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"吸い物"。
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「吸い物定食」(500円)。ご飯少なめ指定。
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「コーヒー」(280円)。食事とのセットメニューはない。単品価格。
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店内風景(パノラマ版)。
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カウンター風景。
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テーブル席風景。この後、ちょっとしたドラマが始まった。
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店内の壁には所狭しとメニューが貼られているが、よく見ると選択肢は多くない。後客の一人が『焼き飯の定食はないの?』と言っていたが、定食はご飯を付けただけなので、スタッフに『ない』と一蹴されていた。
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店舗外観。
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店舗横の"公衆でんわ"。
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店頭に掲示されているメニュー。
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実はここに謎を解く鍵があった。
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入り口のドア。
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東西に長い(全長約800m)尼崎の商店街の西の端にある。
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ちょっと時間があったので、普段は駅側の100m〜200mぐらいまでしか行かないのですが、今回は「この商店街はどのぐらい続いているんだろう?」と考えて、西に真っ直ぐと伸びているアーケードを歩き続けました。予想以上に距離があって、あとで測ってみたら約800mあると分かり、まあまあいいウォーキングとなりました(結果的に往復しましたし)。
途中、様々な店舗があり、食べる処も選び放題だったわけですが、「こうなったら一番端に位置する店に入ろう」と、アーケードを西進しながら決めたのです。そして、その店がここだったのです。
阪神尼崎駅から降りてすぐのところにある商店街は、結構人通りが多く活気があります。パチンコ屋も数件あり、この店の前にもあるのです。商店街全体の傾向を見ても、パチンコ屋の目の前には必ずと言っていいほど食事処があるようです。そして、この店はそこのパチンコ屋の正面にある唯一の飲食店になっていました。他のパチンコ屋では、数軒連なっていたりして選択肢が複数あったりしてましたが、ここだけは西の端というロケーションのせいか、1軒だけというちょっと寂しい感じもありました。
逆に言えば、パチンコ屋の客を呼び入れ易く、意外にもそれなりに客が来ていました。こう言ったら失礼ですが、この店の造りやスタッフ、メニューを客観的に見て、そんなに多くの客が来るような感じではなく、せいぜい近所の茶飲み友達が常連となってポツリポツリと来るイメージなのです。
☆☆☆
私が勝手に考えたフレーズにこんなのがあります。
"メニューは客が作る"
まさにこの店がそれを表していました。そして、その究極が今回食べた『吸い物定食』だと思うのです。なんだこれ?と、店先にベタベタと貼られているメニューの中に、今まで見たことのない文言を発見し、もう食べて検証するしかないと思いました。
結局は、
「吸い物」=きつねうどん+こんぶうどん+玉子とじうどんの3種類のうどんの具を入れた麺抜きの料理
だったのです。◯◯うどんのうどん抜き、そういう料理は『肉吸い』が有名で、それは"肉うどんのうどん抜き"なので、原理は同じと言えます。肉の代わりに、三種類の具がうどん用のだし汁に入っているのです。
それなりに美味しくいただけましたが、このなんとも言えない食後の空虚感は一体どこから来るのでしょうか。
☆☆☆
先客はおばあちゃんが1名、店のベストポジションとも言える席に座っていました。私は最初、そこから距離をとった場所に座りましたが、やがて先客が帰って行くと、私は店主に断って、おばあちゃん座っていた席に移動させてもらいました。そこまでこだわるようなことではなかったのですが、店の全体を見渡せるポジションに陣取ることで、結果的にこのあと展開する"ドラマ"を、つぶさに観察することが出来たのです。
☆☆☆
スタッフ1: 昭和なオトーサン 調理・配膳担当
スタッフ2: そのオカーサン 配膳補助・精算担当
後客1: 昭和な女性3人組
後客2: 若い女性2人組
後客3: 昭和な男性1人
後客4: 昭和な男性2人組
後客5: かなり昭和な女性1人
お昼前後でもあったので、小一時間でこれだけの客が来店しました。4人が座れるテーブル席は、全部で4組ありましたが、1つは私が占有しているので、あと3組座れる格好でしたが、そうはなりませんでした。おそらく各々の客はそれなりの距離感が欲しかったのだと思います。
さて、"ドラマ"はそんな中、後客1と後客2が数分差で入店し、それぞれテーブル席に座った後に、昼食を頼んだところから始まりました。(後客3以降は、順次カウンターに座りました)
各々の注文内容は下記の通りです。
後客1:
・カレーライス 大盛り
・きつねうどん定食
・玉子とじうどん定食
後客2:
・カレーライス x 2
注文は全てオトーサンが受けました。ただ、注文は口頭で受けるだけで、この段階では伝票はつけていません。精算時にレジ付近(実際にレジスターがあるわけではなく、宝石箱のような現金入れがあるだけですが)に、よく見る手書き伝票があったので、全て記憶だけで精算までしているわけでもなさそうです。
今度は、オカーサン(オトーサンのオカーサンだと思われ、かなりのご高齢)の出番です。各テーブルに、箸やスプーンを配っていました。オカーサンが去った後、にわかに後客1付近がざわつき始めたのです。
そして、後客1のうちの一人が、両手に紙ナプキンが巻かれたスプーンを持って立ち上がったのです。
『これってそっちの?』
後客2の方に向かってそう言ったのです。そう、オカーサンはスプーンと箸の配膳を間違えたのです。ある意味、最適化しちゃったと言えるのです。
後客1には、本来、スプーンx1+箸x2、後客2にはスプーンx2のはずですが、後客1にスプーンx3、後客2に箸2、としてしまったわけです。人数の組み合わせと食器の数の組み合わせが一致したので、そう思い込んだのでしょう。
そして、普通ならこういう場合はスタッフに告げて、スタッフの方で処理してもらいますが、客同士でセルフで交換していたのです。オカーサンに言ってもしょうがないと判断したのでしょう。オトーサンは厨房内にこもりっきりでしたし。
ドラマはさらに続きます。
『七味はない?』
後客1の一人が、うどんが配膳されてからオカーサンにリクエストしたのです。オカーサンは、自分の周りを探し始めました。多分、いつもはこの辺に置いてあるはずだけど、のように思いながら探していたと思います。そして、すぐに私が七味を見つけたのです。
「そこにあるよ」
七味は、後客2のテーブル上に置いてあったのです。つまり、最初に箸を配膳した時に、セットで置いたのだと思われました。客は誰も意識はしていなかったので、そこにまさか七味があるとは思ってなかったのでしょう。そして、食後にまったりコーヒーを飲んでいた私が、客観視出来た事で、最初に"発見"したわけです。(って大げさな)
こんな事がありましたが、最終的には各々の客にちゃんとオーダー通りの料理が配膳されました。料理の配膳は、注文を受けたオトーサンが行なったからです。厨房内にいたオトーサンは、それまでの"ドラマ"は知りません。何らかのざわめきは感じたかもですが、もし知ったとしても、いつもの事だと思ったかも知れません。
☆☆☆
私は、カップの底に残っていた冷めたコーヒーを飲み切って席を立ち、精算するためにレジに向かいました。千円札を出すと、キレイな箱を開けて、ゆっくりと220円を取り出し、お釣りとして渡してくれました。実は、ちゃんとお釣りの計算をしてくれるのかな、他の客の注文と間違えないよね、などと内心思っていたのですが、無事に精算出来ました。
ごちそうさまでした。何事もなかったようにゆっくりと時間が流れている店内を後にして、私は商店街に通じるドアを押したのです。