことがないのに気が付いて、すじこんを注文しました。懐かしさも感じるオーソドックスな美味しさです。やっぱり間違いのない味ですわ。
後は一転して洋風鉄板焼きメニューです。チーズトマトは、名前そのまんまのトマトをチーズで焼いただけのものなんですが、これがメチャ旨！鉄板で焼かないと出せない味なんだそうです。後は海鮮のアヒージョなんて小洒落たものも美味かったです。

お喋り好きの店主は、映画、漢方・薬膳、気功、健康相談、犬の話など話題がとっても豊富です。お店が暇なら、肩こりのツボぐらい押してくれそうな勢いです。
なにしろ、肩書が、国際薬膳調理師、中医薬膳師、経路セラピスト、ペット薬膳管理師、​ホリスティックケアカウンセラーとどんどん増えていってますからね~。

最近、人間の料理、犬の料理の両方でテレビに良く出るようになって、隣の人間国宝にも認定されています(笑)。

2016.11
現在、980円の薬膳ランチは、金曜日のお昼限定になりました。また、講師の仕事が忙しくなって、夜の営業がお休みの日もあります。そして６人以上の宴会が入ると貸切になります。ですから訪れるときはあらかじめ電話をかけて確認しておくことをおすすめします。
先日、金曜日限定の薬膳ランチにありつけました。鰆の塩麹づけの焼き物、冷凍玉子の黄身の天ぷら、野菜かき揚げ、山芋と野菜の梅マヨ和え、具たっぷりのおから和え、すいとん入り味噌汁、雑穀米というメニューで、身体に良さそうでありながら、美味しくもありました。
もう少し店が広ければ忘年会、ここでやりたいと思いましたね～。

2015.11
阪神出屋敷駅から北へ徒歩5分、竹谷小学校の北側で、公園の向かい側にあるお好み焼き屋さんです。このあたりは尼崎で一番ディープな地域で、道路をはさんで東側には怪しげな歓楽街があり、夜はその前だけピンポイントで賑わっています。交番がすぐ裏手にあるとは言え、夜に女性が歩くのはちょっと憚れる場所でしょう。

シネマお好み焼きという店名通り、お好み焼きと映画関係のイベントで知られたお店ですが、私がこの店に入ったきっかけはそのどちらでもありません。夏の暑い盛りに店の前を通りかかったところ、土曜日限定の薬膳ランチ￥980というボードに、夏バテ気味の身体が自然に吸い寄せられたのでありました。

店内はとても狭く、映画の上映会なんてホントにできるの？と不思議に思うほどです。薬膳ランチは要予約とのことでしたが、このときは突然訪れてもすぐに出していただけました。
グラス風、杯風など洒落た器が所狭しと並べられたお盆が出てきます。水なすのみそ煮、じゃがポン、ゴーヤのツナあえ、チキンの梅酒煮、セロリのあげぎょうざなど、猛暑で疲れた胃腸に優しそうな料理がずらりと並ぶラインナップです。そしてなめこ大根汁と麦とろご飯、ハーブティーと続きます。それぞれ、何故この季節なのか、どのように体に良いのかという講釈付きですが、まあ、全部忘れましたわ（笑）。でも、体に優しいだけでなく、美味しかったです。

夜もあらかじめ予約しておけば、２５００円から、薬膳コースが楽しめます。薬膳なのかどうかはわかりませんが、鉄板で焼くトマトチーズリゾットが絶品で、私は大好きです。これは本当におすすめですよ。

パワフルなママさんは、国際薬膳調理師や気功整体師（たぶんそんな名前）の資格を持っておられるとのことで、そのあたりの話になると、話が止まりません。このママさんの魅力も店のウリですね。医食同源の東洋医学に興味がある方にもオススメです。普段は、ここと、立花で薬膳料理教室を開いておられますが、公民館の講座でも、講義と調理実習をされています。中華の薬膳料理ではなくて身の回りの身近な食材を使って、日本人の体質に合わせて作る和食薬膳料理の講義と実習です。３回分の受講料１０００円と材料費７００円、計１７００円ですからお得ですね。