パルピロ尼崎最後の日（泣） : モンパルナス

コロナの影響で、阪神尼崎駅構内で５０年近く続いていたモンパルナスが閉店します。
尼崎最後の日に、懐かしのピロシキを食べに行ってきました。
お店には、ピロシキを買いにくる客が切れ目なく続き、しかも箱で買っていく人が多いので、揚げるのが間に合いません。
そのかわり、揚げたての熱々ピロシキがいただけてラッキーでした。やっぱり揚げたてはメチャ旨ですわ。
本日は、久しぶりにカレー味のピロシキをいただきました。懐かしい味です。シンプルなんですが、これがロシアのおじさんに作り方を教えてもらった本場の味なんだそうです。

５月からは豊中の庄内駅の近くで規模を縮小して営業を始めるそうなので、出張販売でまたピロシキに巡り合えるかもしれません。コロナが収まったら、ここでなくていいから（駅構内ってメチャ家賃高そうやし）、尼崎のどこかに戻ってきてほしいものです。

ロシアのおじさんオススメの伝統の味、パルナスピロシキが昔の味そのままで食べられるお店が阪神尼崎駅構内にあります。私は、ここと改札内の阪神そば、アマセンの鯛焼き二万翁を阪神尼崎駅３大Ｂ級グルメと勝手に呼んでおります(笑)。

マスコットキャラクター「ピロシ＆キーボー」に象徴されるように、ほんまに昭和のセンスが色濃く残る喫茶店で、喫煙も可能だったんですが、このたびリニューアルオープンして、全席禁煙になりました。やっぱり時代の流れですね~。それ以外は、ホットコーヒーが30％増量のたっぷりサイズになったぐらいで、そんなに変わっていません。あ、壁のコンセントから延長コードで充電OKになったのも変わった点ですね。

この日もときどき無性に食べたくなるピロシキを例によって注文。昔、ロシアのおじさんに作り方を教えてもらったというゆで卵入りで胡椒が効いた味は不変です。え、思ったより美味しくないって？それは、あなたの舌の方が贅沢になっただけなんですよ、たぶん・・・。

阪神尼崎駅構内に、昭和の雰囲気そのまんまのベーカリー併設喫茶店があります。この店こそ、あの懐かしのパルナスピロシキの味を守り伝えているモンパルナスです。
先代社長がパルナス製菓の創業者の親戚で、パルナス時代にロシアの職人さんに教わり従業員に指導していたそのままの製法をこの店で今も受け継いでいるとのことです。

こちらのピロシキ、当時を知らない人にはなんてことない味だと思いますが、CMが耳にこびりつき、ゆで卵と胡椒味が舌に残っている50歳以上の関西人にとっては懐かしの味で、私も時々無性に食べたくなります。
あちこちで出張販売しており、先日もＪＲ尼崎の阪神百貨店催事コーナーで見かけてしまったので、もう買わずにはいられませんでした。そのときはカレーピロシキもあったので嬉しかったです。

最近、この店で人気の新製品が（どこかで聞いたことあるような気もする）高菜サラダパンです。高菜漬けを炒め、カラシマヨネーズで和えた具材をコッペパンに挟んだもので、チープながら意外と美味しかったです。

店内はお洒落とは程遠くゆる~い感じで、お客さんも昭和の方ばかりです。入口近くに申し訳程度に禁煙席（テーブルにそう書いてあるだけ）が設定されているなんちゃって分煙なので、煙が苦手な方にはつらいかもしれませんね。

昔は洋菓子屋さんといえば、パルナスでした。どこの駅前にもあったような気がします。エーデルワイスが店頭販売できる生クリームのケーキを開発するまでは、クリスマスやお誕生日のケーキは不二家かパルナスのバタークリームのケーキでしたっけ。ＣＭの曲が頭に残っているように、パルナスのピロシキも懐かしの味として舌が覚えています。

ここは、あのパルナスのピロシキを今も作り続けている唯一のお店です。あちこちに出張販売していますが、冷めると美味しくありません。阪神尼崎近辺に行く用事があるときは、お腹も空いていないのに、ふらふらっとこの店に行き、コーヒーと一緒にピロシキを１個だけ注文して、揚げたてをいただきます。

分厚い生地の中にひき肉、タマネギとともに、ゆで卵のざく切りが存在感あります。そして、味はシンプルで胡椒がきいています。子どもの頃もよく食べていたはずですが、こんな胡椒の辛さに子どもの舌が対応していたのだろうかと思ってしまいます。でも、やはり舌が覚えている懐かしの味です。

他の店のピロシキと比べると、特に美味しいとは言えないし、繊細さもないのですが、なぜか、時々、無性に食べたくなります。不思議な味です。阪神尼崎近辺には、このピロシキ、そして大貫の焼きめし、枡千の白てんなど、懐かしの味がたくさんあります。